観光庁は10月18日、2023年7-9月期の訪日外国人消費動向調査(1次速報)を発表しました。
訪日消費額はコロナ前の2019年同期比で17.7%増となる、1兆3,904億円と推計されています。3か月間の旅行消費額としては過去最高となりました。
消費額最多は中国で2,827億円、1人あたり支出はフランスが最も高く35万8,000円となっています。
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観光庁、2023年7-9月期の訪日外国人消費動向調査結果(1次速報)を発表
観光庁は10月18日、2023年7-9月期の訪日外国人旅行者の消費動向調査結果(1次速報)を発表しました。
訪日外国人消費額は1兆3,904億円
2023年7-9月期の訪日外国人旅行消費額は、1兆3,904億円と推計されています。

国籍・地域別の消費額では、中国が2,827億円(構成比20.3%)とトップですが、2019年同期比では-42.6%と回復途上にあります。
一方、2位の台湾(2,046億円:同14.7%)、3位の韓国(1,955億円:同14.1%)、4位の米国(1,439億円:同10.4%)はコロナ前を大幅に上回っています。コロナ前は中国が41.7%を占めていましたが、他の国・地域の構成比が高まり、分散化ができている状態です。
費目別に訪日外国人旅行消費額の構成比をみると、「宿泊費(34.2%)」が最多で、「買物代(26.1%)」、「飲食費(22.9%)」と続いています。2019年同期比では宿泊費の構成比が増加し、買物代の構成比は減少しました。
1人あたり旅行支出は21万1,000円、フランスが最多で35万8,000円
訪日外国人の1人当たりの旅行支出は、21万1,000円と推計されました。
1人当たり旅行支出はコロナ禍の間、かなりの高水準となっていました。今回も2019年同期比で+29.4%と、コロナ禍以前の水準を引き続き上回っています。
国籍・地域別にみると「フランス(35万8,000円)」が最多で、「スペイン(35万円)」、「イタリア(34万2,000円)」と続いています。
費目では「宿泊費」と「飲食費」はイタリア、「交通費」はスペイン、「娯楽等サービス費」はオーストラリア、「買物代」は中国が最も高くなっています。
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<参照>
観光庁:訪日外国人消費動向調査2023年7-9月期(1次速報)について
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