箱根観光デジタルマップが本格稼働、オーバーツーリズムの未然防止に一役

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訪日外国人からも人気の箱根町が「箱根町観光デジタルマップ」を本格稼働しました。

年間約2,000万人が訪れる箱根の渋滞や混雑問題に対処し、持続可能な観光地域の実現を目指すとしています。


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箱根町観光デジタルマップの概要と目的

首都圏から約1時間ほどの距離にある箱根は、美しい自然景観、歴史的なスポット、そして17の温泉地が集まる温泉リゾートとして知られています。

年間約2,000万人もの観光客が訪れ、休祭日を中心に交通渋滞や公共交通機関の混雑、飲食店における行列が常態化しています。

これらの課題に対応するため、箱根DMOは「箱根町観光デジタルマップ」を開発しました。道路や店舗の混雑状況をリアルタイムで可視化し、観光客がスムーズに周遊できるようサポートすることで、需要の分散・平準化を目指すということです。

観光DXによる箱根の課題解決

観光デジタルマップ
▲箱根町観光デジタルマップ:箱根DMOプレスリリースより

箱根町観光デジタルマップは、昨年11月のプレリリースを経て、段階的に機能を拡張し、本格稼働を開始しました。

渋滞情報の可視化、飲食店の混雑状況の表示、オンライン予約機能、おすすめ周遊ルートの案内などさまざまな機能を備えています。

町内にAIカメラを設置することで、道路状況がリアルタイムに把握できるほか、AIカメラの情報などを踏まえて渋滞予測情報をマップ上に表示できるのが特徴です。観光客は事前に混雑を避けてプラン設計できるので、より快適に箱根を訪れることが可能になります。

この取り組みは政府の「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」にも掲載されるなど、国からも注目されていることが伺えます。

今後の展開

今後は飲食店やおすすめルート、公共交通機関の運行情報などが順次追加され、今年1月には箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイなどの運行情報や観光データのAPI公開が行われました。

将来的には、さらに多くのデータや機能が追加され、箱根観光の魅力をより深く、広く伝えることができるようになるでしょう。

箱根観光デジタルマップは、観光客と地域住民の双方にとってのメリットを生み出すことを目指しています。

観光客には、混雑を避けてより快適な旅行体験を提供し、地域住民には、観光客の需要分散による生活の質の向上と地域経済の活性化をもたらします。また、箱根温泉DX推進コンソーシアムをはじめとする多機関連携による取り組みは、観光地域としての持続可能な発展を支える基盤となります。

箱根がより魅力的でアクセスしやすい、持続可能な観光地域としてさらに発展していくことが期待されます。

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<参照>

箱根DMOプレスリリース:「箱根観光デジタルマップ」本格稼働!

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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