パラリンピック競技「トライアスロン」の開催日程・会場・競技の見どころを解説

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、今まで知らなかった競技に興味が湧く人も増えるのではないかと予想されます。今回はパラリンピックで開催される競技の一つ、トライアスロンを紹介します。

パラリンピック競技におけるトライアスロンは、通常のトライアスロンとは異なった特徴があり、パラトライアスロンと呼ばれています。

パラトライアスロンの詳しいルールや、オリンピック競技としてのトライアスロンとの違いについて詳しく答えられる人は少ないのではないでしょうか。この記事では、パラリンピック競技としてのトライアスロンの概要やルール、見どころについて解説します。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京オリンピック五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

パラリンピック競技としてのトライアスロン

始めに、パラリンピックにおけるトライアスロン競技の概要について紹介します。競技について知ることで、よりトライアスロンの観戦が楽しめるでしょう。

トライアスロンとは?

トライアスロンは、1947年にアメリカで初の大会が開催された、比較的新しい競技です。名前の由来は、ラテン語で3を意味する「トライ」と、競技を表す「アスロン」となっています。

その名の通り、選手が1人で3種目を連続で行う競技となっており、その内容は、水泳(スイム)、自転車ロードレース(バイク)および長距離走(ラン)となっています。オリンピックでは、スイムが1.5km、バイクが40km、ランが10kmに設定されており、合計で51.5kmの距離を競います。

この距離を、男子のメダリストでは1時間45分ほどで、また女子のトップ選手は2時間を切るほどのスピードで駆け抜けます。

パラリンピック競技のトライアスロンならではの特徴

パラリンピックにおけるトライアスロンは、先程紹介した通常のトライアスロンと異なり、いくつかの特徴があります。大きな特徴として、障害の種類や程度によって、補助具の使用や、用具の改造が認められていることがあげられます。

また、このように障害者向けの特別なルールがあるトライアスロンを、パラトライアスロンと呼びます。パラトライアスロンにおけるレースの設定距離は、通常のトライアスロンと比較して短く設定されています。

スイムでは750m、バイクでは20km、ランでは5kmの、合計25.75kmとなっており、トライアスロンの半分にあたる距離となっています。競技の方法も通常とは一部異なり、パラトライアスロンでは、障害の内容や程度によって6クラスに分けられ、それぞれのクラスに合わせた競技方法が考案されています。

座位クラス(PTWC)において、バイクでは腕力から推進力が得られるハンドサイクルを用いるほか、ランでは競技用車いすを使用してレースを行います。

立位クラス(PTS)においては、バイク、ランで障害に応じて義足などの補助具が使用できます。

また、バイクの改造も認められています。

視覚障害クラス(PTVI)では、競技全体を通して、ガイドと呼ばれる同性の伴走者1名と共に競技を行います。

パラトライアスロンのルール

パラトライアスロンでは、紹介した特徴の他に、トライアスロンとは異なるルールが3種目において細かく規定されています。スイムのPTWCでは、ニーブレイスと呼ばれる、膝に取り付けるサポーターの使用が認められています。

PTSでは補助具の使用は認められておらず、また、PTVIではガイドが選手の横を泳ぎます。スイムのどのクラスにおいても、スタート時に飛び込みはせず、あらかじめ水中に入った状態でスタートします。

バイクパートでは、使用する自転車がクラスによって異なります。PTWCでは仰向けに横たわるリカンベント型バイクで、手でクランクを漕いで進むハンドサイクルと呼ばれる補助具を使用します。

PTVIではタンデムと呼ばれる2人乗りの自転車を使用し、前にガイドが乗り協力して漕ぐことで、選手の補助を行います。PTSクラスでは通常のトライアスロンと同様にロードバイクを使用しますが、障害の程度に合わせた改造が認められています。

例を挙げると、義足で踏みやすい形に改造したペダルの使用や、腕に障害がある選手に合わせて、片手でブレーキやギアチェンジを可能にすることや、ハンドル位置の改造などが該当します。

ランパートにおいては、PTWCの場合は競技用車いすの使用が、また、PTSでは義足や杖などの補助具の使用が認められています。また、PTVIではガイドとロープでつながって走ります。

パラトライアスロンの見どころ

次に、パラトライアスロンの見どころについて紹介します。通常のトライアスロンとは異なる、パラリンピック競技ならではの見どころについて知ることで、より深く競技を楽しめるでしょう。

スイム、バイク、ランに次ぐ「第四のパート」・トランジション

スイムからバイク、あるいはバイクからランへ、種目を移行する際に着替えや乗り換えを行うことをトランジションといいます。トランジションにかかる時間をいかに短縮するかが、パラトライアスロンにおける見どころの1つとなっています。

パラトライアスロンに参加する選手は何らかの障害があるため、ウエットスーツからの着替えや、シューズの履き替えが困難な場合があります。さらに、使用している補助具などによって、トランジションの時間に大きく影響します。

そのため、いかにここに費やす時間を短縮するかが、選手にとって工夫のしどころであり、観客にとっては見どころとなります。

アスリートと共に戦う人々

パラトライアスロンの見どころは、選手だけではありません。障害をもつ選手たちをサポートする人、つまりガイドにも注目すると良いでしょう。PTVIの選手をサポートするガイドは、視覚に障害をもつ選手をサポートすることになります。

そのため、選手の目の代わりとして、安全にゴールまで導く必要があります。また、ガイドは選手と同性であり、全てのパートを1人で支えなければならないため、ガイド自身にもトライアスリートとしての競技力と、選手をサポートするための、臨機応変に対応できる判断力などが求められます。

PTWCの選手をサポートするハンドラーと呼ばれる人たちは、トランジションエリアにおけるウエアの着替えや、機材の乗り換えや補助具の装備をサポートします。ハンドラーも、ガイドと同様に選手と一緒に競技を乗り越えていく際の大切なパートナーです。

普段の練習から、選手、ガイドおよびハンドラーが一体となって、チームワークを磨いています。人々の深い信頼関係によって、メダルを目指して己の限界に挑戦する姿を見ることで、より深い感動が味わえるでしょう。

他にも、選手を支えるウエアや義足といった補助具の改良点などに注目することで、補助具を開発する職人の技術や情熱も感じることができます。

パラトライアスロンの開催日程・会場

パラトライアスロンは、東京パラリンピックの2021年への延期が決定する前は、8月29日(土)、8月30日(日)の2日間にわたって行われることとなっていました。

また、競技会場は両日ともに東京のお台場海浜公園となっていました。

延期決定後は競技日程、競技会場が未定となっているため、新たな情報が待たれますが、訪日ラボでは情報が公開され次第随時更新していきます。

肉体・技術・チームワークの限界を超える競技、パラトライアスロン

トライアスロンとパラトライアスロンの異なる点として、補助具の使用が認められていることや、ガイドやハンドラーといった人たちと選手が一体となって行う競技であることを紹介しました。肉体や技術だけでなく、チームワークも重要となる競技であるといえます。

これを機に、パラトライアスロンを現地で、もしくはテレビ中継で観戦することで、よりパラリンピックが興味深いものとなるでしょう。パラトライアスロンをきっかけとして、様々な障害者スポーツに興味をもってみることも、良いかもしれません。

【7/16開催】【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※


外食店舗、支援サービス、業界のトップ企業が集結!

さらに、有名飲食店や外食産業を牽引する企業による特別基調講演も開催。

成功企業のリアルな戦略や、これからの外食業界を生き抜くヒントがここに詰まっています!

最新のトレンドを知り、トップ企業の成功ノウハウを学びたい方

業界の最前線で活躍する企業とつながり、新たなビジネスチャンスを掴みたい方にぴったりのイベントです。

今こそ、業界の未来を共に創る一歩を踏み出しませんか?

皆さまのご参加をお待ちしております!

<応募者特典>

  • イベント登壇企業の各種お役立ち資料
    ※口コミアカデミー内でのアーカイブ配信は予定しておりません
  • 本イベントのアーカイブ動画(1週間)

<本セミナーのポイント>

  • 有名飲食店&業界をけん引する企業の基調講演
  • - 成功企業の戦略や実例を直接学べる貴重な機会!
    - トップ経営者や専門家が語る「成長の秘訣」と「業界の未来」
  • 外食業界の最新トレンド&成功ノウハウが手に入る
  • - 変化の激しい市場で勝ち残るための最前線情報をキャッチ!
    - 業界をリードする企業が実践するプロモーション戦略やDX事例を公開!
  • 外食業界を支える最新サービス&ソリューションの紹介
  • - 飲食業界の課題解決につながるアイデアが満載!
    - 効率化や売上向上につながる最新ツール・サービスを知るチャンス

詳しくはこちらをご覧ください。

【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※【7/16開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに