中国の大手旅行予約サイト「Ctrip(シートリップ)」が、中国の連休にあたる端午節(たんごせつ)だった6月22日周辺の旅行動向についてのデータを公表しています。
その調査によると、中国国内の旅行者の数は2022年と比べて12倍以上も増加しました。なかでも日本や香港など、近隣の目的地を選ぶ傾向にあることも報告しています。
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端午節中の旅行動向について調査
端午節は旧暦の5月5日にあたる日で、「春節」「中秋節」に並んで中国の三大伝統節句とされています。国民にとっても重要な意味合いを持つ日であり、毎年端午節の日にはさまざまな行事が行われています。一方、連休を利用して旅行を楽しむ人が多い日でもあります。
端午節中は近隣の観光地が人気
中国の旅行予約サイト「Ctrip」の調査によると、年代別では1980年代と1990年代に生まれたいわゆるミレニアル世代の予約者が多く、そのほとんどは以下の3点を基準に目的地を選んでいます。
- 目的地までの近さ
- ビザが必要かどうか
- フライトの利便性
人気の目的地は香港やバンコク、マカオ、東京、シンガポールなどの近隣エリア。なかでも香港が人気で、Ctrip上で香港のホテルを予約した旅行者の数は2022年と比較して18倍以上増加しています。また、同じくCtrip上で高速鉄道を予約した数は、前の月と比較して60%以上も増加しました。
また、夏休みに向けて旅行需要が高まっていることにもあわせて言及しています。夏休み期間中の検索データが前年比で50%増加。とくに家族旅行の注文が急増していて、6月14日時点で、夏休みにおける予約の30%以上が家族旅行で、前年と比較すると家族旅行の数は7倍以上となっています。
この調査からわかるように、中国国内で旅行需要が明らかに拡大しています。日本における中国人のインバウンド増も期待できそうです。
関連記事:中国の「端午節」とは?日本の端午の節句との違いを徹底解説
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<参照>
CISION(トリップドットコムグループのプレスリリース):Ctrip Reveals Increase in Outbound Travel Bookings for Chinese Mainland Dragon Boat Festival Holiday
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