9月7日、タクシー大手の第一交通産業は、スマートフォンを利用した次世代移動サービス「MaaS(マース)」を、2022年1月から沖縄県内で導入することを発表しました。
新型コロナウイルスワクチン接種が進むなか、観光需要の回復を見据えて、交通ネットワークの利便性向上などを目指します。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)タクシー大手の第一交通産業、沖縄でMaaS開始
タクシー大手の第一交通産業は9月7日、沖縄県でMaaSの社会実装「沖縄スマートシフトプロジェクト」を開始することを発表しました。
Maasとは「Mobility as a Service」の略称で、バスや船などのあらゆる交通モードをつなげて、シームレスな移動を実現するものです。
スマホアプリ活用で移動時間短縮、渋滞改善
国内外からの観光客の増大が見込まれる沖縄県では、交通渋滞や環境問題などが顕在化することが懸念されています。
プロジェクトは、このような社会問題を解決するため、トヨタ自動車グループが運営するスマートフォン用アプリ「My route(マイルート)」を活用するものです。
観光客がアプリに現在地と目的地を入力すると、バスやタクシー、カーシェアなどの複数の移動手段の中から、最適なルートが提案されます。
バスや船の乗車・乗船券のデジタル化も
第一交通は沖縄県内で路線バスやタクシーの運行のほか、那覇市と沖縄本島北部を結ぶ高速船を運航しています。
サービスの導入に合わせ、同社では路線バスや高速船の乗車・乗船券をデジタル化して、アプリを通じた予約や決済ができるようにします。
例えば人気の観光スポットである「沖縄美ら海水族館」がある本島北部の本部町に那覇市から向かう際、アプリでは、車よりも移動時間の短い高速船の利用が提案されます。
観光客はデジタルチケットを利用することで、移動に要する手続きなどを軽減することができます。
那覇市と本島北部を結ぶ国道は、コロナ以前は観光客の増加により慢性的な渋滞が発生しており、より効率的な交通手段を提案することで、移動時間の短縮だけでなく渋滞の改善にも寄与することが期待されます。
また第一交通は、観光地と連携した電子クーポンの発行も検討しており、地域活性化にもつなげたい狙いです。
関連記事:観光型MaaS整備でアフターコロナのインバウンド誘致へ | MaaSの意味や国内の事例を解説
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
読売新聞オンライン:沖縄観光回復見据え「MaaS」…第一交通、来年1月から
第一交通産業:沖縄県でMaaSの社会実装「沖縄スマートシフトプロジェクト」を開始~移動需要増大に向けたシームレスな移動手段の提供について~
【12/16開催】ホテルの売上・利益最大化に必須の「3つのポイント」を解説

2025年、ホテル業界はインバウンド回復、需要の激しい変動、OTA経由の予約集中、そして深刻な人手不足といった、かつてない環境変化に直面しています。
このような状況下で、今後も安定的に売上を伸ばし続けるためには、「集客」「予約数の向上」「レベニューマネジメント」の3領域で、確実に成果を出すことが不可欠です。
本セミナーでは、ホテルの売上最大化を支援する3社が、宿泊施設が今すぐ押さえておくべき実践的なポイントをわかりやすく解説。また、自社公式サイトの予約率を向上させた取組事例も併せて紹介します。
<セミナーのポイント>
- ホテルが“選ばれる状態”をつくるためのMEO・口コミ対策の要点が学べる!
- 公式サイトでの自社予約率を高めるための改善ポイントがわかる!
-
テクノロジーを活用してレベニューマネジメントと販売活動をアップデートする考え方が理解できる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→ホテルの売上・利益最大化に必須の「3つのポイント」を解説【12/16無料セミナー】
【インバウンド情報まとめ 2025年11月後編】中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは? ほか

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に11月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※訪日ラボ会員にご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは?/ 10月の訪日外客数389.6万人、国別1位は韓国 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年11月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
訪日ラボの会員限定コンテンツ「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!
その他、訪日ラボの会員になるとインバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い教科書コンテンツやインバウンドを分析したレポート、訪日ラボのコンサルチーム登壇のセミナーなど役立つコンテンツが盛りだくさん!



![【売上4倍事例】地方企業の成長を支える「インバウンド×口コミ」戦略を紹介[無料セミナー]](https://static.honichi.com/uploads/entry/image/13845/small_kcom_webinar_bnr_20251210_klab__1_.png)






