2022年「春節」五輪重なる中国では移動自粛傾向、年始特番は12億人が視聴

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

1月31日より、中国では2月1日の春節中国・中華圏における旧正月)にともなう連休期間に突入しています。

北京五輪を目前に控える中国では、昨年に続き移動を控える傾向が顕著にみられています。日本でも春節を祝うイベントが行われましたが規模を縮小したうえで開催されています。

2022年の春節について中国と日本の様子を紹介します。


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

春節とは

春節」とは、中国・中華圏における旧暦の正月の事を指します。中国ではもっとも古い伝統的な祭日で、秋の国慶節と並ぶ一大休日でもあります。

時期は毎年異なり、2022年は1月31日から2月6日までが春節期間です。

例年の春節の様子

春節は1年の中でも特別な祝日で、この時期は多くの人が休暇をとって国内外に旅行に出かける傾向にあります。

新型コロナウイルス拡大前には例年「国民の大移動」が起こっており、中国の大手旅行サイト「携程旅游」(CTrip)によれば2019年は4億人以上の中国人が旅行したということです。そのうち海外旅行人数は631.1万人でした。

同期間は訪日中国人観光客も増加する傾向にあります。Trip.comは「2020年春節の旅行トレンド予測レポート」で2020年の春節は日本が旅行先として最も人気になると予測していました。

しかしながら新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって、2020年以降は海外旅行に歯止めがかかっています。2021年も政府の移動自粛勧告によって海外旅行から国内旅行への移行や、あるいは移動そのものを控える動きがみられていました。

2022年の春節、中国国内の様子は?

2022年は1月31日より7日間の春節が始まっています。北京五輪と重なる今年の春節ですが、中国政府は昨年に引き続き移動の自粛を呼び掛けています。

中国国内は政府からの自粛勧告続く

北京五輪を目前に控えた中で中国国内での新型コロナウイルスへの感染者が報告されていることからも、拡大を防ぐため14日以内に感染が確認された地域から北京に入ることを制限するなど厳しい警戒態勢を敷いています。

感染症拡大防止の観点から観光業界では「航空券+ホテル」の販売が政府より禁じられており、州を越えた観光事業活動にも厳格な管理体制が敷かれているということです。

文化観光省は春節の休暇中に旅行する際は各個人で感染症の予防対策を講じること、またはオフピークの時期の旅行を予約することなどを呼びかけています。

移動者予測については例年であれば帰省も含めると30億人が移動するとみられていましたが、中国運輸部の試算によれば2022年はその半分以下の約12億人になると予測されています。

テレビ番組で楽しむ春節

いっぽう、年越し番組を通して春節を楽しむ動きは活発にみられています。

中国の放送局、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ)は毎年旧暦の大みそかから元日にかけて「春節聯歓晚会」(「春節の夕べ」、略称「春晩」)を放送しており、今年はモバイル端末でも視聴可能とするため縦動画版による配信も初めて行われました。

同局が発表した統計では、今年の「春晩」の国内外合計総視聴者数は12億9,600万人中国国内の視聴率は22.01%に上ったということです。

ライブオンデマンドへのアクセスも含めると、アクセス総数は71億3,300万回に達し、すべてにおいて昨年を上回る数値となりました。

チャイナ・メディア・グループによる「春晩」配信サイト
▲チャイナ・メディア・グループによる「春晩」配信サイトの様子:編集部スクリーンショット

「春節聯歓晚会(春晩)」の様子
▲「春節聯歓晚会(春晩)」の様子:チャイナ・メディア・グループプレスリリースより

引用元:チャイナ・メディア・グループ プレスリリース

日本でも「春節」祝う光景

日本でも春節を祝うイベントが実施されています。

横浜中華街では2月1日、山下町公園で新年のカウントダウンと獅子舞の演舞が行われました。

国内の新型コロナウイルス感染症拡大により、春節に際して開催を予定していたイベントの中で複数は延期や中止となりましたが、獅子舞は予定通り開催されました。春節を祝うと同時に、新型コロナウイルスの退散祈願も含まれています。

また神戸市の中華街、南京町でも旧正月を祝う「春節祭」が実施されました。36年目、34回目の開催となる今年の春節祭ですが、規模を縮小したうえで行われました。

商売繁盛の神様として信仰される「関聖帝君」を特別に広場で祀ったほか、近隣の寺の住職がお経を唱えるなどして新型コロナの感染収束や無病息災を祈ったということです。

感染抑止と「春節」の両立なるか

新型コロナウイルス感染症の影響により移動制限が余儀なくされていることから、中国国内で今年の春節は「旅行自粛モード」の雰囲気が高まっていると考えられます。

しかしいっぽうで、移動制限が厳格化すると不満の声が上がると予想されることから、中国国内の地方自治体からは「緩やかな規制」を求める動きもみられるということです。

感染拡大と春節旅行の両立に今後も注目が集まるでしょう。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

<参照>

・中央广播电视总台(中央広播電視総台):プレスリリース
・中国政府网(中国政府公式サイト):プレスリリース

【7/16開催】【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※


外食店舗、支援サービス、業界のトップ企業が集結!

さらに、有名飲食店や外食産業を牽引する企業による特別基調講演も開催。

成功企業のリアルな戦略や、これからの外食業界を生き抜くヒントがここに詰まっています!

最新のトレンドを知り、トップ企業の成功ノウハウを学びたい方

業界の最前線で活躍する企業とつながり、新たなビジネスチャンスを掴みたい方にぴったりのイベントです。

今こそ、業界の未来を共に創る一歩を踏み出しませんか?

皆さまのご参加をお待ちしております!

<応募者特典>

  • イベント登壇企業の各種お役立ち資料
    ※口コミアカデミー内でのアーカイブ配信は予定しておりません
  • 本イベントのアーカイブ動画(1週間)

<本セミナーのポイント>

  • 有名飲食店&業界をけん引する企業の基調講演
  • - 成功企業の戦略や実例を直接学べる貴重な機会!
    - トップ経営者や専門家が語る「成長の秘訣」と「業界の未来」
  • 外食業界の最新トレンド&成功ノウハウが手に入る
  • - 変化の激しい市場で勝ち残るための最前線情報をキャッチ!
    - 業界をリードする企業が実践するプロモーション戦略やDX事例を公開!
  • 外食業界を支える最新サービス&ソリューションの紹介
  • - 飲食業界の課題解決につながるアイデアが満載!
    - 効率化や売上向上につながる最新ツール・サービスを知るチャンス

詳しくはこちらをご覧ください。

【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※【7/16開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに