ついに日本でも水際対策が大幅に緩和された10月11日以降、すでに多くの訪日外国人観光客が日本に訪れています。そのうち親日国の一つであり、地理的にも近い関係にある台湾市場への注目は急速に高まっています。
台湾発のインフルエンサーマーケティングを先導するAIテクノロジー企業、iKala (アイカラ)はコロナ後のインバウンド復活を見据え、同社が展開するインフルエンサー検索プラットフォーム「KOL Radar」の独自データを活用し、訪日台湾人の特徴を徹底解析したレポートを公開しています。
本レポートには訪日台湾人需要の把握や獲得に役立つ定量的な分析がなされています。
本記事はレポートの一部を抜粋して紹介します。レポートの全てをご覧になりたい方は以下のボタンからダウンロードいただけます。
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KOL Radarの独自データ分析
JNTO(日本政府観光局)が公開している訪日旅行データハンドブックによると、観光目的の台湾人が訪日旅行前に役立った旅行情報源としてSNSは2019年時点で21.9%を占めており、これは年々増加傾向にあります。
これらSNS媒体で影響力のあるインフルエンサーの活用は、訪日観光のプロモーションにおいても高い効果を発揮することが期待されます。
KOL Radarは独自のキーワードクローラー技術で過去2年半の間に日本の地名や観光地に言及したインフルエンサーのSNS投稿を収集。また、収集したデータから投稿の「表示回数・再生回数・コメント・いいね・シェア」などの回数を分析し、それに基づいて台湾のSNS上における影響力を独自に算出し数値化しています。
台湾のSNS上で影響力の大きい日本の観光地
47都道府県および東京の主要観光地のうち、台湾のSNSで影響力の高いキーワードはどのようなものがあるでしょうか。
上記の通り、47都道府県の中では東京の影響力が圧倒的に大きいことがわかります。
また上位10位までの都道府県を眺めると、北海道に加えて東北の3県がTOP10にランクインしています。これは雪が降らない地域である台湾における、雪コンテンツへの興味が高いことがうかがえます。
つづいて「主要都市および世界遺産」という枠組みで分析したものが以下となります。
都道府県名と都市名が一致している場所(京都や大阪など)を除くと、主要都市の場合「仙台」がトップに位置付けており、以降は横浜、そして北海道の主要都市、そして名古屋が上位にランクインしています。
これらの都市名は台湾人にとっても比較的認知度が高いキーワードといえるでしょう。
そして日本の世界遺産の中では特に富士山の影響力が圧倒的に大きいことがわかります。47都道府県の影響力ランキングの8番目に山梨県がランクインしており、これが山梨県の影響力を引き上げている要因とも考えられます。
つづいて、日本の二大テーマパークである東京ディズニーランドとユニバーサルスタジオジャパン、そして日本の四季の美しさを象徴する「桜」と「紅葉」の影響力を比較した結果が以下です。
台湾で日本のテーマパークとしてまず挙がるのも上記2つです。一方でそれぞれの影響力を比較すると、ディズニーランドの影響力がユニバーサルスタジオジャパンの3倍に上ることがわかりました。
また、桜と紅葉の影響力を比較したとき、SNS上では桜に関連する投稿の影響力が紅葉の5倍に達しています。加えて桜の影響力がディズニーランドを超えていることから、桜が台湾人の心を動かすコンテンツとしての強さがわかります。
インフルエンサーカテゴリートップ20!
つづいて台湾のインフルエンサーをカテゴリー別に分類した時、もっとも多いカテゴリーはどれに当たるでしょうか?これらは裏を返せば、台湾人がSNS上で熱心に収集している情報のカテゴリーを分析することに役立ちます。
KOL Radarの独自AI分析機能を使用し、台湾のインフルエンサーカテゴリーを自動で振り分けその数を集計しました。
その結果、台湾で最も多いインフルエンサーのカテゴリーは「グルメ」であることがわかります。インバウンド観光と親和性が高い「旅行」は7番目ですが、その数は10,000人を超えています。
日本の観光をSNSでプロモーションする場合は、グルメや美容と絡めた切り口で訴求することで、より多くの台湾人の関心事と結びつく効果が期待できます。
台湾インフルエンサー活用方用データに基づくノウハウ
台湾で利用されているSNSプラットフォームの割合は、日本とどのような違いがあるでしょうか。
日本で一番利用者が多いのはTwitterですが、台湾ではTwitterの利用者が3割程度と日本ほど影響力は大きくありません。
その一方でFacebookが台湾では最も利用者が多く、また利用者の年齢幅も広いため影響力の大きなプラットフォームとなっています。
またSNSごとのプラットフォームの特性によってコミュニケーションの「深さ」にも違いがあります。画像主体の投稿であるInstagramは商品やサービスを印象付ける手段として有効であり、Facebookは文章を活用した深いコミュニケーションに向いています。
また、インフルエンサーを活用した訪日旅行のPRという文脈で見た時、詳しい情報を記載できるFacebookは有効といえます。
そして旅行中に役立つ情報として交通手段に関する情報は非常に重要であり、投稿内容には必ず記載しておきたいところです。
越境マーケティングサービスKOL Radarは、独自のAI技術を活用しインフルエンサーマーケティングをサポートします。
また、レポート中では、独自のAI技術を活用した台湾のSNS上における日本の人気観光地の分析結果や、台湾人インバウンド全体の特徴および台湾人に向けた有効なマーケティング方法を徹底解説しています。
iKala社、アジア最大のインフルエンサー検索データベース活用とは?
越境マーケティングサービスKOL Radarを運営するiKalaは、「iKala Commerce」と「iKala Cloud」の二つの分野にて事業を展開しています。
その中でもiKala Commerce領域のサービスであるKOL Radarでは、アジア最大のインフルエンサー検索データベース活用し、台湾でのビジネス展開を検討中のマーケティング担当者をサポートします。
今後拡大が予想されるインバウンド台湾市場に対する、精度の高いマーケティングを強みとしています。
AI技術を活用したデータに基づくキャスティングから交渉、効果測定までのインフルエンサーマーケティングに関わるサポートをワンストップで提供しています。
また、KOL Radarは訪日台湾人の需要を把握することや獲得することに役立つレポートを作成しています。
レポート中では、独自のAI技術を活用した台湾のSNS上における日本の人気観光地の分析結果や、台湾人インバウンド全体の特徴および台湾人に向けた有効なマーケティング方法を徹底解説しています。
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