東京都知事選挙の投票日が7月5日に迫っています。現職の小池百合子知事は7月30日に任期満了を迎えます。
6月17日正午の時点で16人が立候補を表明しています。17日午後には、立候補を表明するとみられていた堀江貴文氏の秘書の出馬が表明され、堀江氏はホリエモン新党の公認候補者としては出馬しないことが明らかになりました。
日本の首都の首長を選出する選挙であり、公約の中にはインバウンド市場と関連するものも存在します。
特に、東京オリンピック・パラリンピックを日本経済においてどのように評価しているかは、インバウンド市場に関係するもっともわかりやすい指標となっているといえるでしょう。
本記事では、立候補を表明している17名について、インバウンドやオリンピック・パラリンピックの実施に関係した発言の有無やその内容について紹介します。
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小池百合子
現職の小池百合子氏は、6月12日、東京都知事選へ立候補することを表明しました。
同氏はそれより前の6月4日、東京オリンピック・パラリンピックを簡素化し実現することも検討していると発言しています。

Twitter:NHKニュースの投稿(https://twitter.com/nhk_news/status/1268369379378397184)
また時事通信社によれば、15日の公約発表の記者会見で、「アスリートが準備し、子どもたちもわくわくして待っている五輪やパラリンピックをふさわしい形で実行する」との発言が伝えられています。
山本太郎
れいわ新選組の山本太郎代表は6月15日の記者会見で、東京都知事選に出馬する意向を表明しています。
公約の一つ目に「東京オリンピック・パラリンピック中止」を掲げており、海外観光客の誘客効果も考えられるイベントであっても、都政においては優先順位が低いという判断をしていることがわかります。
同氏の当選や活動は、日本社会におけるインバウンド市場への認識に影響を与えることも考えられるでしょう。

Twitter:山本太郎氏による投稿(https://twitter.com/yamamototaro0/status/1272434667703070721)
宇都宮健児
元日弁連会長の宇都宮健児氏は5月27日時点で立候補を表明しており、その後立憲民主、共産、社民3党が支援することが伝えられています。
同氏は公式サイトで6月16日「宇都宮けんじの政策(2020年暫定版)」を公開しています。
政策は「今回の都知事選で問われているもの」「3つの緊急政策」「重視する8つの政策」「その他の重視する政策」「東京オリンピック・パラリンピックに対する対応」の4つに分類されており、「東京オリンピック・パラリンピックに対する対応」の項目では、以下のとおり表明しています。
感染症対策の専門家が来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が困難であると判断した場合は、IOC(国際オリンピック委員会)に中止を働きかけ、中止になったことで浮いた予算はコロナ禍で被害にあった都民の支援に回します。出典:http://utsunomiyakenji.com/policy
また「重視する8つの政策」では、羽田空港新ルートへの反対を掲げています。反対する目的として「都民の命と暮らしを守る」ことが示されています。

Twitter:東京都知事選に関する投稿(https://twitter.com/L7xQuYLxmHo3xD8/status/1270612800126111744)
込山洋
込山洋氏は、コスプレでの政見放送、街頭演説で東京の選挙の風物詩となっていたマック赤坂氏の率いるスマイル党から出馬します。
同氏は、現在東京都港区議会議員を務めるマック赤坂氏の元秘書で、4月1日に記者会見を開き都知事選への出馬を表明していました。
「東京美しい心 大改革22」の公約を掲げ、16番目には「東京オリンピック(都民ピック)構想、費用削減、使途不明金を明確にする」と
ただし「都民ピック」が具体的にどういった活動を目指すものであるかは、後援会ウェブサイトでは示されていません。

Twitter:東京都知事選に関する投稿(https://twitter.com/aoi_soma/status/1267307207147712513)
立花孝志
NHKから国民を守る党(N国)の党首である立花孝志氏は、6月12日、東京都知事選への出馬を表明しました。
それまでは、同氏が代表を務める政治団体「ホリエモン新党」の公認候補として出馬するとの発言もありました。
同日、堀江貴文氏の出馬については、告示直前の17日に判断をすることになるとの見通しを示しています。
東京オリンピック・パラリンピックの中止を目指すとのSNSユーザーによる発言がありますが、公式のウェブサイトやSNSでは言及は確認されていません。

Twitter:東京都知事選に関する投稿(https://twitter.com/shunsuke_1229/status/1272756721228771330)
同氏は、18日の告示日には無所属で候補者を擁立することも、報道機関の取材にこたえる中で明らかにしています。かねてから小池百合子知事と同姓同名の候補を擁立する可能性について発言しており、擁立するのは「小池ゆりこ」氏になるようです。

Twitter:立花孝志氏による投稿(https://twitter.com/tachibanat/status/1272084204377919489)
桜井誠
日本第一党の党首である桜井誠氏は、6月4日、都庁で記者会見を開き立候補を表明しました。立候補にあたっては、2年間の都税ゼロなどの公約を掲げています。
同氏は排外主義的な街宣活動をしてきた「在日特権を許さない市民の会」の元会長を務めていました。新型コロナウイルス感染症を「武漢肺炎」と呼び、6月初旬には中華人民共和国政府を相手に賠償請求を起こしたり、2014年には「大嫌韓時代」を出版したりなど、異文化に対し攻撃的ともとられかねない表現方法をとっています。
インバウンド・オリンピックに直接言及する政策はありませんが、カジノに反対する政策を示しており、こうした点からはインバウンド市場の成長には消極的な見方をしていると考えられるでしょう。
![▲[日本第一党]:公式サイト ▲[日本第一党]:公式サイト](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/6821/main_b0d7d9d43249d543f3eff9c41cfec4da.png?auto=format)
竹本秀之
竹本秀之氏は6月8日、都知事選への立候補を表明しました。

Twitter:東京都知事選に関する投稿(https://twitter.com/hatakezo/status/1272733795095994369)
インバウンド市場やオリンピック関連については、公約に含まれていません。
1.消費税廃止。東京都のカードを発行し都民に配布。買い物どきに示すと消費税が都の負担になります。この消費税分は法人に負担してもらいます。
2.横田基地返還交渉開始。米軍は何のために日本に駐留してるのでしょうか?自分はその部分で疑問を持っています。横田基地を返還し東京の空域を日本のものにします。
3.電柱の地下化。日本の景色は電柱で大きく損なわれています。東京電力と交渉のうえで東京都の電柱をすべて地下設営にします。
七海ひろこ
幸福実現党広報本部長(兼)財務局長の七海ひろこ氏は、5月7日、都知事選への出馬を表明しています。
公約では、インバウンドやオリンピックという単語は直接的には使われていませんが「価値観を共有する国々と友好的な外交関係を築きます。」との項目があり、海外市場との協調的関係による市場成長が期待できるかもしれません。
![▲[あなたの知りたい政策は?]:七海ひろこ公式サイト ▲[あなたの知りたい政策は?]:七海ひろこ公式サイト](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/6822/main_baa119ba72f9e6fa22ea7f85df51c604.png?auto=format)
小野泰輔
熊本県副知事を務めていた小野泰輔氏は、同職を辞し東京都知事選への立候補を表明しています。
東京オリンピック・パラリンピックについて、2024年へ延期することを提案しています。

Twitter:小野泰輔氏による投稿(https://twitter.com/taisukeono/status/1272727168712237056)
石井均
フリージャーナリストの石井均氏は6月初旬、立候補を表明しています。インバウンドやオリンピックに関連した発言は伝えられていません。
市川浩司
庶民と動物の会の代表を務める市川浩司氏も、東京都知事選への立候補を表明しています。インバウンドやオリンピックに関連した発言は伝えられていません。

Twitter:東京都知事選に関する投稿(https://twitter.com/smallonecinema/status/1273068437665837057)
長澤育弘
薬剤師の長澤育弘氏は、6月5日、立候補する意向を表明しています。インバウンドやオリンピックに関連した発言は伝えられていません。
西本誠
政治団体スーパークレイジー君代表の西本誠氏は、6月16日、立候補を表明しています。本人のTwitterでは「ラッパー兼,銀座8丁目CLUB黒服」と肩書が示されています。
インバウンドやオリンピックに関連した発言は伝えられていません。

Twitter:ニコニコニュースによる投稿(https://twitter.com/nico_nico_news/status/1272778808001626119)
久田眞理子
フェンシング選手の久田眞理子氏は、6月11日、立候補を表明しています。
東京オリンピック・パラリンピック実現を公約に掲げています。会見ではフランス語であいさつをしています。

Twitter:ニコニコニュースによる投稿(https://twitter.com/nico_nico_news/status/1270901753588772864)
平塚正幸
政治団体「国民主権党」党首の平塚正幸氏は、6月12日、記者会見で立候補を表明しています。インバウンドやオリンピックに関連した発言は伝えられていません。
古田真
政治団体「土頭を働かし最高裁裁判官5人を弾劾する党 身体から地頭へ人の増える会」所属の古田真氏は、都知事選への立候補の表明が伝えられています。インバウンドやオリンピックに関連した発言は伝えられていません。
山口節生
佐賀県出身の不動産業、政治活動家、実業家の山口節生氏は、都知事選への立候補の表明しています。インバウンドやオリンピックに関連した発言は伝えられていません。
斉藤健一郎
斉藤健一郎氏は、ホリエモン新党の公認候補者として、6月17日に立候補を表明しました。同氏は実業家の堀江貴文氏の秘書であり、オリンピックやインバウンドに関しては、堀江氏の考えを踏襲した方針をとることも考えられます。
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5月20日、「ホリエモン」の愛称で知られる実業家の堀江貴文氏が、東京都知事選へ出馬することが報じられました。東京都知事選は6月18日告示、7月5日投開票の予定で、堀江氏は告示直前に出馬を表明すると見られています。これに対し現職の小池百合子氏は「まあ賑やかなこと」と発言し、個性の強い両名の動きにネットでは注目が集まりました。この東京都知事選には、現時点では自民党が独自候補の擁立を断念するなど、小池氏に有力な対立候補が見受けられない状況です。そのような中、小池氏が出馬するのであれば、堀江氏が小...
オリンピック開催は意見分かれる、今後の動向に注目
都知事選の立候補を表明している17名の公約や発言はさまざまですが、当選すれば日本の首都の方向性や、社会のムードを左右することになるでしょう。
また、海外の報道やSNSで日本の政治家の発言が取り上げられることも多く、都知事の人柄や方向性はインバウンド市場にも小さくない影響を及ぼすことになると考えられます。
インバウンド業界でも、今後の動向に注目するべきでしょう。
<参考>
NHK NEWS WEB:東京都知事選 小池知事が立候補表明 ほかに表明15人 18日告示
東京新聞:れいわ新選組 山本太郎氏が出馬表明 東京五輪の中止を公約
http://utsunomiyakenji.com/policy
https://komiyamahiroshi.jimdofree.com/
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