世界最大の旅行プラットフォーム「Tripadvisor」が、「2021トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト 観光地」を発表しました。
「2021トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト 観光地」とは、国内外の旅行者がシェアした口コミや評価、保存内容などにもとづき、優れた観光地を選出するものです。
2021年のランキングでは、日本の宮古島市(沖縄県)が、今後注目の観光地として世界で21位にランクインしました。
本記事では、トリップアドバイザーのランキングについて詳しくご紹介します。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
インバウンド対策サービスを探している方必見!無料で資料DLできる「訪日コム」を見てみる
トリップアドバイザー「Travelers’ Choice 2021 Best of the Best」を発表
世界最大の旅行プラットフォーム「Tripadvisor」は、2021トラベラーズチョイスアワード ベスト・オブ・ザ・ベストの第一弾となる、観光地ランキングを発表しました。
従来の「人気の観光地」ランキングのほか、2020年に初登場した「注目の観光地」と「今後注目の観光地」に加え、2021年はさらに「国立公園」のランキングが加わりました。
このアワードは、トリップアドバイザーに投稿された世界中の宿泊施設やレストラン、旅行先の口コミや評価の質と量、「旅リスト」への保存などにもとづいて選ばれています。
2020年初めごろに旅行者が訪れた場所、そしてコロナ禍のステイホーム中にどこへ旅行したいと考えていたのかが分かるものとなっています。
今回の結果からは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により混雑する場所を避け、屋外のスポットを選ぶ傾向があることが分かりました。
また、トリップアドバイザーによる日本人旅行者の意識調査の結果でも2021年の旅の選択肢として「近場の旅行」との回答が約73%、「アウトドアの旅行」との回答が約40%を占めました。
「今後注目の観光地」ランキングに沖縄県宮古島市がランクイン
「今後注目の観光地」ランキングでは、フランス統治下のカリブの島「マルティニーク」や、アメリカ・フロリダ州の「パナマシティビーチ」など、美しいビーチを擁する観光地の人気が目立っています。
日本からは、沖縄県宮古島市が「今後注目の観光地」として世界21位に選ばれました。
宮古島は、与那覇前浜ビーチが「日本人に人気の水辺ランキング 2020」ビーチ編で堂々の1位に選ばれています。
今後注目の観光地ランキング世界トップ25
- マルティニーク、カリブ諸島
- パナマシティビーチ、アメリカ
- アルマサン ドス ブジオス、ブラジル
- ホルボックス(ホルボッシュ)島、メキシコ
- セント・アイヴス、イギリス
- マサトラン、メキシコ
- コロラド・スプリングス、アメリカ
- ショールヘイブン、オーストラリア
- ヴロツワフ、ポーランド
- マッジー、オーストラリア
- アヌシー、フランス
- チェジュ(済州)島、韓国
- トロムス、ノルウェー
- ウバトゥバ、ブラジル
- ドレスデン、ドイツ
- エルバ島、イタリア
- マーストリヒト、オランダ
- ラ ロシェル、フランス
- ルガノ、スイス
- マレ、モルディブ
- 宮古島市、日本
- トバモーリ、カナダ
- アレクサンドリア、エジプト
- マル デル プラタ 、アルゼンチン
- ダニーデン、ニュージーランド
インバウンドから注目を集める宮古島:2019年には国際空港も開業
沖縄県における、2019年の外国人延べ宿泊者数は約775万人で、東京・大阪・京都、北海道についで全国で5番目に多くなっています。
また沖縄県が発表した「令和元年度外国人観光客実態調査」では、沖縄を訪れた外国人の8割以上が「海岸・ビーチ」を訪れています。
沖縄県の宮古島では、橋でつながっている宮古群島の下地島に2019年3月に国際空港がオープンしました。
宮古島を訪れる訪日外国人のほとんどはクルーズ船を利用しており、クルーズ船の客はタクシーや免税店などには良い影響があるものの、滞在時間が限られているために、地元の商店街にはほとんど恩恵がもたらされていませんでした。
そのような中、下地島に19年3月に国際線ターミナルを備えた「みやこ下地島空港」がオープンして香港から定期便が就航し、宮古島観光の起爆剤として期待が寄せられていました。
海をわたる伊良部大橋やダイビング体験が人気
トリップアドバイザーの口コミで人気を集めている宮古島のスポットは、「日本人に人気の水辺ランキング 2020」ビーチ編で1位となった「与那覇前浜ビーチ」や、沖縄県の宮古島と伊良部島を結ぶ「伊良部大橋」です。
伊良部大橋に関するトリップアドバイザー上の反響では、「この橋を見るだけのために訪れる価値があります。そこからの景色は息を飲むような美しさです!」と絶賛する口コミが寄せられており、与那覇前浜に関しては「とても美しく、日本で一番のビーチです。」と評するコメントもみられました。
「今後注目の観光地」には、宮古島を含め海辺や離島の観光地が多くランクインしていることからも、ウィズコロナ・アフターコロナでは、このような開放的な場所やアウトドア体験が人気になっていくと考えられます。
また宮古島は、アドベンチャーツーリズムとしての可能性も秘めています。
アドベンチャーツーリズムとは、日本アドベンチャーツーリズム協議会の定義によると「アクティビティ」「自然」「文化体験」のうち、2つ以上の要素によって構成される旅行を指し、密を避けたアフターコロナ・ウィズコロナの旅行の形としても注目されています。
宮古島の持つ自然の美しさや、ダイビングなどのアクティビティ、さらに宮古島の文化や歴史を絡めたアドベンチャーツーリズムを造成することによって、訪日外国人へのアピールとなる可能性があります。
アドベンチャーツーリズム(AT)とは
近年、国内外への旅行のハードルが下がったことにより、それぞれの旅行客が観光に求めるものも多様化している傾向にあります。 アドベンチャーツーリズムは、そんな「旅の目的」の一つとして注目が集まっているアクティビティ要素を盛り込んだ旅行で、地方創生やオーバーツーリズムの改善など、観光地にとってもメリットの多い旅行形態としてその可能性が注目されつつあります。 さらに、アメリカのアドベンチャーツーリズムの消費額は、来年には2019年比の93%の水準に戻るとAdventure Travel Tra...
2021年、旅行者はアウトドアアクティビティに注目
トリップアドバイザーによる注目の観光地ランキングからは、コロナ禍を経て、アウトドアアクティビティの人気が高まっていることがうかがえます。
「今後注目の観光地」ランキングにランクインした宮古島市は、美しいビーチやダイビング体験が楽しめる点において注目を集めていると考えられます。
そのほかの地域でも、アウトドアアクティビティの魅力や美しい自然をプライベートで味わえる体験を効果的にアピールすることで、コロナ後の訪日客の価値観にあったPRが行えるでしょう。
<参照>
PR TIMES:新たに国立公園ランキングが登場!トリップアドバイザー、「2021トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト 観光地」を発表
Trip Advisor:今後注目の観光地:世界
観光庁:宿泊旅行統計調査報告(平成31年1月~令和元年12月)
Trip Advisor:宮古島市の観光スポット
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
【6/24開催】集客の両輪を加速させる!新規とリピーターで“人が集まる”仕組みづくり
競合店舗がひしめく中で、お客様に選ばれ続けるためには「単発的な集客施策だけでは不十分」と感じられている店舗事業者の方も多いのではないでしょうか?
集客力を最大化するには、「新規顧客の獲得」と「再来店の促進」この2つの視点を両立することが必要不可欠です。
本セミナーでは、店舗ビジネス向けメディア「口コミラボ」を運営する株式会社movと、セミカスタム型アプリパッケージ「App Publisher」を提供するエンバーポイント株式会社が共催し、
・新しいお客様を呼び込むための口コミ活用術
・お客様にリピートしてもらうためのアプリを活用したCRM戦略
について、それぞれ解説いたします。
新規集客・リピーター獲得に課題を感じている方は、ぜひご視聴ください!
<本セミナーのポイント>
- 新しいお客様を呼び込むための口コミの収集、活用方法が学べる!
- アプリを活用したリピーターを獲得するためのCRM戦略が学べる!
- 各企業の実例から”明日から使えるテクニック”が学べる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→集客の両輪を加速させる!新規とリピーターで“人が集まる”仕組みづくり【6/24開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!