RED(小紅書)フォロワー数ランキング 1〜3位をドラッグストアチェーンが独占

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

中国マーケティング情報メディア中国マーケティングラボ(CNMLab)」(アライドアーキテクツ株式会社 クロスボーダーカンパニー運営)は、RED小紅書)のアカウントフォロワー数ランキングトップ10を発表しました。

中でも「日本小売業」部門では、1〜3位をすべてドラッグストアチェーンが占める形となり、中国におけるドラッグストアの人気が浮き彫りとなりました。

今回は、ランキングの発表元であるアライドアーキテクツの担当者に取材。中国向けにコンテンツを制作する際に意識すべきことや、KOLをキャスティングする際に基準となるポイントなどについて深掘ります。

関連記事:中国SNSで人気のアプリ5選


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。


RED(小紅書)とは

RED小紅書、以下RED)は、中国発のライフスタイル共有アプリです。20〜30代の女性を中心とした消費力の高い層がメインユーザーで、近年では男性ユーザーの割合も30%に上昇しています。アクティブユーザーは世界で2億人以上となっています。

今回CNMLabは「日本小売業」「日本古物商」「日本人単独女性」「日本人単独男性」「在日中国人女性」「在日中国人男性」「日中カップル」の全7部門におけるREDアカウントフォロワー数ランキングを発表しました。

「日本小売業」部門:1位はマツモトキヨシ

「日本小売業」部門では、1位がマツモトキヨシ(フォロワー数18.8万人)、2位がスギ薬局(3.6万人)、3位がココカラファイン(2.2万人)という結果になり、1〜3位をすべてドラッグストアチェーンが占める形となりました。

4位はロフトで、2023年7月にRED公式アカウントを新たに開設し、わずか1か月で1.6万人のフォロワーを獲得しました。

CNMLabはこれについて、ランキング上位の企業は他のSNSコンテンツの転載ではなく、中国向けに特化した動画やコンテンツ制作を行うことで高い反応を得ているとしています。

▲2023年7月度 RED(小紅書)日本小売業アカウント フォロワー数ランキング:アライドアーキテクツプレスリリースより
▲2023年7月度 RED(小紅書)日本小売業アカウント フォロワー数ランキング:アライドアーキテクツプレスリリースより

どんなコンテンツが中国人ユーザーの反応を得やすい?

同社の担当者に、具体的にどのような動画やコンテンツが中国人の反応を得やすいのか伺ったところ、次の3点が重要とのことでした。

  1. 社員による商品・サービスの紹介などで人気(ひとけ)を持たせる
  2. サムネイルのテキストなどの色を統一したり動画のフォーマットを作っておくなど、コンテンツのトンマナを揃える
  3. 動画のテンポや尺をトレンドに合わせる ※1分前後のコンテンツを推奨

ほかにも、現在人気のある日本小売企業のREDアカウントでは、「日本人の店員がテーマに合う商品を紹介しているコンテンツ」が人気だということです。

テーマ選びでは、「日焼け対策におすすめの商品◯選」のように、投稿時点で需要があるものを選ぶことが重要とのことでした。

話す言語は日本語で問題なく、中国語の字幕をつけることで中国人ユーザーにも見てもらえるようになるといいます。

「日本古物商」部門:コロナ前から発信を続けていた企業がランクイン

中国では現在、状態の良い日本の中古ブランド品の人気が高まっており、「日本古物商」部門では、特にコロナ前から先行的に中国SNSを活用したマーケティング施策を行っていた企業が上位を占めました。

1位となったのはヴィンテージのバッグやアクセサリーを取り扱うショッピングサイト「hedy jp」(フォロワー数1.1万人)で、2位は中古ブランド品やブランド古着を扱う通販サイト「ALLU」(1.1万人)、3位はブランド品買取販売店のオンラインショップ「VINTAGE MODE」(1.0万人)でした。

▲2023年7月度 RED(小紅書)日本古物商アカウント フォロワー数ランキング:アライドアーキテクツプレスリリースより
▲2023年7月度 RED(小紅書)日本古物商アカウント フォロワー数ランキング:アライドアーキテクツプレスリリースより

「日本人単独女性」部門:中国国内での話題化で美依礼芽_MARiAさんがトップに

「日本人単独女性」部門では、中国国内で大きな話題となった歌手の美依礼芽_MARiAさんがフォロワー数48.1万人でランキング1位となりました。

美依礼芽_MARiAさんは、2023年5月に中国のオーディション番組に出演したことがきっかけで、急速にフォロワー数を増やしました。以前は10位圏外でしたが、短期間でトップに立つ成果を上げています。

2位は元モデルの水谷雅子さん(36.0万人)、3位は美容系の投稿を中心に行っているKOLのserababyさん(23.7万人)でした。

▲2023年7月度 RED(小紅書)日本人単独女性アカウント フォロワー数ランキング:アライドアーキテクツプレスリリースより
▲2023年7月度 RED(小紅書)日本人単独女性アカウント フォロワー数ランキング:アライドアーキテクツプレスリリースより

その他「日本人単独男性」「在日中国人女性」「在日中国人男性」「日中カップル」の4部門について、詳細はCNMLabをご覧ください。

KOLキャスティングのポイント

アライドアーキテクツの担当者に「KOLキャスティングのポイント」について伺ったところ、「フォロワー数と直近のエンゲージメント」「商品・サービス・店舗とKOLのコンテンツとの相性」の2点を基準にすると良いということでした。

KOLをキャスティングする際は、フォロワー数に加えて、直近のエンゲージメントが高いかどうか、つまり最近投稿をしているかどうか、そして投稿に対してユーザーからの反応があるかどうかもチェックすべきだといいます。

また、KOLもエンタメ系やファッション・ビューティー系などジャンルがわかれているため、商品との相性が重要だということです。

KOLが日々投稿しているコンテンツをチェックし、傾向をつかんだ上で相性の良さそうな人を起用すると良いでしょう。

さらにコンテンツを制作する際は、広告色を強くせず、自然に商品を紹介するような企画が有効とのことでした。企業が発信したい内容というよりは、REDで人気のあるコンテンツをもとに、"フォロワーが見たい"コンテンツを制作するという意識が重要です。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

<参照>

アライドアーキテクツプレスリリース:企業のRED(小紅書)活用が拡大!中国マーケティングラボ(CNMLab)が全7部門のREDアカウントフォロワー数ランキングTOP10を発表

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる


完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに