アリババ実施「天猫618」セールの人気商品は?日本企業も多数参加

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中国大手ECサイトアリババが、今年もネット通販セール「天猫618」を開催しました。

GMV(流通取引総額)は前年比100%超えを達成し、特に男性用の日焼け止めやスキンケアなどパーソナルケア部門では、前年同期比20倍以上を達成しました。

日本製品の売上も引き続き好調で、中国の若者の間で人気となりつつある「釣り」分野では、10万円以上もする日本の高級釣り具ブランドDAIWAの新製品が発売と同時に売り切れました。

この記事では「天猫618」の様子について、簡単にまとめます。

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アリババで「天猫618」セール開催

アリババで、毎年恒例となりつつある「天猫618」が6月1日から18日にかけて開催されました。

世界中から26万を超えるブランドが参加しており、その中には日本からの出展者も含まれています。

特に人気商品に関しては、売上高が1億元(約20億円)超の商品が100点近く、1,000万元(約2億円)超の商品が2,300点近く、100万元(約2,000万円)超の商品が3万点以上となりました。

中国での新たな消費トレンド

この「天猫618」は、その規模の大きさから中国の新たな消費トレンドを発見できるチャンスともなります。

アリババによると、今年のトレンドは大きく6つあったとしています。

1つ目が、キャンプ・釣り人気です。

天猫618」の開始から3日間で、釣り具の売上は前年同期比で50%近く増加するほどの人気を見せています。またキャンプ関連の売上も、前年同期比3倍となりました。

現地紙によると、日本と同様、新型コロナウイルス禍で「密」を避ける動きが加速し、人気に火がついています。今年の労働節連休(4月30日~5月4日)では、「キャンプ」に関するSNSの投稿は200万件を超えたということです。

2つ目が、スケートボード人気です。

こちらも「天猫618」の開始から3日間で、前年同期比290%増となりました。

Weibo上で230万人のフォロワーを持つ人気インフルエンサーElon Shi氏もスケートボードの人気に火をつけたとみられます。

中国の輸入スケートボードの人気も高まっており、前年同期比を超えたということです。

3つ目が、男性用パーソナルケア商品の人気です。

パーソナルケアとは、日焼け止めやスキンケアなどをさします。

グルーミング、シェービング関連では、前年同期比20倍以上の売上を記録しました。またプライマー、ファンデーションなどの化粧品も人気が高まっています。

4つ目が、ペット用のスマートデバイスと衣類です。

中国ではペット人気が高まりつつあり、現地紙によると総ペット数は1億1000万匹、ペット業界は6兆円規模まで拡大しています。

ペット用のスマートデバイスとは、ロボットをペットに見立てたスマートコンパニオンロボットや自動給餌器などをさします。これらの売上が、「天猫618」の開始から3日間で前年同期比150%近く増加しました。

ペット用の衣類も好調でしたが、特にペット用ヘルメットの検索ボリュームは前年同期比3倍以上となりました。

5つ目が、カテゴリー横断的でマルチな使用用途を持つ商品の人気です。

具体的には、アイマスクだけではなく目の周りのスキンケアも同時に行う機具などが販売開始されました。

6つ目が、高級ブランドの新商品です。

今年「天猫618」に初めて参加したイタリアのファッションブランド、マックスマーラが2分間で100万元(約2,000万円)を超える売上を記録するなど、まだまだブランド品の人気は衰えていないことが分かります。

日本企業も多数参加

中国企業であるアリババ主催の「天猫618」ですが、日本の企業も越境EC拡大におけるツールの1つとして多数参加しています。

まずは、トレンドの1つ目で上がった釣りから、日本の高級釣り具ブランドDAIWAです。

新製品である2022 EXIST LTリールは5,000元(約10万円)以上しますが、発売と同時に売り切れました。

DAIWAでは、2005年に中国に全出資した会社を設立しています。中国語版ホームページを作り、さらにTiktokやWeibo、Wechatなど中国のSNSを使って発信を行っています。

このようにすることで、中国の消費者も調べやすく、爆発的な売れ行きにつながったといえるでしょう。

Daiwa社の中国語版公式サイト:訪日ラボスクリーンショット
▲Daiwa社の中国語版公式サイト:訪日ラボスクリーンショット

さらに、日本が生んだキャラクターグッズも人気です。

日本の大人気映画「ゴジラ」公式ライセンスグッズを購入できる「ゴジラ海外旗艦店」が「天猫618」開催中の6月12日、オープンしました。

これは中国初の公式オンラインストアで、日本からゴジラグッズを直送しています。

他にも公式ライセンスグッズとして、アーティスト村上隆氏の「お花」をモチーフにしたグッズ、バンダイの「ガンダム」シリーズ、「ワンピース」、「デジタルモンスター」、「ウルトラマン」などが取り揃えられたということです。

また、中国人をターゲットとしたライブコマースも積極的に実施されました。

小田急百貨店では「天猫618」期間開催中の6月13日に、ライブコマースを実施しました。この期間中にライブコマースを実施したのは、日本の百貨店で初めてということです。

視聴者総数は約80万人にのぼり、高い関心があったことがうかがえます。

アリババグループ自体も、5月26日の決算発表では前年同期比9%増と堅調に推移しており、今後どこまで成長を続けられるのか、注目が集まりそうです。

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<参照>
アリババニュース:アリババの越境ECに世界の怪獣王ゴジラの公式ラインセンスグッズを売る海外旗艦店がオープン、中国初の限定版グッズ発売
東方新報:「プチぜいたく」も人気、中国で高まるキャンプ熱 異業種が続々参入
東方新報:中国のペットが1億1000万匹に ペット業界は6兆円産業
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PR TIMES:史上初!アリババ運営 中国最大の越境ECセール618商戦 小田急百貨店とコラボイベント開催

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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