パラリンピック競技「トライアスロン」の開催日程・会場・競技の見どころを解説

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東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、今まで知らなかった競技に興味が湧く人も増えるのではないかと予想されます。今回はパラリンピックで開催される競技の一つ、トライアスロンを紹介します。

パラリンピック競技におけるトライアスロンは、通常のトライアスロンとは異なった特徴があり、パラトライアスロンと呼ばれています。

パラトライアスロンの詳しいルールや、オリンピック競技としてのトライアスロンとの違いについて詳しく答えられる人は少ないのではないでしょうか。この記事では、パラリンピック競技としてのトライアスロンの概要やルール、見どころについて解説します。

※新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。

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パラリンピック競技としてのトライアスロン

始めに、パラリンピックにおけるトライアスロン競技の概要について紹介します。競技について知ることで、よりトライアスロンの観戦が楽しめるでしょう。

トライアスロンとは?

トライアスロンは、1947年にアメリカで初の大会が開催された、比較的新しい競技です。名前の由来は、ラテン語で3を意味する「トライ」と、競技を表す「アスロン」となっています。

その名の通り、選手が1人で3種目を連続で行う競技となっており、その内容は、水泳(スイム)、自転車ロードレース(バイク)および長距離走(ラン)となっています。オリンピックでは、スイムが1.5km、バイクが40km、ランが10kmに設定されており、合計で51.5kmの距離を競います。

この距離を、男子のメダリストでは1時間45分ほどで、また女子のトップ選手は2時間を切るほどのスピードで駆け抜けます。

パラリンピック競技のトライアスロンならではの特徴

パラリンピックにおけるトライアスロンは、先程紹介した通常のトライアスロンと異なり、いくつかの特徴があります。大きな特徴として、障害の種類や程度によって、補助具の使用や、用具の改造が認められていることがあげられます。

また、このように障害者向けの特別なルールがあるトライアスロンを、パラトライアスロンと呼びます。パラトライアスロンにおけるレースの設定距離は、通常のトライアスロンと比較して短く設定されています。

スイムでは750m、バイクでは20km、ランでは5kmの、合計25.75kmとなっており、トライアスロンの半分にあたる距離となっています。競技の方法も通常とは一部異なり、パラトライアスロンでは、障害の内容や程度によって6クラスに分けられ、それぞれのクラスに合わせた競技方法が考案されています。

座位クラス(PTWC)において、バイクでは腕力から推進力が得られるハンドサイクルを用いるほか、ランでは競技用車いすを使用してレースを行います。

立位クラス(PTS)においては、バイク、ランで障害に応じて義足などの補助具が使用できます。

また、バイクの改造も認められています。

視覚障害クラス(PTVI)では、競技全体を通して、ガイドと呼ばれる同性の伴走者1名と共に競技を行います。

パラトライアスロンのルール

パラトライアスロンでは、紹介した特徴の他に、トライアスロンとは異なるルールが3種目において細かく規定されています。スイムのPTWCでは、ニーブレイスと呼ばれる、膝に取り付けるサポーターの使用が認められています。

PTSでは補助具の使用は認められておらず、また、PTVIではガイドが選手の横を泳ぎます。スイムのどのクラスにおいても、スタート時に飛び込みはせず、あらかじめ水中に入った状態でスタートします。

バイクパートでは、使用する自転車がクラスによって異なります。PTWCでは仰向けに横たわるリカンベント型バイクで、手でクランクを漕いで進むハンドサイクルと呼ばれる補助具を使用します。

PTVIではタンデムと呼ばれる2人乗りの自転車を使用し、前にガイドが乗り協力して漕ぐことで、選手の補助を行います。PTSクラスでは通常のトライアスロンと同様にロードバイクを使用しますが、障害の程度に合わせた改造が認められています。

例を挙げると、義足で踏みやすい形に改造したペダルの使用や、腕に障害がある選手に合わせて、片手でブレーキやギアチェンジを可能にすることや、ハンドル位置の改造などが該当します。

ランパートにおいては、PTWCの場合は競技用車いすの使用が、また、PTSでは義足や杖などの補助具の使用が認められています。また、PTVIではガイドとロープでつながって走ります。

パラトライアスロンの見どころ

次に、パラトライアスロンの見どころについて紹介します。通常のトライアスロンとは異なる、パラリンピック競技ならではの見どころについて知ることで、より深く競技を楽しめるでしょう。

スイム、バイク、ランに次ぐ「第四のパート」・トランジション

スイムからバイク、あるいはバイクからランへ、種目を移行する際に着替えや乗り換えを行うことをトランジションといいます。トランジションにかかる時間をいかに短縮するかが、パラトライアスロンにおける見どころの1つとなっています。

パラトライアスロンに参加する選手は何らかの障害があるため、ウエットスーツからの着替えや、シューズの履き替えが困難な場合があります。さらに、使用している補助具などによって、トランジションの時間に大きく影響します。

そのため、いかにここに費やす時間を短縮するかが、選手にとって工夫のしどころであり、観客にとっては見どころとなります。

アスリートと共に戦う人々

パラトライアスロンの見どころは、選手だけではありません。障害をもつ選手たちをサポートする人、つまりガイドにも注目すると良いでしょう。PTVIの選手をサポートするガイドは、視覚に障害をもつ選手をサポートすることになります。

そのため、選手の目の代わりとして、安全にゴールまで導く必要があります。また、ガイドは選手と同性であり、全てのパートを1人で支えなければならないため、ガイド自身にもトライアスリートとしての競技力と、選手をサポートするための、臨機応変に対応できる判断力などが求められます。

PTWCの選手をサポートするハンドラーと呼ばれる人たちは、トランジションエリアにおけるウエアの着替えや、機材の乗り換えや補助具の装備をサポートします。ハンドラーも、ガイドと同様に選手と一緒に競技を乗り越えていく際の大切なパートナーです。

普段の練習から、選手、ガイドおよびハンドラーが一体となって、チームワークを磨いています。人々の深い信頼関係によって、メダルを目指して己の限界に挑戦する姿を見ることで、より深い感動が味わえるでしょう。

他にも、選手を支えるウエアや義足といった補助具の改良点などに注目することで、補助具を開発する職人の技術や情熱も感じることができます。

パラトライアスロンの開催日程・会場

パラトライアスロンは、東京パラリンピックの2021年への延期が決定する前は、8月29日(土)、8月30日(日)の2日間にわたって行われることとなっていました。

また、競技会場は両日ともに東京のお台場海浜公園となっていました。

延期決定後は競技日程、競技会場が未定となっているため、新たな情報が待たれますが、訪日ラボでは情報が公開され次第随時更新していきます。

肉体・技術・チームワークの限界を超える競技、パラトライアスロン

トライアスロンとパラトライアスロンの異なる点として、補助具の使用が認められていることや、ガイドやハンドラーといった人たちと選手が一体となって行う競技であることを紹介しました。肉体や技術だけでなく、チームワークも重要となる競技であるといえます。

これを機に、パラトライアスロンを現地で、もしくはテレビ中継で観戦することで、よりパラリンピックが興味深いものとなるでしょう。パラトライアスロンをきっかけとして、様々な障害者スポーツに興味をもってみることも、良いかもしれません。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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