インバウンド対策に動画を活用 動画の魅力や人気事例、制作のコツまでを徹底解説

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インバウンド対策のために動画を作る」と決まっても、何をどう検討していいか分からない人も多いのではないでしょうか。

インバウンド対策に動画が効果的な理由や、その人気事例とともに、インバウンド動画の特徴やポイントを解説します。

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インバウンド対策には動画が効果的。その特徴は?

インバウンド対策で動画を使うことで、言語の壁を越えて、よりリアルな魅力を発信することができます。

映像や音声など、焦点を当てるポイントによってもアピールポイントが変わりますが、それぞれ魅力があります。

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インバウンド動画が効果的な理由:訴求力や拡散力が魅力

動画は、視覚に直接語りかけることが可能で、言語の壁を越える訴求力を持っています。

さらに写真と文字などの静止画に比べて動きがあるために、視聴者に届けられる情報量も多くなっています。

動画を見ることで、まるでその場所に行ったかのような疑似体験を得られるため、リアルな映像により「行ってみたい」という感情を促進することが期待できます。

SNSを活用した拡散力が見込めることも、動画が効果的と考えられる理由のひとつです。

動画がSNSでシェアされることで、世界的に、国籍問わずより多くの人に動画を見てもらえる機会が生まれます。

インバウンド動画は主に2種類

動画には、映像がメインの動画と、レポーターがメインの動画の2種類があります。

映像をメインにする場合、映像の美しさやインパクトを前面に押し出すことで、季節ごとの自然の景色や職人の仕事風景などを存分に発信できます。

レポーターがメインの場合は、旅行番組のような動画にでき、ユーザーに親近感と安心感を与えられ、リアリティさも増すと考えられます。

字幕をつけるなどの工夫により、多言語対応も可能となります。

外国人向け動画の人気事例4選

インバウンド動画を製作、発信してい自治体や企業も多くあります、ここでは、各自治体や企業の成功例を紹介します。

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自治体例1. 島根県出雲市

島根県出雲市は、インバウンド向け観光PR動画「Izumo, Japan 4K (Ultra HD) – 出雲」を制作し、公開2週間で550万回もの視聴回数を記録しました。

2021年5月現在の視聴回数は、1,283万762回にのぼっています。

言語による説明はなく、映像で訴えている作品で、何気ない日常を美しく撮り直すことによって、土地の素材の良さを引き出しています。

またYouTubeの動画ページでは、専用の観光サイト(英語版)へのリンクを設置し、効率的なインバウンド向けの観光PR施策を行っています。


▲島根県出雲市PR動画「Izumo, Japan 4K (Ultra HD) – 出雲」:島根県出雲市のYouTubeチャンネル

自治体例2. 与論島

鹿児島県与論町の観光PR動画「Welcome to Paradise」は、2021年3月のドイツの観光映像祭「The Golden City Gate」で、観光誘客(地域)部門の第1位(最優秀賞)を獲得しました。

臨場感のある映像や、コロナ下での祭りの様子などを組み込んだ映像で、「フォトジェニック」「ワーケーション」「ネイチャー」の3つのテーマで撮影した動画をひとつにまとめています。

2021年5月時点で、754万4,879回の再生回数を誇っています。

コメントには美しさを評価するものや「コロナが収まったらぜひ行きたい」といった旨のものも見受けられます。


▲与論島のPR動画「Welcome to Paradise」:>与論島のYouTubeチャンネルYoron Island Japan

企業例1. ANA

ANAは、外国人から見た日本の魅力を集めたサイトである「IS JAPAN COOL?」を運営しています。

同サイト内では、シェアされている日本の伝統的な職人の仕事にスポットを当てた、前編英語のインバウンド向け動画が公開されています。

日本の職人の仕事風景とともに、インタビューもある動画などを公開しています。

ティザー映像は、2021年5月時点で1,539万2,268 回再生されています。


▲ANAのインバウンド向け動画「IS JAPAN COOL?」:ANAのYouTubeチャンネルANA Global Channel

企業例2. 小田急電鉄

小田急電鉄は、箱根観光の動画を公開しています。

箱根の各観光スポットの映像だけでなく、文化、歴史、仕事風景などもあり、その土地の理解が深まるような構成となっています。

字幕や音声説明はなく、映像に集中させるような動画になっています。


▲小田急のインバウンド向け動画「Welcome to JAPAN」:小田急電鉄公式チャンネル「OdakyuMovie」

より良い動画を制作するためのポイント3点

動画を制作するうえで、把握しておくべきコツがあります。

ここでは3つに分けて紹介します。

1. 届けたいターゲットを明確にする

動画作成の際には、動画を見てもらいたい外国人を具体的に想像する必要があります。

自然や文化、建造物、料理など、何を求めるのか、何に魅了されるのかを考えましょう。

訪日外国人が「なぜ日本に行きたいのか?」を具体的に考えることで、彼らに訴求する動画の方針が明確になり、的確なコンテンツが作れます。

具体的には、訪日外国人が興味を持ちそうな観光コンテンツがあればそれをフィーチャーします。

例えばユニークな食べ物があれば、それをいかに美味しそうに撮るか考えるなど、工夫を凝らしましょう。

2. 独自性を出す

インバウンド集客に向けて、動画を活用する自治体や企業も増えているため、その土地や企業にしかないものをアピールする必要があります。

各都道府県や企業の独自性をアピールできれば、日本全体ではなく限定的な場所に興味を惹きつけることができます。

また都道府県の場合は、渡航に便利な地理的優位性があるならそれを積極的に伝えていくことも効果的になります。

例えば韓国の人に向けて、韓国から見ると九州地方は東京より圧倒的に近いことをアピールできるでしょう。

外国人旅行者にとってどのように有益であるか、「わざわざ来てもらう価値」があるかどうかを考えていくことも大切になります。

3. 動画の配信先の適切な選定

ターゲット年齢層がどんな動画サイトを使っているか、視聴意向や対象市場の通信速度など、その市場における動画プロモーションの有効性を確認することが大切です。

インバウンド動画の導線としてはSNSが最適とされますが、各国のSNSの利用状況や、各SNSの特徴を理解することは欠かせません。

statistaが2021年1月に公表した、「Most popular social networks worldwide as of January 2021, ranked by number of active users」によると、YouTubeは世界的な利用者数で2位を誇っており、ターゲットの分母数が多いと考えられます。

しかし中国では閲覧できないため、中国からのインバウンド効果は見込めないといった側面もあるので、注意が必要になります。

インバウンド対策のために効果的な動画作成を

動画は多くの情報量を有しており、言語の障壁も感じさせないという面で、インバウンド対策に効果的です。

実際に動画に多くの反響が寄せられている事例もあります。

コロナ禍の今こそ、オンラインでのインバウンド対策が求められており、動画を上手に活用することが重要となるでしょう。

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<参照>

JNTO:インバウンド向けプロモーション動画の作り方(JNTOデジタルマーケティング連載vol.9)
JNTO:インバウンド向けプロモーション動画の作り方
Statista:Most popular social networks worldwide as of January 2021, ranked by number of active users

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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