オンライン旅行サイトのエクスペディアは、夏季休暇にあたる2021年8月~9月と、年末年始休暇にあたる2021年12月~2022年1月の期間を対象に、世界各地で検索されている旅行先を調査しました。
アジア各地で海外旅行先として日本がNo.1の検索数を誇っており、アジアからは年末年始に向けて訪日意欲が高まっていることが見受けられます。
また、世界の検索結果からは「ビーチリゾート」で過ごしたい人が多いことが示されており、日本からの検索数も夏季は沖縄、年末年始はアメリカのオアフ島が1位となっています。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
エクスペディアが旅行先検索ランキングを発表
今回発表されたランキングからは、アジアからの日本の人気や世界的なビーチリゾート人気が示されています。
それとともに、2つの休暇期間を比較すると、夏は国内の旅行先を探しているのに対して、年末年始は海外旅行を検索している人が世界的にも多くいることが明らかになりました。
※本ランキングは「旅行先検索ランキング」として興味関心を探るものであり、実際の予約とは異なります。
アジア各地で日本の人気高く、年末年始に向けて検索
欧州で、ワクチン接種進展とともに海外旅行が解禁されつつある一方で、アジアでは渡航制限屋入国後の厳しい措置が続いています。
エクスペディアの調査によると、アジア各地で引き続き国内旅行を中心に検索されていることがわかりました。しかし、年末年始休暇時期にあたる検索ランキングを見ると、海外旅行を検索している人も増えつつあるということです。
中でも、東京がアジア各地で人気の高い旅行先として検索されており、タイ、台湾、シンガポール、香港において年末年始の検索ランキングで海外旅行先として1位にランクインしたとのことです。タイと台湾では、ランキングが2つの休暇期間ともに国内旅行で埋まる中、唯一トップ10のランキングに入ったのが東京でした。
また、シンガポールと香港では、東京のほかに北海道や大阪といった他地域もランキングのトップ10に入りました。

引用元:エクスペディアプレスリリース

引用元:エクスペディアプレスリリース
シンガポール、香港ともに年末年始期間で北海道地域がランクインしていることから、日本のスノーリゾートの人気の高さもうかがい知れます。
渡航制限の緩和、訪日旅行再開時には、これらの地域からインバウンド需要が増加することが期待されるでしょう。
日本含め世界では「ビーチリゾート」が人気 年末年始に向け海外旅行欲増大か
日本や世界各地域からは、「ビーチリゾート」の人気が高いことが示されました。
日本の検索結果は、夏季休暇期間、年末年始休暇期間ともにビーチリゾートが最も検索されており、沖縄とオアフ島がそれぞれのランキングで1位になっています。

引用元:エクスペディアプレスリリース
そして、世界的にもビーチリゾートが人気傾向にあるようです。
アメリカではメキシコのカンクンが人気で、夏季休暇期間の検索では2位、年末年始休暇期間の検索では1位でした。
さらにヨーロッパでは、夏季休暇期間はスペインのマヨルカ島が人気で、ドイツとフランスの検索ランキングにランクインしています。一方、年末年始休暇期間で多く検索されていたのはモルディブで、イタリアで1位、フランスで2位、ドイツで4位という結果だということです。
オーストラリアについては、国内のビーチリゾートであるゴールドコースト、韓国では済州島がそれぞれ両シーズンで1位となりました。
また、2つの休暇期間を比較すると、夏は国内の旅行先を探しているのに対して、年末年始は海外旅行を検索している人が世界的にも多くいることが明らかになりました。
海外旅行が複数の地域で徐々に再開していることからも、年末年始に向けて海外旅行欲が増大しているといえます。コロナ禍による観光への影響は未だ続いていますが、再開時を見据えたインバウンド対策が今から求められます。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
エクスペディア:プレスリリース
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!