今月24日夜、安倍首相と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らが電話会談し、ことし開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックの開催延期を決定しました。現在IOCでは開催時期の検討段階にあり、あと3週間以内に開催日程を決めることや、来年2021年夏以外の案が出ていることが報じられています。
東京オリンピック・パラリンピックの延期日程、3週間以内に決定か
IOCは26日、臨時の電話会議で各国際競技連盟(IF)やIOC全委員と意見交換を実施。そこでは、日本側などと調整を進め、3週間を目処に大会日程の決定をするとされたといいます。
会議では、当初日程でも心配されていたように、日本の真夏の暑さへの心配から春開催を望む声や、新型コロナウイルスの感染収束時期の見通しが立たないことから秋(2021年)の開催も視野にいれるべきとの意見も。
2021年に向けて今こそ準備を
きょう27日の小池都知事の会見でも触れられていたとおり、東京オリンピック・パラリンピックについて
- 改めて中止はないこと
- 遅くとも2021年の夏までに開催すること
- 「東京2020大会」の名称を維持すること
- 聖火を日本に留めること
が確認されました。うち、「遅くとも2021年の夏までに」という日程の決定について、かなり現実的な段階に差し迫ってきています。
訪日ラボでもお伝えしている通り、オリンピックの延期という「ピンチ」は現実のものとなってしまい避けられないものとなりました。これを「チャンス」に変えるためにも、今後の動向にアンテナを貼りながら、着実な準備をすすめていくことが重要です。