旅行検索サービスを提供する株式会社attaが、東京オリンピック・パラリンピック開催期間中の宿泊料金に関する調査を実施しました。
調査によると、東京オリンピック・パラリンピックの開催日が近づくにつれて開催期間中の平均宿泊料金は安くなっていましたが、宿泊する90日前時点で2020年の同様日と比較すると、約60%高騰していました。
また、特にオリンピック開催15日前に無観客開催が決まったことで、宿泊する30日前時点に予約した場合の宿泊料金と宿泊する10日前時点で予約した場合の料金を比較すると著しく安くなっていました。
この記事では、調査について詳しく紹介します。
関連記事:宿泊旅行統計調査2021年7月
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
東京オリパラの宿泊料金、開催期間近づくにつれ安く
株式会社attaは、「東京オリンピック・パラリンピック宿泊料金調査」について、対象チェックイン日を2021年7月15日(木)〜9月5日(日)と設定し実施しました。
同社は、同内容の調査を2020年7月16日(木)〜9月6日(日)にも実施しており、今回は各年での比較調査も行われています。
まずは2021年について、その動向を見ていきます。
2021年東京オリパラ、無観客決定で一気に落ち込み
2021年の宿泊料金動向については、東京オリンピック・パラリンピックの開催日が近づくにつれて開催期間中の平均宿泊料金は安くなっていました。
特に東京オリンピックにおいて、平均宿泊料金は宿泊する90日前時点で予約した場合の料金が¥24,792、宿泊する7日前時点では¥11,576と半額以下となりました。
その原因について、株式会社attaは無観客開催が決まってからの平均宿泊料金の下落が著しかったと指摘しています。
なお東京パラリンピック期間の平均宿泊料金は宿泊する90日前時点で予約した場合、¥13,453、宿泊する7日前時点では¥10,251となっており、平均宿泊料金が90日前の76%程度になっていました。
2020年同時期での比較、開催延期決定で大きな差に
続いて、2020年元来東京オリンピック・パラリンピックが予定されていた日程で振り返ります。
東京オリンピック開催期間中の平均宿泊料金は、90日前時点で予約した場合の料金は前年同様日と比べて、約60%高騰しました。
なお宿泊する7日前時点では¥11,576と前年同様日と比較すると27%の上昇に留まりました。
東京オリンピック・パラリンピックの延期については、2020年3月時点について延期が決定されていたため、2020年7月時点での影響はほぼ見られないものと思われます。
2021年においては、その時期よりも大幅に上昇していることから、東京オリンピック・パラリンピックへの期待がうかがえます。
なおパラリンピックにおいては90日時点で予約した場合の料金と7日前でも差が見られず、前年比11%の上昇となりました。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
プレスリリース:東京オリンピック・パラリンピック開催期間中の宿泊料金を調査
訪日ラボ 最新版セミナー&インバウンド情報まとめ
訪日ラボおすすめの記事をご紹介します。
【10/8開催】「飲食店の付加価値向上EXPO」—お客様に選ばれ続ける"5つの鍵"—
原材料費や人件費の高騰で、多くの飲食店が値上げを余儀なくされています。
しかし、人口減少などを背景に市場競争が激しくなる中で、ただ価格を上げるだけでは顧客離れのリスクが...。
そこで重要になるのが、「付加価値」を高めることです。
お客様が納得できる価値を提供し、競合との差別化を図ることで、持続可能な経営を実現できます。
今回のセミナーでは、飲食業界の第一線で飲食店経営を支援する5社の専門家から付加価値向上の具体的な方法と成功事例をご紹介します。
詳しくはこちらをご覧ください
→【10/8開催】「飲食店の付加価値向上EXPO」—お客様に選ばれ続ける"5つの鍵"—
【インバウンド情報まとめ 2024年9月後編】中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に9月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本:インバウンド情報まとめ 【2024年9月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!