公益財団法人大阪観光局(以下:大阪観光局)は、国内DMO初となる「プライド月間」を祝うキャンペーンを実施すると発表しました。
大阪観光局は、今回の多様性豊かな大阪を目指す取り組みを「アフターコロナを意識した積極的な観光戦略」としており、さらに大阪万博にも通ずるテーマでもあると述べています。
9日には、キャンペーンの展開に合わせてセミナーも開催しました。LGBTQツーリストに選ばれる観光地になるため、大阪としての意識を向上させていきたい考えです。
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大阪観光局、LGBTQツーリストに選ばれる観光地を目指してキャンペーン実施
毎年6月は、「プライド月間」とされ、LGBTQの権利について啓発を促すイベントやパレードが世界各地で開催されます。
大阪観光局は、LGBTQツーリストに選ばれる多様性豊かな街を目指して、「プライド月間」を祝うキャンペーンを国内のDMOとしては初めて実施することを発表しました。6月9日には、キャンペーン実施に合わせたセミナーを開催し、第1号となるLGBTQフレンドリーホテルを認証しています。
LGBTQツーリズム促進のために国内DMOで初の取り組み
多様性豊かな大阪を目指すことは、2025年の大阪・関西万博にも直結するテーマで、大阪観光局は「すべての観光客を自然体で心から歓迎する」という理念のもとに取り組みを実施していくとしています。
今回展開されるキャンペーンは、観光業界における認知や理解を進めるためのセミナーや覆面調査などを盛り込んだ「LGBTQフレンドリーパッケージ」です。
賛同、参加する事業者は、LGBTQのシンボルカラーをデザインした大関株式会社の「ワンカップレインボー」付きプランを販売することでプライド月間を祝うとの事です。そして、カップの売り上げの一部は、毎年10月に開催されているLGBTQイベント「レインボーフェスタ!」に寄付されるという仕組みです。
大阪観光局は、今回のキャンペーンについて、「アフターコロナを意識した積極的な観光戦略」と述べています。
コロナ収束後、訪日旅行が再開した際には世界各地からさまざまな観光客が訪れる事が予想されますが、そこでは「LGBTQツーリストに選ばれる」観光地であることも重要な要素になるといえるでしょう。
LGBTQフレンドリーホテル第1号を認証、セミナーを実施
また、大阪観光局は6月9日、大阪市北区のホテル・アロフト大阪堂島でLGBTQツーリズム・セミナーを開催しました。
LGBTQツーリズムに関してのセミナー実施は、前述の「LGBTQフレンドリーパッケージ」に含まれており、大阪観光局は同ホテルを第1号となるLGBTQフレンドリーホテルに認証しました。
セミナー講演者は、LGBTQツーリズムに取り組むアウト・ジャパンの小泉伸太郎氏でした。小泉氏は、国際旅行でレズビアンとゲイの旅行者が占める割合は10%、約7千万人を占めており、観光消費額は約20兆円に達すると述べたとのことです。
同氏は、LGBTQの特徴について「旅行意欲やロイヤリティが高い」と言及し、「SNSで自らの旅行体験を発信することが多く、LGBTにフレンドリーなホテル、地域は一気に広まる」といった旨も話しました。
LGBTQの特徴を把握し、対応を進めていくことはアフターコロナで意識すべき観光戦略となるのではないでしょうか。
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<参照>
大阪観光局:プレスリリース
大阪観光局:プレスリリース
トラベルニュースat:大阪観光局、LGBTQフレンドリーホテル第1号を認証
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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