企業のマーケティングDXを支援する会社、アライドアーキテクツ株式会社は、中国で人気のSNS「小紅書(RED、以下RED)」の利用実態を調べるアンケートを実施しました。
同社が独自に構築する、日本最大級の在日中国人KOCコミュニティ「BoJapan(ボージャパン)」のメンバー467名より、REDの利用目的や影響に対しての回答が得られました。(KOCとは、口コミを発信する消費者のことで、ありのままの発信が信頼性を生み、他の消費者に影響を与えるとされています。)
調査結果から、REDの利用目的は、主に商品の情報を検索・収集するためであること、商品購入の検討段階では、各SNSのなかでREDが最も参考にされていることなどがわかりました。
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RED利用実態を調査、ユーザーの商品購入へ大きく貢献
REDは、ライフスタイル・美容・ファッション・旅行などについての情報を共有する、中国で人気のSNSです。
アプリ内にEコマース機能を兼ね備えており、口コミ検索から購買までシームレスに行なうことができるという特徴があります。日本の企業もREDに出店しており、インバウンドマーケティングへと活用しています。
今回のアンケートでは、アプリユーザーの利用目的やREDによる影響などの実態が明らかになりました。
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REDの利用目的は「商品の情報を検索・収集するため」
初めに、REDの利用目的についての質問では、「話題の商品やトレンド情報を入手するため」が約93%と最も多いことがわかりました。
次いで、「商品の効果効能など口コミ内容を参考にするため」「新商品の情報を入手するため」が約80%となっています。このことから、REDは商品に関するあらゆる情報を検索、収集するために利用されていることがわかります。
また、「REDで人気のあるタレント、インフルエンサーなどの日常を知るため」という回答が約50%寄せられていることから、KOL(Key Opinion Leader)の認知度や影響力についてもうかがえます。

KOLについては、訪日ラボの別の記事で詳しく解説しています。
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商品購入の検討で最も参考にするには「RED」
次に、商品の購入を検討する際に参考にするSNSについて調査されています。
参考にするSNSとしては、REDが約89%と2位以下を25%以上引き離して最も高くなりました。2位にはWeChat(61.6%)、3位にはWeibo(57.3%)が続いていますが、REDの投稿を商品購入時に参考にしている方が突出して多い結果となっています。
口コミ投稿サイトとしての機能とECサイト機能の両方を兼ね備えており、検討段階から購入までスムーズにたどり着けることが有利に働いているのかもしれません。

REDをきっかけに商品購入や実店舗へ行ったことがある人は97%超え
また、REDの口コミは商品購入や実店舗の集客にも効果的であることが判明しました。
REDの口コミを参考にして商品を購入したり店舗に行ったことがありますか」という質問に対し、「はい」と答えた人の割合は97%を超えており、REDは購買意欲促進に大きく貢献すると考えられます。
REDから収集した情報が、ユーザーの購買行動に影響を与えていることがわかります。

KOCからの発信が商品購入や店舗来店の後押しになる
最後に紹介するのは、商品購入や店舗へ行くきっかけとして参考になった情報についてです。
どんなREDで得た情報をきっかけ商品を購入したり店舗へ行くのか聞いたところ、「友人やフォローしている一般(KOC)の方の口コミ投稿」が約76%で第1位となりました。
「インフルエンサー(KOL)の投稿」も約57%と過半数を占めていますが、「身近で信頼できる友人や一般の方の口コミ」の方がより高い結果となっており、商品購入や店舗へ行く後押しとしてKOCからの発信が非常に効果的であることがわかります。
なお、「各ブランドの公式アカウントの投稿」や「各ブランドの公式アカウントのキャンペーン」という回答も35%前後集まっています。公式アカウントを解説してREDユーザーに直接的に訴求する方法も効果があるのではないでしょうか。

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<参照>
アライドアーキテクツ株式会社:KOCからの発信が商品購入や店舗来店の後押しに効果的!アライドアーキテクツが「小紅書(RED)利用実態調査」を実施
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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