「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」公募開始 地域一体型、交通連携型について紹介

観光庁は、「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」の候補地域の公募を開始しました。

この事業は、有識者の審査を経て採択となった地域計画に基づき実施される宿泊施設の改修や廃屋の撤去等を支援する事業です。

今回公募が開始されたのは「地域一体型」で、補助金交付ではなく、計画策定における伴奏支援が対象です。

また、4月1日から「交通連携型」の募集も開始されます。こちらは、交通を軸とした観光地の誘客促進や付加価値向上を図る計画の公募が実施されます。

観光庁、「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」公募開始

観光庁は、3月18日から「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」の地域公募を開始しました。こちらは「地域一体型」とされています。

また4月1日から、同事業の「交通連携型」の公募も開始されます。

概要とスケジュールについて以下の表でまとめています。

名称 対象者 受付締切 内容

地域一体型

計画の対象地域を管轄する自治体
計画の対象地域のマーケティング・マネジメントを行う観光地域づくり法人(DMOなど)
計画の対象地域に所在する複数(原則として5者以上)の民間事業者・団体

令和4年4月18日(月)17:00

計画策定における伴走支援
交通連携型

計画の申請者が交通事業者であり、
構成員に観光分野の事業者又はその他観光関連の団体を
それぞれ1者以上含んでいる者・団体
(タクシー、バス、鉄道など)

令和4年4月28日(木)17:00

計画の公募
(補助金交付の公募ではない)

「地域支援型」の公募の流れ

地域支援型の事業の流れは、以下の通りです。

  1. 採択(今回の公募)
    採択基準

    補助事業を行う事業者・団体が複数参加しており、計画の対象地域の面的な裨益が見込まれるか
    なお、申請時に以下の入力や資料提出があった場合、伴走支援を優先的に開始することが可能となります。
    ・事前相談に着手している金融機関名
    ・計画の対象地域や参加事業者の立地が、分かりやすくまとめられた観光マップなどの資料
    ・応募時点で検討されている具体的な計画や補助事業の内容に関する資料
  2. 伴走支援(地域全体の課題抽出・整理、地域が目指す方向性・コンセプトの策定、必要な投資金額に関する見積・回収プランの検討など)
    ブランディングの専門家や、経営コンサルタント、観光アドバイザー、建設コンサルタントなどの専門家の支援が受けられます。
    (採択されてから最長半年まで)
    伴走支援は採択された地域のみ
  3. 計画支援、採択(別の公募)
    計画審査の観点
    ・同一地域での面的な取組の継続的な推進
    ・地域計画を実現するための個別事業の設定
    ・個別事業の内容及び事業性
    ・個別宿泊施設改修に関する地域への裨益効果
    ・賃金・待遇の改善
    ・計画に連動した立地自治体による取組
  4. 交付申請、決定
  5. 補助事業実施、完了
  6. 完了実施報告、補助金交付(令和5年2月28日まで、精算払い)

また現在のところ、補助対象となる事業は以下の通りです。


補助対象事業 補助率 補助上限額

宿泊施設の高付加価値化改修

1/2(一部2/3) 1億円

観光施設の改修

1/2 500万円

廃屋の撤去

1/2 1億円

公的施設の観光目的での利活用のための民間活力の導入

1/2 2,000万円

交通関係事業

1/2 500万円~5,000万円

実証実験(交通関係事業に該当するものを除く)

1/2 1,000万円

なお、3月28日に2回、「地域一体型」についてのオンライン説明会がZoom上で実施されます。

「交通連携型」の公募の流れ

交通連携型の事業の流れは、以下の通りです。

  1. 計画支援、採択(今回の公募)
    必要な項目
    ・事業代表者及び参加者
    ・事業の目的
    ・実施する事業の概要
    ・補助対象期間終了後の事業計画
    計画審査の観点
    ・本事業終了後の事業継続性
    ・地域の課題に即した事業であること
    ・複数の補助対象メニューが含まれた事業であること
    6月初旬以降に結果通知
  2. 交付申請、決定(別の申請)
  3. 補助事業実施、完了
    早ければ7月初旬から補助金交付開始、令和5年2月28日までに完了実施報告

また現在のところ、補助対象となる事業は以下の通りです。以下の補助対象メニューのうちから2つ以上実施する必要があります。

補助種別

補助率

補助対象メニューと補助上限額

集合バス関係 1/2

乗合バスを活用した観光イベントの開催(1,000万円)
乗合バスを活用した観光イベントの開催(500万円)
イベント開催や誘客のために必要となる、バスラッピング費用(1,000万円)
観光に向けて路線再編を行うための経費(1,000万円)
地域と調整の上行う、観光需要にあわせた実証運行(2,500万円)
バス乗り場の利便性向上(案内表示の掲示、トイレ・休憩スペースの改修)(500万円)

貸切バス関係 1/2

イベント開催や誘客のために必要となる、バス整備費用(1,000万円)
地域と調整の上行う、観光需要にあわせた実証運行(2,500万円)
バス乗り場の利便性向上(案内表示の掲示、トイレ・休憩スペースの改修)(500万円)

タクシー関係 1/2

イベント開催や誘客のために必要となる、タクシー整備費用(1,000万円)
地域と調整の上行う、観光需要にあわせた実証運行(2,500万円)

鉄軌道関係 1/2

鉄軌道を活用したイベントを開催するために要する経費(1,000万円)
企画乗車券の造成・プロモーションに要する経費(500万円)
観光目的で行う車両改造や駅の施設改修(5,000万円)
観光目的で行う、イベント運行・増便等についての実証運行(2,500万円)
鉄軌道を活用したイベントを開催するために要する経費(500万円)

海事関係 1/2

船を活用した観光イベントを開催するために要する経費(1,000万円)
企画乗船券の造成・プロモーションに要する経費(500万円)
船・旅客船ターミナルの観光魅力向上に資する改修等(1,000万円)
観光目的で行う、イベント運航・増便等についての実証運航(2,500万円)
船内・旅客船ターミナルの受入環境向上(案内表示の掲示等)(500万円)

このほか、国立公園型も順次公開される予定です。

より詳しい説明、公募要領については地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業事務局の公式サイトで公開されています。

2事業の公募も、この公式サイトの申請フォームから行えます。

新型コロナウイルス禍で苦境が続く中、観光地が一体となり、これらの事業を活用しながら多面的な方策で乗り切ることが必要になると考えられるでしょう。

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観光庁観光地再生に向けた取組を強力に支援~「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」の地域公募を開始します!~

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訪日ラボ編集部

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