2019年まで順調に拡大していたインバウンド市場。レジャー目的で入国する訪日観光客の数字の大きさに注目が集まりがちですが、消費単価の大きい「MICE」参加者も忘れてはいけません。JNTOもMICE分野での活動が盛り上がるよう、以前から取り組みを進めています。
今回は、2020年7月にJNTOが開設したMICEのSNSアカウントについて紹介します。また、MICE分野におけるJNTOのこれまでの取り組みや、MICEがもたらす経済効果について解説します。
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JNTOがMICEのSNSアカウントを開設
JNTOは7月17日、MICEの日本語Facebookアカウントを開設したことを発表しました。また、これまでも運営しているMICEのLinkedInグローバルアカウントにおいても、日本語での投稿を開始したことを伝えています。
これらの日本語SNSアカウントは、国際会議の日本誘致を検討している主催者や、日本における国際会議の開催を予定している主催者、学会関係者を対象に、国際会議開催に向けた足掛かりとなる情報を日々発信しています。
MICEの開催地となることは、観光地としての魅力も世界に向けてPRする機会に恵まれることを意味します。MICE誘致は地域振興に向けて有効な1つの手段といえるでしょう。自治体や関係組織にとっては、国際会議や学会実施の動向を把握し、MICE開催地として名乗りを上げることにも役立つと考えられます。
JNTOは、これまでも公式サイトでの情報発信に取り組んできました。今回のSNSアカウント開設により、MICE事業に関する情報はより頻繁に、手軽に関係者にチェックしてもらえるという利点が生まれます。日本社会におけるMICEの認知と理解がさらに進んでいくことが期待できるでしょう。
JNTOのMICE分野でのこれまでの取り組み
JNTOは、日本のMICEブランドの認知拡大を目指し、コンセプトを視覚的に発信するブランドロゴを作成しました。MICE開催地として、海外に日本の魅力を発信していくにあたり、JNTOが作成したロゴマークを使用することが可能です。
またJNTOでは、MICE分野で経験が豊富なスタッフが、国際会議などの開催を計画している主催者に向けてさまざまなコンサルティングを行っています。
開催にあたり寄付金を募りたい主催者に対しては、寄付金・交付制度の紹介をしています。MICEの開催地を探している場合には、MICE開催に適した全国各地のコンベンション施設やホテルはもちろん、歴史的建造物や文化施設などのユニークベニューもJNTOのホームページで検索できるため、日本の歴史文化も合わせて発信できるMICE開催を後押ししています。
そのほかにも、JNTOが持つ国内外のMICE関係団体とのネットワークを活用し、主催者がMICE開催の立候補や誘致活動をする際のサポートサービスも提供してきました。
MICEの市場規模は?経済波及効果は約1兆円に
MICEを開催すると、参加者による宿泊や交通・飲食などの消費をはじめ、主催者による施設利用など、大きな消費活動が発生します。実際にMICE分野は、大きな経済波及効果を開催地や日本全体にもたらしています。
観光庁の2018年に実施した調査によると、日本において国際MICE全体による経済波及効果は、約1兆円にものぼります。なかでもMICEの「C」に当たる国際会議の経済波及効果は6,789億円と、開催件数と人数の増加が顕著に表れ、対前年比で15%増となりました。
また、主催者等の負担分も含めた外国人参加者の総消費額は、1人当たり33.7万円〜が平均です。2018年の訪日外国人消費動向調査の結果によると、訪日外国人1人当たりの旅行支出は約15万3,000円であり、外国人のMICE参加者は一般の訪日客の約2倍の額を消費することがわかります。
日本国内におけるMICE開催事例:沖縄科学技術大学院大学
2019年11月、沖縄科学技術大学院大学で「第20回システムバイオロジー国際会議(ICSB2019)」が開催されました。ICSBは2000年以降、世界各国で毎年開催されているシステム生物学の最大の国際学会です。
12年ぶりの日本開催となった今回は、442人の参加者が海外から参加しました。
会期中は、会場の外にレストランがないため弁当を配布していましたが、海外からの参加者に配慮しベジタリアンやハラールに対応した弁当を数種類準備するなどといった工夫をしました。
この続きから読める内容
- コロナ禍におけるMICE開催のためのガイドラインを制定
- 日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」
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