小池知事 「五輪の簡素化」検討...「完全な形」での実施は困難か

この記事は約3分で読み終わります。
完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

2021年夏に開催される予定の東京オリンピック・パラリンピックについて、政府と大会組織委員会が開催の「簡素化」を検討していることが6月4日早朝、一部で報道されました。

背景として、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、当初目標としていた東京オリンピック・パラリンピックの「完全な形」での実施が危ぶまれる可能性を考慮してと思われます。

こうした報道がなされたことについて、東京都の小池都知事は「開催には都民、国民の皆様の共感とご理解が必要。そのためにも合理化すべきところ、簡素化すべきところを進めていく。」とコメントしています。


最新インバウンドニュースを毎週配信!訪日ラボのメルマガに登録する

東京五輪の「簡素化」を検討:政府・組織委

本日、政府と大会組織委員会が東京オリンピック・パラリンピックについて開催方式の「簡素化」を検討していることが分かりました。

具体的には、「観客数の削減」や、「開閉会式の参加者の絞り込み」、「セレモニーの縮小」などが検討される方針です。

こうした方向での検討に至った背景として、新型コロナウイルスの世界的な蔓延は未だ収束の目処が立っていないことが考えられます。

一方で東京オリンピック・パラリンピックの延期を決定した当初に掲げていた「完全な形」での開催は引き続き目指しつつ、開催方式の見直しを模索するという方針です。

小池都知事、「簡素化」検討を認めた上でコメント「皆様の理解が必要」

東京都の小池都知事が記者団からの取材に回答するなかで、上述の東京五輪の「簡素化」検討の報道を受け、「開催には都民、国民の皆様の共感とご理解が必要。そのためにも合理化すべきところ、簡素化すべきところを進める。簡素化に関する打ち合わせなどは行っている。」とコメントしました。

このコメントから、小池都知事は政府、大会組織委員会が東京オリンピック・パラリンピックの開催形式の「簡素化」を検討している事実を認めた上で、都民・国民の理解が得られる形で開催を実現したいとの考えであることが分かりました。

[blogcard url="https://honichi.com/news/2020/03/23/governmentstatement/"]

東京版新型コロナ見守りサービス:6月12日から運用開始

またこの会見の翌日6月5日には、東京都は美術館・博物館、図書館などの都立施設を対象に「東京版新型コロナ見守りサービス」の運用を開始することを発表しています。

利用した施設で感染者との接触が疑われる場合に、訪問者が登録したLINEやメールに通知を配信します。

サービスは6月12日から開始を予定しています。

「開催中止」の回避を最優先か

東京オリンピック・パラリンピックが来年夏の開催も難しい場合、開催自体が「中止」とする見通しであることを、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が5月20日に発言しています。

他の世界的なスポーツ大会の予定への影響や、大会組織委員会が数千名規模の雇用をし続けることは非現実的であることからも、2021年の開催が「最後のオプション」であることに変わりありません。

日本のインバウンド業界にとって、東京オリンピック・パラリンピックの開催は日本の魅力を世界に発信できる大きなチャンスでもあります。今回の「簡素化」の検討は、当初目標に掲げていた「完全な形」での開催よりも、「中止」のリスク回避を最優先した格好といえるでしょう。

<参照>

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1257294.html

【2023年インバウンド最新動向を予測】国・地域別デジタルマーケティング戦略


2022年10月からついに入国者数の上限撤廃、短期滞在者のビザ免除等が実施され、訪日観光が本格的に再開されました。

未だ"完全回復"には至っていないものの、観光地によってはすでに多くの訪日外国人観光客が訪れているところもあり、「インバウンド対策」への関心が急速に高まっています。

では、今やるべきインバウンド対策とはなんでしょうか。そしてそれを国・地域別に見ると、どういった違いがあるのでしょうか。

インバウンド対策を何から始めたら良いか悩んでいる方や、インバウンドの最新動向を知りたい方向けに

  • 最新の訪日観光の状況や今後の予想
  • 国・地域別のデジタルマーケティング
  • 外国人向け情報発信の際に意識すべきこと

などがわかる資料を公開しています。

資料をダウンロードする(無料)

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに