観光庁「主要旅行業者の取扱状況」2021年6月、「インバウンド国内旅行」部門では前年同月比8倍超、全体で前月より100億円増加

8月6日、観光庁は「主要旅行業者の旅行取扱状況速報」2021年6月分のデータを発表しました。

この調査では国内の主要旅行会社の商品取扱額を集計し、「日本人の海外旅行」「外国人の国内旅行」「日本人の国内旅行」の3つのカテゴリーに分けて公表しています。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けた前年同月と比べ、海外旅行、外国人旅行、国内旅行部門すべてで大幅な増加がみられました。

特に外国人旅行部門において前年度からの回復が目覚ましく、前年同月比883.0%となりました。前月から10億円増加した背景には、東京五輪の開会を控え関係者らの入国が増加したことが原因だと考えられます。

《注目ポイント》

  • 6月の総取扱額は519億円で前年同月比167.3%
  • 国内旅行取扱額は455億円で前年同月比156.6%
  • インバウンド旅行取扱額は16億円で前年同月比883.0%

関連記事:主要旅行業者の旅行取扱状況速報5月

国内旅行業者取扱額ランキング:全体では前年同月比167.3%に

2021年6月の主要旅行業者の総取扱額は519億円で、前年同月比167.3%となりました。

これは、「日本人の海外旅行」「外国人の国内旅行」「日本人の国内旅行」のすべての部門で取扱額が前年同月と比べて大幅に増加したことが要因だと考えられます。

6月は鉄道関連会社が順位をあげました。これは国内旅行が特に好調だったことが要因だと考えられます。

順位 旅行会社 取扱額 前年同月比
1位 JTB(9社合計)

218億9,221万円

132.3%

2位

(株)日本旅行

57億9,113万円

180.4%

3位

KNT-CTホールディングス(13社計)

41億8,799万円

242.2%

4位

名鉄観光サービス(株)

23億8,779万円

311.7%

5位

(株)ジェイアール東海ツアーズ

20億5,056万円

161.6%

国内旅行取扱額ランキング:前年同月比156.6%

2021年6月の主要旅行業者の国内旅行の総取扱額は455億円で、前年同月比156.6%となりました。また前月よりも80億円程度増加しました。

沖縄を除く都市部の緊急事態宣言が6月下旬に一度解除されたこともあり、ワクチン接種の進展に加え、長引くコロナ禍で押さえつけられていた旅行欲が少しずつ解放されていると考えられます。

順位 旅行会社 取扱額 前年同月比
1位 JTB(9社合計)

194億8,491万円

122.6%

2位

(株)日本旅行

53億5,141万円

167.7%

3位

KNT-CTホールディングス(13社計)

38億7,099万円

255.5%

4位

名鉄観光サービス(株)

23億6,205万円

312.3%

5位

(株)ジェイアール東海ツアーズ

20億4,627万円

161.9%

海外旅行商品の取扱額:前年同月比258.4%

2021年6月の海外旅行商品の総取扱額は45億円で、前年同月比258.4%でした。

日本でのワクチン接種の進展に加え、ワクチン接種者に対し隔離の緩和措置をとる国が徐々に増加してきたことが原因だと考えられます。

順位 旅行会社 取扱額 前年同月比
1位 JTB(9社合計)

11億1,277万円

238.4%

2位

阪急交通社(3社計)

3億9,777万円

514.2%

3位

エイチ・アイ・エス(6社計)

3億8,199万円

132.0%

4位

(株)日本旅行

3億6,989万円

1963.0%

5位

日新航空サービス(株)

3億2,235万円

232.9%

インバウンド向け国内旅行商品の取扱額:前年同月比883.0%

2021年6月のインバウンド向け国内旅行商品の総取扱額は16億円で、前年同月比883.0%でした。

JNTOによると、2021年の6月の訪日外客数は9,300人で前年同月比262.6%増加していましたが、取扱額はこれを上回る増加となりました。

7月から8月にかけて開催された東京五輪において、数々の制約がありながらもインバウンド向け国内旅行商品の取扱額が増えたのかどうかが注目されます。

順位 旅行会社 取扱額 前年同月比
1位 JTB(9社合計)

12億9,452万円

711.1%

2位

東武トップツアーズ(株)

1億9,003万円

前年は取扱額0

3位

KNT-CTホールディングス(13社計)

1億459万円

前年は取扱額0

4位

(株)日本旅行

6,982万円

前年は取扱額0

5位

T-LIFEホールディングス(株)(4社計)

1,606万円

前年は取扱額0

東京五輪閉会、日本に好意的な反応集まり今後に期待

2021年6月の主要旅行業者の旅行取扱状況は前年よりも大幅に回復し、特にインバウンド向け国内旅行商品の取扱額は前年の約8倍となりました。

7月の主要旅行業者の旅行取扱状況については、東京五輪が7月23日から開会したことを受けさらに回復することが見込まれます。

また東京五輪に対する海外の反応について、日本に対して好意的な反応が寄せられたことも、今後コロナ禍が収束した際にインバウンド客獲得に有利になると考えられます。

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<参照>
観光庁主要旅行業者の旅行取扱状況速報(令和3年6月分)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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