外国人が嫌いな日本食7選&意外と人気な2品/文化の違いから見る食のインバウンド対応とは

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

世界各地で日本料理屋が展開され、訪日外国人にとって滞在の大きな目的ともなる日本食ですが、食べなれない食材や味付けがあります。

回転ずしやラーメン店はアジアやヨーロッパの各都市にも出店しており、大衆向けの料理として人気を博していますが、日本人にとっては同じく一般的な食材や料理であっても、口にするのに抵抗感のあるものも少なくありません。

今回は、編集部にて訪日経験のある外国人へ行ったヒアリングと口コミを参考に調査した「外国人が意外と苦手/好きな日本の食べ物」を、その理由とともに紹介します。

※画像はすべてフリー素材


【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】

カンファレンスについて詳しく見てみる

外国人はこんな日本食が苦手!意外な7つの食材や料理

日本を訪れたことがある外国人十数名にアンケートを実施し、得られた回答の中には意外なものもありました。

1. こんにゃく


「食感が苦手」

おでんや煮物に入っていることの多い「こんにゃく」が挙がりました。こんにゃくが持つ独特の食感は外国人には馴染みがないようです。

また、こんにゃくの見た目も苦手と思われる原因かもしれません。外国人からはこんにゃくは得体の知れない黒いつぶつぶの入った不気味な物体に見えるそうです。

寿司に使われる「のり」もその見た目から苦手な人が多く、カリフォルニアロールのように海外では内側に巻かれることが多いので「黒い食べ物」に抵抗を感じるのでしょうか。

2. うどん


「見た目からは何から作られているのかわからない」

「食感がちょっと苦手」

和食・日本食の中でも比較的手軽に安く食べることのできる食べ物である「うどん」が挙がりました。パスタのように細くなく、フォークで巻けないことにも驚くようです。

また、蕎麦やラーメンを苦手と思う人も多く、その理由として、すすって音を立てて食べることに違和感を覚えることが多いようです。

食事中に音を立てることをマナー違反とする国では特に敬遠されがちです。

3. 漬物


英語表記では「pickle」となるため、ピクルスの味を想像してしまい、「漬物」を食べた時にそのしょっぱさに驚くそうです。

特に梅干しの酸っぱさを苦手と感じる外国人が多いです。

アンケートの中には、「浅漬けはおいしかったよ」という意見もありました。

4. 鍋物

「みんなで箸で鍋をつつくのは気が進まない」

特に欧米人からの意見で、食習慣として大皿で料理を盛られることが少ない国の人には、より受け入れられないようです。

5. もんじゃ焼き

「ごっちゃっとしてる感じが何が入っているかわからないから怖い」

「あまり見た目が綺麗に見えないのでおいしそうに感じない」

日本人でも見た目の好き嫌いはわかれますが、鍋と同じくみんなで一つのものを食べることにも抵抗があるようです。

6. 頭や尻尾がついているえび

「頭やしっぽがついたままだと見た目がグロテスク」

「目が合うからかわいそうで食べるのに躊躇してしまう」

日本では舟盛りのように頭付きで盛り付けることでキレイに見せるため、あえてそのままにすることがありますが、これを外国人は苦手と思ってしまうようです。

7.卵かけご飯

「生卵かけちゃうの?」

海外では生卵を食べる習慣がないところが多く、スーパーでは常温で売られていることも多いため衛生的にも生卵を食べることはありません。

海外からの観光客に提供する食事で気を付けたいこと

これらのことから、味そのものだけでなく食べたことのない食感食文化的に食べたことのない方法で食べるものが苦手なようです。

訪日外国人観光客により満足のいく日本旅行をしてもらうには、こうした傾向を知っておいて、苦手だと考えられるものの提供の仕方などを工夫すると良いでしょう。

ただし、あくまでも傾向なのでその人が食べたいと思うものを確認し、食べられるように提供・提案することが一番大切です。

意外と人気な日本の食べ物

ここまで苦手な食べ物を紹介してきましたが、訪日外国人に聞いた好きな日本の意外な食べ物も紹介します。

ワサビ


「豆腐や刺身、白米にまでワサビをつけて食べたくなるほどワサビが好き!」

ここまでではなくても、ワサビの鼻に抜ける感覚が癖になると感じる人もいるそうです。

ワサビと答えた人の多くが訪日インド人だったので、スパイスの刺激や感覚に似ていたのかもしれません。

枝豆


豆を食べる文化は外国にもあるため受け入れやすく、程良いしょっぱさが美味しいそうです。

海外でも「edamame」として売られていて、サラダなどに使われています。

ロンドンCoco壱番屋に大行列!イギリス人が好きな日本食5選

日本食は特有の出汁を活かした味付けや、寿司など欧米では通常食べない生魚を使った繊細な料理が、健康志向の高まりとともに世界的に人気を博しています。 イギリスでも日本食の人気が高まり、定番の寿司やラーメン、うどんなどを提供する店舗が多く出店され、イギリス人の好みに合わせた独自のメニューも作られています。 今回は、イギリス人に人気の高い和食とイギリスでの日本食事情について紹介します。 関連記事 海外オタクの祭典?Hyper Japanとは 中国のサブカル熱は地方都市「長春」でも [c...


外国人の意外な好き嫌いから文化を理解することにもつながる

外国人が意外と好き・嫌いな日本食を紹介しました。外国人の好き嫌いの傾向を知ることは具体的な施策に活かすことはもちろん、文化を理解する入り口となります。「なぜ外国人はこれが好きなのか」を考えることは、国民性や文化的な背景などを調べることにつながっていきます。

客層のターゲットとなる国の文化などを理解することでより寄り添った対策が取れるため、一度食文化の傾向を考えてみると良いでしょう。


【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに