ベトナム保健省と、南部に位置するキエンザン省は6月26日、同省フーコック島で外国人観光客誘致再開に向けて、「ワクチンパスポート」制度を8月までに開始する方針が示されました。
外国人観光客の誘致は、観光客ともてなす現地住民が免疫を獲得し感染再発リスクが低いことが前提となりますが、フーコック島では全ての住民にワクチンを接種する方針です。
ただしベトナムではワクチン調達が遅れており、住民全員に接種するためのワクチン確保には16~18週間かかると見込まれています。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)ベトナムでもワクチンパスポート開始へ
ベトナムは、ワクチン接種を完了した外国人観光客向けにチャーター便を提供し、行動を制限した上での観光再開を提案しています。
キエンザン省の発表によると、中央政府政治局の同意を得たため、フーコック島での試験的なワクチンパスポートの導入に向けて現在準備が進められています。
現地メディアによると、まずは元々ベトナムとの間でビザなし観光を実施していたロシアとの間で、ワクチン接種を終えた人を呼び込みたい方針です。
キエンザン省人民委員会のグエン・ルー・チュン副委員長は「保健省がキエンザン省へのワクチン配分を優先すれば、8月までにフーコック島の外国人観光業を再開できる」と述べました。
ベトナム、ワクチン調達の遅れが課題に
ただし現在、ベトナムではワクチンの調達が遅れており、各国に協力を呼び掛けています。
これを受け日本政府は6月16日、英アストラゼネカ製ワクチン約100万回分をベトナムに無償供与しました。
6月25日には100万回分の追加供与が発表され、日本が提供するのは計200万回分です。
なおベトナム保健省によると、6月27日現在ベトナムでの新規感染者数は1日当たり50人と感染爆発は抑えられています。
しかし、ワクチン接種を完了した人数は155,488人と人口の0.16%にとどまっています。
国境を超えての観光往来が欧米では始まりつつある中、比較的後れを取っているアジアでも、ベトナムのように積極的に取り組みを進めていくべきだと考えられます。
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<参照>
キエンザン省:Phú Quốc chuẩn bị kế hoạch mở cửa đón du khách quốc tế
ベトナム保健省:Sáng 27/6: Có 50 ca mắc COVID-19 trong nước, riêng TP Hồ Chí Minh 40 ca
Vietnam.net:Phú Quốc thí điểm đón khách Nga, mong mở cửa từ tháng 8
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