ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続き世界的な警戒感も高まる中、観光業界も少なからず懸念を表しています。
国連世界観光機関(以下:UNWTO)は、ロシアのUNWTO加盟停止を採決する緊急会合を開催することを決定しました。ロシアによる軍事行為を非難し、国連憲章に従うよう呼び掛けています。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)UNWTO、ロシア加盟停止の協議へ
UNWTOは、ウクライナ情勢を受け、ロシアのUNWTOへの加盟停止を協議します。
ウクライナの主権を守るべきとの見解を示すとともに、ロシアによる軍事侵攻はUNWTOの規約に違反するものだとしています。
ウクライナがロシアの加盟停止を要請、UNWTOが初の対応
2022年3月2日、ウクライナやポーランドを含む世界6か国より、ロシアのUNWTO加盟停止要請がなされました。
これを受けて、UNWTOの事務局長は、この問題に対処するための執行評議会の緊急会合を呼びかけました。
執行評議会がこのような要請に応えるのは、今回が歴史上初めてのことです。
UNWTOの基本原則「経済発展、国際理解、平和、繁栄、人権の普遍的な尊重と遵守に貢献することを目的とした観光の促進と発展」と現在の世界情勢の相反関係を鑑みたものだと考えられます。
執行評議会開催 ロシアの軍事行為を非難
3月8日、マドリードでUNWTO理事会による執行評議会が開かれました。会合では、ロシアのウクライナ侵攻を明確に非難する声があがったということです。
UNWTOのズラブ・ポロリカシュビリ事務総長は、「戦争は、今もこれからも決して解決策にはならない」と訴えながら、「すべての人がこの理想に取り組んでいるわけではない」とロシアの軍事行為を指摘しました。
そして、UNWTOの代表として強くメッセージを発信する必要があるとして、ロシアに対し「もしあなたがメンバーであるなら、私たちのルールに従うことを約束してください。そして、私たちの価値観を受け入れなければなりません。」と呼びかけました。
紛争の平和的解決を求める国連の呼びかけに応じるよう望んでいる模様です。
UNWTO加盟国が組織の基本的な目的に反する方針を継続していることが判明した場合、総会のみ加盟国の加盟停止を決定する責任があります。ロシアの加盟停止を巡って、今後も協議が続いてゆくと考えられます。
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<参照>
UNWTO:UNWTO EXECUTIVE COUNCIL TO CONSIDER MEMBERS’ REQUESTS FOR RUSSIAN SUSPENSION
UNWTO:UNWTO TO HOLD EMERGENCY GENERAL ASSEMBLY ON RUSSIAN MEMBERSHIP
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