フジロック初の中止発表...五輪はどうなる?「ニューノーマル」求められるイベントの最前線

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6月5日、毎年新潟県湯沢町に多くの来場者が訪れる「フジロックフェスティバル」が、今年の開催を断念することが決定しました。新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大防止の観点から決定されたもので、すでに他の音楽イベントについても中止が発表されています。

ライブハウスや劇場などでは、新たな感染防止対策を工夫して何とか再開にこぎつけるケースもあります。一方で音楽イベントよりもさらにハードルの高いオリンピックについても、来年の開催をどのような形とするか検討が進められています。

本記事では、フジロック中止の詳細についてお伝えするとともに、音楽イベントの最前線と東京オリンピック・パラリンピックの開催の見通しについて考察します。


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フジロック中止 完全な中止は初

新潟県湯沢町で8月21日(金)~8月23日(日)の3日間で開催が予定されていた「フジロックフェスティバル」は今年の開催を断念し、2021年8月に延期することが決まりました。

1997年から始まったフジロックは、国内最大級のロックの祭典として有名で、2019年には3日間で13万人を動員しました。

日本政府は野外フェスなどのイベントについて、観客の間隔を十分にあけることを条件に、8月1日以降の開催を認めていました。しかしながら会場の感染防止対策や、海外アーティストの日本への招待などに課題があり、主催者の「スマッシュ」は開催を断念しました。

これまで悪天候による一部中止はあったものの、完全に中止となるのは初めてのことです。

購入済みのチケットについては払い戻しが可能なほか、来年のフェスで使用することもできるとしています。

他の音楽イベントも続々と中止に

夏の音楽イベントについては、フジロック以外にも続々と中止が決定しています。

茨城県の国営ひたち海浜公園で8月8日(土)~9月10日(月・祝)に開催予定で、2019年には33万人余りを動員した野外フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」 は、5月15日に開催中止を発表しました。

京都府立山城総合運動公園で7月4日(土)~7月5日(日)に開催予定だった野外フェス「京都大作戦」も、4月24日に開催中止を発表しています。

日本初の本格的オールナイト野外ロックフェスとして、北海道の石狩で1999年から続く「RISING SUN ROCK FESTIVAL」も、5月18日に8月14日(金)~8月15日(土)の開催中止を発表しました。

海外からゲストを招くイベントは決行が難しい現実

フジロックにはこれまで、エミネムやニール・ヤング、ボブ・ディランなど、世界的に有名なミュージシャンが多数参加してきました。今年もザ・ストロークスやジャクソン・ブラウンなどの海外アーティストが参加を予定していました。

フジロックの開催中止断念には、新型コロナウイルスの影響によって海外アーティストの招待が困難であったことも影響しています。

日本国内で緊急事態宣言は解除されても、世界的に渡航制限が解除されない限り、海外からゲストを招くイベントは実現が難しいのが現実です。

ライブシーンで見かける「ニューノーマル」のカタチ

一方、一部の劇場やライブハウスでは、独自の感染防止対策を工夫して再開を目指すケースも見られます。

ドイツの劇場ベルリナー・アンサンブルは、観客の間隔をあけるため、劇場の700席の座席のうち、500席を取外しました。9月に劇場の再開を予定しており、観客同士の接触を避けるために公演中の休憩時間は設けない一方、公演中でも出入り自由にする予定だとしています。

感染症予防対策を施している様子を伝えるTwitter投稿
▲Berliner EnsembleのTwitterより:編集部スクリーンショット
Twitter:Berliner Ensembleの投稿(https://twitter.com/blnensemble)


また大阪府中央区のライブハウス「LiveHouseANIMA」では、大阪府の休業要請の全面解除の初日となる6月1日、ライブを決行しました。

大阪府のガイドラインで飛沫感染防止のために求められているビニールシートを客席とステージに設置し、客席の定員は350人のところ約7分の1となる49人に入場制限を行いました。また、椅子は1メートルの間隔をあけて設置されました。

さらに、ライブ中に声が出せない代わりにカスタネットやトライアングルを用意して使ってもらい、ライブを盛り上げるという独自の工夫も取り入れました。

東京オリンピック・パラリンピックの開催はいかに

東京オリンピック・パラリンピックはすでに今年の開催の中止が決定し、来年の開催について検討が進められています。

世界中から選手を招くオリンピックは、音楽フェス以上に開催へのハードルは高いといえます。新型コロナウィルスの収束のめどが立たない中、日本政府は「観客数の削減」や「開閉会式の参加者の絞り込み」、「セレモニーの縮小」といった開催の簡素化も検討しています。

東京オリンピック・パラリンピックの延期を決定した当初に掲げていた「完全な形」での開催は引き続き目指しつつ、開催方式の見直しを模索するという方針をとるものです。

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変化を求められるイベントの現場

フジロックを中心とした夏の音楽フェスが続々中止が決定する中、音楽イベント以上に開催のハードルが高い東京オリンピック・パラリンピックについては来年の開催が懸念されます。

世界レベルで新型コロナウイルスの収束が実現しない限り、東京オリンピック・パラリンピックの開催は難しいといわざるを得ないでしょう。来年の夏までに状況がどう変わるか注視しつつ、開催の実現を可能にする形を日本政府や大会組織委員会は今後も模索していく予定です。

引き続き今後の動向に注目する必要があるでしょう。

<参考>

NHK NEWS WEB:「フジロックフェスティバル」ことしの開催を断念 新型コロナ

2020 RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO:RISING SUN ROCK FESTIVAL 2020 in EZO 開催中止のお知らせ

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020 :ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020 開催中止のお知らせ

京都大作戦2020:京都大作戦2020 開催中止のお知らせ (2020/04/24)

朝日新聞デジタル:フジロック、初の完全中止に 海外からの招待困難で決断

タイムアウト東京:劇場のニューノーマル、ベルリンでは座席を間引いて社会的距離を確保

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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