11月22日、約3年の休業を経て生まれ変わった渋谷パルコがオープンしました。
現在、渋谷パルコのFacebookページには、30,000人を超えるフォロワーがいます。注目すべきは、その多くが海外ユーザーであるという点でしょう。
コメント欄にも、様々な国のユーザーと思しき方々からのコメントが並んでいます。
訪日観光客からも広く注目される渋谷パルコについて、『訪日ラボ』編集部が取材に行ってきました。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
新生・渋谷パルコ、2019年11月22日ついにグランドオープン
渋谷パルコは、2016年8月7日を最終日に、建て替えのため営業を休止していましたが、2019年11月22日にグランドオープンしました。
渋谷パルコの歴史
1973(昭和48)年6月14日に渋谷パルコ(パート1)はオープンしました。
「パルコ」はイタリア語で公園の意味です。人々の憩いの場である公園のように、渋谷の方々に愛されてきたパルコは、昔から街づくりに取り組んできたことでも有名です。
「スペイン坂」「オルガン通り」といった、今でも渋谷を歩けば目にする道の名前も、渋谷パルコが最初に名付けた「公園通り」から派生していったものだそうです。
公園通りを中心に、ファッションや音楽の施設が増え、徐々に今の渋谷のイメージが出来上がっていったと言えるでしょう。
国内外からの注目度の高さ、SNSでも顕著
新生・渋谷パルコのコンセプトは「世界へ発信する唯一無二の次世代型商業施設」です。
既にあるニーズを満たすのではなく、ニーズ自体を創造しようという狙いを持った新生・渋谷パルコには、オープン前から国内外からの注目が集まっていました。
2019年9月24日に渋谷パルコのFacebookページから発信された「渋谷PARCOは食もたのしい!(日本語版)」という記事には、約3,800件ものいいね!がつきました。コメント欄には、国内外から多くのポジティブな書き込みが確認できます。
「渋谷パルコ」が東京で特別なスポットになれる理由
知名度の高い衣料品店や海外の高級ブランドだけでなく、任天堂の国内初の直営店や、外国人にも人気アニメのキャラクター商品を扱う店など、様々な趣味嗜好の消費者を満足させる店構えとなっています。数にして約190が出店しています。
また、地下1階と6階には飲食コーナーがあります。ラーメンや天ぷらといった海外で知られている日本食だけでなく、ジビエや昆虫料理を扱ったお店も並んでいます。こうした点は、他のファッションをテーマにした商業施設ではこれまで見られなかった取り組みと言えるでしょう。
意外性のあるラインナップが、リピーターやこれまで日本にそこまで関心を抱いてなかった層の来店を促進すると考えられます。
外国人からも大人気!AKIRAミュージアム
「AKIRA」は、大友克洋氏によって描かれた漫画です。1988年7月に劇場版アニメが公開されて以来、国内外で根強い人気を誇るコンテンツであることは、ご存じの方も多いかと思います。
このアニメにより海外から日本の評価が変わったと言われているほど、日本のアニメ業界にとっても多大な功績のある作品と言われています。
実際、渋谷パルコのFacebookアカウントから9月19日発信された「AKIRA ART OF WALL Katsuhiro Otomo × Kosuke Kawamura AKIRA ART EXHIBITION」という記事には、次のようなコメントが並んでいます。
I live in Paris and I will be in Tokyo during the exhibition. How can I buy reservation tickets from France ?
(パリに住んでいますが、展示会の間に東京へ行きたいです。フランスから予約チケットの購入をするにはどうしたらよいですか?)
I need to see this exhibition. Can you confirm there will be originals drawings from Otomo?
(この展示会を見に行きたいです。大友氏のオリジナル画はありますか?)
このために日本へ来たいというコメントも見られます。Facebookを通じて、訪日観光客の旅マエで目的地に選ばれるための動機付けに成功していることが確認できます。
ベジタリアン対応のお店も「FALAFEL BROTHERS」
こちらのお店では、ヴィーガンケーキやヴィーガンアイスクリームなどのメニューも扱っています。現在、欧米を中心に増えていると言われているベジタリアン・ヴィーガンの方々が安心して訪れることができます。
また、メニューに英語表記があったり、外国語対応が可能な店員がいたりと、訪日観光客がめいいっぱい施設を楽しめるような環境が整っています。
国内外から大注目「新生渋谷パルコ」インバウンド施策にも注目
プレオープニングの際には、様々な国から来たと思しき外国人の姿も多く見られました。訪日外国人を受け入れのための工夫という観点でも、参考になる部分が多くなっています。実際にパルコに足を運ぶことで、新たな発見やインバウンド対策のヒントに気付けるはずです。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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