観光庁は1月18日、訪日外国人消費動向調査結果(1次速報)を発表しました。
2022年10-12月期の訪日外国人旅行消費額については5,952億円と推計しています。水際対策緩和により訪日客が増加したことを受け、消費額はコロナ禍以前の約5割まで回復しました。
関連記事:7-9月期の訪日外国人消費「1,631億円」一人当たり31万円 観光庁
<オススメ記事>
中国インバウンド 今後の動向は?【訪日ラボが徹底予測】
観光庁、2022年10-12月期の訪日外国人消費動向調査結果(1次速報)を発表
観光庁は1月18日、2022年10-12月期の訪日外国人旅行者の消費動向調査結果(1次速報)を発表しました。
訪日外国人消費額は5,952億円
2022年10-12月期の訪日外国人旅行消費額は、5,952億円と推計されました。
昨年同時期の284億円(※推計値)や前期(2022年7-9月期)と比較すると、消費額が急増していることが分かります。
国籍・地域別の消費額では、韓国が1,075億円(構成比18.1%)とトップで、2019年同期比94.7%増と大幅に増加しました。
2位には香港(745億円:12.5%)、3位に米国(689億円:11.6%)、4位に台湾(612億円:10.3%)と続きました。
5位は中国で461億円(7.7%)でしたが、2019年同期に3,893億円(32.1%)でトップだったのに対し、今期は88.2%減と大幅に減少しました。
1人当たり旅行支出は21万2千円 コロナ前上回る
訪日外国人の1人当たりの旅行支出は、21万2,000円と推計されました。1人当たり旅行支出はコロナ禍で訪日外客数が少ない間高水準となっており、今回も2019年同期比で24.6%増と、コロナ禍以前の水準を引き続き上回っています。
費目別では、宿泊費が7万2,000円と最も多く、買い物(6万2,000円)、飲食費(4万6,000円)と続きました。
平均泊数(入国日と出国日から算出)は「11.5泊」でした。
なお一般客のうち、観光・レジャー目的で日本を訪れた外国人の1人当たりの旅行支出は、2019年同期比20%増となる20万円でした。
費目別では宿泊費(6万3,000円)が最も多く、買い物(6万2,000円)、飲食費(4万6,000円)と続きました。また、平均泊数は「6.0泊」でした。
主要7空港で調査、水際対策緩和後急速に回復
本調査は2010年4-6月期の開始以降四半期ごとに実施され、調査対象の空海港の出国ロビーにいる訪日外国人に聞き取り形式で行われます。新型コロナウイルス感染症の影響により、今回の調査は新千歳、羽田、成田、中部国際、関西国際、福岡、那覇の主要7空港のみで実施されました。
今期の訪日外国人消費額は、コロナ禍以前の2019年同期の1兆1,818億円の約5割にあたり、水際制限緩和を受け急速なインバウンド回復が見られています。引き続き、今後の動向に注目です。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
観光庁:訪日外国人消費動向調査2022年10-12月期(1次速報)について
訪日ラボセミナーレポートのご紹介&最新版インバウンド情報まとめ
訪日ラボでは、インバウンド対策に課題を抱えるご担当者様向けに、お悩み・課題解決を支援すべく、最新レポートの公開や無料のオンラインセミナーを実施しています。
【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント
2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。
日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。
そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。
本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
→ 「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】
【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。
最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!
インバウンド情報まとめ 2024年3月
本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→ 訪日客向け“相撲エンタメショーホール” 大阪にオープン / 2023年年間宿泊者数 1位は韓国【インバウンド情報まとめ 2024年3月】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!