【ポストコロナのインバウンド戦略】既存の観光体験の質をアップさせる4つのエッセンス:Destination Marketing Store シャーロット・プラウズ&カール・ソロモン

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ポストコロナインバウンド戦略』では、コロナ禍において、業界の「中の人」に聞くサバイバル術として最前線に立つ方々に特別寄稿いただきます。

今回の寄稿者は、オーストラリアで20年以上にわたり観光コンサルティングを行うDestination Marketing Store社の創立者、シャーロット・プラウズ氏とディレクター、カール・ソロモン氏です。


私たちは20年以上にわたり、オーストラリア国内外で観光コンサルティングを行っています。

特に文化や自然を生かした観光戦略を得意としており、これまで政府や民間企業、NPOなどにサービスを提供してきました。

日本には昔から縁があり、プライベートでも何度も訪れています。昨年には、オーストラリア大使館商務部主催の欧米豪インバウンドセミナーに登壇しました。

現地視察をする中、勢いある観光現場を感じていた折にコロナ禍に直面し、日本の観光も新たな局面を迎えていることと思います。

そこで、私たち専門家としての知見がみなさまのポストコロナの観光戦略に少しでも役立てばと願い、寄稿します。

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ポストコロナで重要性が増す「質の高い体験」をつくる4つのエッセンス

コロナが起きたことで、旅行のポジショニングは変わりました。

競合はもはや他の観光地ではなく、これを機に人々がはじめた家のリノベーションや新しい家具の購入など、今まで旅行に使われていたお金が流れていったところなのです。

体験の質」はこれまでも言われてきたことではありますが、競合が多様化したポストコロナではますます重要になります。

「ここの地域に旅行することでしか味わえないよな〜」と旅行者がうなってしまう体験があってこそ、旅する意義が生まれます。

日本には何度も訪れていますが、コロナ前の日本の観光は、質より量に比重があった印象です。専属ガイドになって案内してくれる友人でもいない限り、表面的な観光で終わってしまうパターンもあったのではないでしょうか。

たとえば、有名なお寺を訪ねても、混雑にもまれながら写真をとるのが精一杯のまま、観光地をあとにしてしまう。そして残るのは「なんのお寺なのかはいまいちわからなかったけれど、きれいだったな」というあっさりした感想。

これでは、きっと帰国するころにはお寺の名前は頭から消えてしまい、リピーター育成や口コミ拡散を期待するのはむずかしいでしょう。

とはいえ、質の高い体験をつくるにあたり、なにから手をつけたらいいの? と悩まれる方も多いと思います。まずは既存の観光体験に、以下で紹介する4つのエッセンスをちりばめるところからやってみましょう。必ずしも新しい建物を建てたり、巨額の資金を投資しなくとも、質の高い体験はつくれるんです。

1. 上質なコンテンツは、「舞台裏」に眠る

日本が誇る自然や文化や食。観光客向けの体験が多くありますが、観光客が本当に求めているのは、もっと奥の切り込んだところにあります。その土地でしか見られないbehind the scene(舞台裏)なのです。

たとえば、地元の食を例に考えてみましょう。レストランで提供される地元の食を、旅行者が「おいしい」と口にするシーンを思い浮かべてみてください。これ自体、とても素敵な体験なのですが、少し巻き戻しをして、その料理ができるまでの過程、behind the sceneを追ってみましょう。

そこには、心を込めて料理をするシェフの姿があり、こだわりをもって食材をつくる生産者の姿があります。そして、その先には料理が受け継がれてきた歴史や人々の営みが存在しているのです。

この舞台裏の部分を紐解く体験......たとえば、カウンターに座って料理ができる過程を見ながらシェフの解説を聞いて食べるディナー、地元のお母さんたちが講師を務める料理教室、農家の人たちと行う農業体験など。これこそ、上質な体験なのです。

「舞台裏」を紐解く体験をつくる際のポイントは、五感に響く体験をつくること。五感で楽しんだ体験は記憶に残りやすく、旅の思い出として語られやすくなります。そして口コミは、新たなお客様を呼んでくるのです。

2. 少人数&参加型がマスト

体験の質を高めるには、少人数でホストと旅行者との距離が近いことが必須です。実は日本でとてもよい例を見つけました。数年前に参加した茶道体験です。

この体験では、少人数で茶室に入り、丁寧に作法の手ほどきを受けました。そして1つひとつの作法にどんな意味があるのか説明を受けながら、講師のお手本にならって自分で抹茶を点てたのです。

この続きから読める内容

  • 3. パーソナライズされた体験
  • 4. 地元感を味わう、ローカルな体験
  • 旅行が解禁されるその日のため、今できる欧米豪向け施策
  • Webサイトを整え、オンラインコンテンツを充実
  • トレンドの理解
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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