大手旅行43社の総取扱額、19年比で100%超えも課題あり

THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ- アーカイブ無料配信中
完全無料 訪日ラボ会員 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

観光庁は5月19日、2023年3月分の「主要旅行業者旅行取扱状況速報」を公表しました。2023年3月の総取扱額は約5,310億円となり、2019年3月比で17.8%上回りました。

全国旅行支援の影響もあって国内旅行はコロナ禍前の2019年比で大幅にプラスを記録。外国人旅行も2023年2月に比べて改善傾向が見られる一方、海外旅行は横ばいの状況が続いています。

訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)

国内旅行が2019年比175.7%と大幅に回復するも…

この調査では国内の主要旅行会社43社およびグループ会社の商品取扱額を集計し、「(日本人の)国内旅行」「外国人(の日本)旅行」「(日本人の)海外旅行」の3つのカテゴリに分けて公表しています。

主要旅行業者の総取扱額は約5,310億2,994万円で、コロナ禍前の2019年3月比の117.8%を記録しました。

国内旅行は、2023年2月の1,990億6,450万円から大きく増加して4,411億4,699万円を記録。2019年同月比で175.7%にもおよぶなど、コロナ禍前を大幅に上回りました。

一方、外国人の訪日旅行は2019年3月比で16.5%減の191億7,615万円。2023年2月は2019年比で45.3%減だったことから回復傾向を見せています。

海外旅行は2019年3月比で60.0%減の707億680万円にとどまり、2023年2月の63%減からわずかに改善しているものの円安による影響が色濃く影響していることが伺えます。

主要旅行業者の旅行取扱状況速報 2023年 3月
▲出典:主要旅行業者の旅行取扱状況速報 2023年(令和5年)3月分(観光庁)

パッケージツアーは苦戦、自由旅行の傾向強し

全体の取扱額は2019年比で117.8%を記録するなど、コロナ禍以前よりも上昇しているなか、パッケージツアー(募集型企画旅行)は苦戦を強いられています。

2023年3月分では国内旅行におけるパッケージツアー(募集型企画旅行)の取扱額は871億9,066億円と、2019年3月比で6.7%減まで回復し、取扱人数は同20.2%減の275万3,073人でした。

一方、海外旅行と外国人旅行では、2019年比で大幅にダウン。海外旅行におけるパッケージツアー(募集型企画旅行)の取扱額は2019年3月比で88.1%減の44億9,281万円で、取扱人数は2019年3月比で93.2%減の1万3,406人にとどまっています。

また、外国人旅行におけるパッケージツアー(募集型企画旅行)の取扱額は1億4,348万円。2019年同月比で72.6%減となっているなど、自由旅行を選択する人が多いことがうかがえます。

主要旅行業者の旅行取扱状況速報 2023年 3月
▲出典:主要旅行業者の旅行取扱状況速報 2023年(令和5年)3月分(観光庁)

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

<参照>

観光庁:主要旅行業者の旅行取扱状況速報(2023年(令和5年)3月分)

【11/26開催】インバウンドの受け入れを「仕組み化」で乗り切る!宿泊・観光業の人手不足を解消する革新的ソリューションを紹介


外国人観光客の爆発的増加に伴い、スタッフの人手不足に直面する宿泊・観光業界。
さらには多言語対応やあらゆるサポートも求められ、キャパシティが限界状態にある事業者も少なくはないでしょう。

そこで訪日ラボでは、「人手不足を補いながらインバウンド対応を強化する」実践策を紹介するセミナーを開催します。

DXによる業務効率化や自動化、多言語対応の仕組みづくり、24時間・22言語対応の医療通訳付きオンライン診療、そして多言語での口コミ・MEO対策の無理のない運用方法まで、“少ない人員でも安心して外国人観光客を受け入れられる仕組み” を解説します。

<セミナーのポイント>

  • 人手不足の現場でも実践できる、インバウンド対応・業務効率化のヒントがわかる!
  • 多言語対応や医療連携など、“安心・安全な受け入れ体制”を整える具体策が学べる!
  • 集客から滞在サポートまで、インバウンド受け入れを総合的に学べる!

詳しくはこちらをご覧ください。

【11/26開催】インバウンドの受け入れを「仕組み化」で乗り切る!宿泊・観光業の人手不足を解消する革新的ソリューションを紹介

【インバウンド情報まとめ 2025年11月前編】中国、日本への渡航自粛を要請 / 2025年冬の国際定期便、過去最高の便数に ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に10月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

訪日ラボ会員にご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

中国、日本への渡航自粛を要請 / 2025年冬の国際定期便、過去最高の便数に ほか:インバウンド情報まとめ【2025年11月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

訪日ラボの会員限定コンテンツ「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!

その他、訪日ラボの会員になるとインバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い教科書コンテンツやインバウンドを分析したレポート、訪日ラボのコンサルチーム登壇のセミナーなど役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる


完全無料 訪日ラボ会員 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに