群馬県の山本一太知事は8月6日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンを接種した20~30代に、抽選で車や県内旅行券が当たる特典を始めると発表しました。
群馬県では8月1日時点で20~30代の1回目接種率が20%以下となっており、感染拡大が広がる若年層の接種率を上げる狙いです。
また感染が収束次第使える県内旅行のクーポンをつけることにより、長引くコロナ禍で停滞している旅行業を救う方策の一助となっていると考えられます。
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群馬、ワクチン接種した若者に特典付きの抽選開始
群馬県の山本知事は記者会見で、9月末までに2回接種を終えた20~30代の若者に対し、抽選で特典があたるキャンペーンを実施すると発表しました。感染状況が落ち着いた際に利用できる2万~5万円分の県内旅行券が計350人に、SUBARUが提供したSUVが1人にそれぞれ当たるものとなっています。
県内旅行券をつけることにより、旅行業者も感染のリスクを低減させつつ、業界を活性化させうる政策として有効だと考えられます。
記者会見の様子については、群馬県知事記者会見のページより閲覧できます。

若年層の低接種率の向上目的、状況の改善なるか
これは若年層層においてワクチン接種率が低く、かつ感染者数が増えているため接種率向上を目的に行われています。
群馬県では米モデルナ製ワクチンを使用する県営センターで、満18歳以上の県民へ接種を進めていますが、8月1日時点の20~30代の1回目接種率は、いずれも20%以下にとどまっています。
また会見では、ワクチンに対する正しい知識への理解と接種センターの増強についても触れ、群馬県でワクチン接種を加速させていきたい方針を示しました。
県の公式ホームページから、接種に関する動画やワクチンの有効性についての説明を閲覧できます。
ワクチンに対する丁寧な説明と、特典の効果によりどこまで接種率を伸ばせるのか、そして旅行業界にとっても恩恵がある策となるのかが注目されます。
さらに8月1日から、沖縄県では旅行者に対しPCR検査での陰性もしくはワクチン接種完了済みの人々に対してリストバンドを配布し、県内の飲食店などで割引が受けられる「OKINAWA BLUE POWERプロジェクト」が始動しています。このような取り組みが全国に広がるのかどうかも注視するべきだと考えられます。
関連記事:沖縄観光「青いバンド」で特典 プロジェクト開始、135店が協力|ワクチン接種済み・検査済みの来訪客に配布
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<参照>
群馬県:新型コロナウイルスワクチン接種に関する情報(県民向け)
群馬県:知事記者会見
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