【海外の反応】JR原宿駅新駅舎は「刑務所みたい」!?賛否両論 スペイン人「もう少し…美しい建物にはできませんでしたか?」

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

2020年3月にJR原宿駅の旧駅舎が閉鎖され、ほぼ同じ場所にJR原宿駅の新駅舎が開業しました。

旧駅舎は三角屋根で有名な約100年近くの歴史を持つ歴史的な建物であり、日本国内だけでなく海外から来る観光客にとっても、「東京」を代表する一つのシンボルでした。

新駅舎の開業について、日本はもちろん海外にも、好意的・否定的な意見の両方が存在しています。

今回の記事では、SNSを通じて発信されたJR原宿駅の新駅舎についての海外からの反応をレポートします。



【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

海外での新しい原宿駅の評判は?

原宿駅の旧駅舎の閉鎖と新駅舎の開業ニュースは、海外にもSNSなどを通じて報道されることになりました。

海外の日本好きの人にとって、あるいは日本を旅行した経験がある海外の人にとって、原宿駅は「特別な駅」です。

原宿駅明治神宮や竹下通りなど、日本に来る外国人観光客が必ず訪れる場所の最寄り駅であるため、外国人にとっても有名でかつ馴染み深い駅です。そうした背景から、原宿駅の旧駅舎の閉鎖と新駅舎開業のニュースは、英語だけでなくスペイン語やフランス語でも報道されました。

原宿駅 新駅舎開業
▲[原宿駅の新駅舎開業のニュースは、スペイン語などでも報道された]:Twitterより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:スペインのメディア EFE Noticiasによる投稿

メディアの公式アカウントではなく、個人のユーザーによるSNSでの外国語での発信を見ると、原宿駅の新駅舎について好意的な意見と否定的な意見が混在しています。

以下のTwitterへの投稿では、原宿駅の新駅舎が絶賛されています。

原宿駅 新駅舎
▲[原宿駅の新駅舎について絶賛するツイート]:Twitterより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:Alessandro Baffa | alebaffa.eth @alebaffa による投稿

一方で、新駅舎に批判的な人の意見は、「新駅舎のどこが嫌いか」という点を明らかにしていることが多く、その意味では賛成派の意見よりもかなり具体的です。

あるスペイン人ユーザーは「自分は現代建築のファンだけど、これはひどい」といった意味の発言をしています。

原宿駅 新駅舎
▲[「自分は現代建築のファンだけど、これはひどい」といった趣旨のツイート]:Twitterより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:Marcos @Gryphus による投稿

また同じくスペインの日本に関連した仕事を手掛けていると思しきユーザーは、泣き顔の絵文字とともに「もう少し…美しい建物には、できませんでしたか?」とコメントしています。

原宿駅 新駅舎
▲[「もう少し…美しい建物には、できませんでしたか?」とコメントする人も]:Twitterより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:Japonismo - Todo sobre Japón @Japonismo による投稿

この他にも、「無機質の四角い建物で、まるで刑務所のようだ」という形で批評している人もいれば、「(アパレルブランドの)ZARAの店舗みたい(で味気ない)」という意見も見られました。

原宿駅 新駅舎
▲[原宿駅の新駅舎デザインに怒りの声]:Twitterより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:Mateusz Urbanowicz @gommatt による投稿

原宿駅 新駅舎
▲[「無機質の四角い建物で、まるで刑務所のようだ」と批評する人も]:Twitterより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:Vero Alfani @Kronkliu による投稿

原宿駅 新駅舎
▲[「ZARAの店舗みたい(で味気ない)」という意見も]:Twitterより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:Yi-Long @YikeYuke による投稿

新駅舎の建物が全く旧駅舎と異なる非常に近代的なデザインであることに、違和感を持っている人が多いことがわかります。

そのため、当面は旧駅舎の建物が保存されることを喜んでいる海外の人も多いようです。

こちらのツイートでは、スペイン語で「昔ながらの原宿駅舎がそのまま残っているようです。幸いにも。」と発言しています。

原宿駅 新駅舎
▲[「昔ながらの原宿駅舎がそのまま残っているようです。幸いにも。」という趣旨の発言]:Twitterより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:Alfredo "Freddy" Soro @freddyncalm による投稿

原宿駅近隣の環境に対しては好意的な意見も

新駅舎の建築デザインには否定的な意見が多いものの、駅自体そして駅の周辺の利便性や環境に関しては、好意的な意見が多いのが特徴です。

以下のツイートは東京在住のユーザーのようですが、新駅舎の中にある猿田彦コーヒーのカフェに注目していること、飲み物を評価していることがわかります。

猿田彦コーヒー 外国人
▲[猿田彦コーヒーのカフェに注目するツイート]:Twitterより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:Dan Castellano @ninja_padrino による投稿

外国人にとっての日本の駅:新たな魅力が伝わるまでしばらく時間が必要?

原宿駅の旧駅舎は、非常に古い建物であるために、耐震・耐火設備に対応していないという問題点があることや、乗降客数に対して駅自体が非常に小さく通勤ラッシュ時などに乗客の安全確保に問題があるという点は海外の人も認識するところのようです。

その一方で、原宿の新駅舎が旧駅舎と大きくデザインを変更し、現代的な建築という印象の強いものになってしまったことを残念に思い、昔の日本らしさを残していた旧駅舎を懐かしく思う人の声が多いのも事実です。

Instagramでは、東京在住のイギリス人が古い建物がなくなってしまうことを残念に思う気持ちを投稿していますが、地方在住のスペイン人と思しきユーザーから「旧駅舎は人の多さを受け止められないのだから仕方ないよ」といった意味の返信がつけられています。

原宿駅 Instagram
▲[原宿駅舎のデザイン変更を惜しむ声]:Instagramより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Instagram:moschops1407による投稿

以下のツイートでも、旧駅舎の外観の良さをほめながら、「利用者数のわりに小さな駅だった(ので仕方ない)」といった発言がされています。

原宿駅 新駅舎
▲[「利用者数のわりに小さな駅だった(ので仕方ない)」という趣旨の発言]:Twitterより 訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:Luis Alis・ルイス @luisalisferrer による投稿

ヨーロッパの鉄道駅の建物には、歴史のある建物が使われていることが少なくありません。今回の新しい原宿駅は、ヨーロッパの人々からすると、あまりセンスの良いリニューアルとは受け止められないのかもしれません。

その一方で、駅舎内や近隣の飲食店小売店に対する好奇心から、足を運ぶ訪日客も少なくはないことが期待できます。

新駅舎の向かいにできるIKEAは、インバウンドの主要市場である各国・地域でも有名なブランドであり、親近感から新しい人気スポットになるもしれません。

新駅舎の魅力が伝えられるにつれ、新しい原宿駅に対する海外からの印象も、良いものに転換していくのではないでしょうか。

<参照>

LA VANGUARDIA:Pena y resignación ante el derribo de la icónica estación tokiota de Harajuku

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに