国土交通省は2月28日、2023年の訪日クルーズ客数とクルーズ船の寄港回数(速報値)を発表しました。
これによれば、訪日クルーズ客数は35.6万人で、コロナ前ピーク水準(2017年)の14%まで回復しています。一方、クルーズ船の寄港回数は1,854回で、コロナ前ピーク水準(2018年)の63%まで回復しています。
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国土交通省、2023年の訪日クルーズ客数と寄港回数を発表
国土交通省は、2023年(1月~12月)の訪日クルーズ客数と寄港回数の速報値を2月28日に発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2020年3月以降、国際クルーズの運航は停止していましたが、2023年3月から本格的に運航が再開されています。調査では船内で1泊以上するクルーズ船の寄港回数を対象にしており、日帰りクルーズは対象外とされています。
訪日クルーズ客数は35.6万人、コロナ前ピークの14%まで回復
2023年の訪日クルーズ客数は35.6万人で、コロナ前ピーク水準(2017年)の14%まで回復しています。
訪日クルーズ客数はピーク時の2017年にピークを迎えて252.9万人にのぼり、その後の2018年には245.1万人、2019年には215.3万人と緩やかに減少していました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、訪日クルーズ客数は2020年に12.6万人、2021年と2022年はともにゼロとなっていました。
クルーズ船の寄港回数は1,854回、コロナ前ピークの63%まで回復
日本へのクルーズ船の寄港回数は、前年比約2.5倍の1,854回でした。コロナ前ピーク水準(2018年)の63%まで回復しています。
寄港回数の内訳は、外国船社が運航する外国クルーズ船が1,264回、日本船社が運航する日本クルーズ船が590回です。外国船社が運航する外国クルーズ船はコロナ前ピーク水準(2017年)の63%まで回復、日本クルーズ船は同水準(2018年)の58%まで回復しました。
港湾別の寄港回数、最多は横浜港の171回
港湾別では横浜港(171回)が最多で、長崎港(96回)、広島県尾道市のベラビスタマリーナ(91回)、神戸港(91回)と続いています。
なかでも外国クルーズ船の寄港回数が最も多かったのは横浜港(101回)で、続いて長崎港(95回)、鹿児島港(78回)でした。対して日本クルーズ船の寄港回数は、ベラビスタマリーナ(91回)、横浜港(70回)、神戸港(37回)と続いています。
外国船社が運航する外国クルーズ船が寄港した港湾数はトータルで92港(2022年はゼロ)で、コロナ前ピーク水準(2019年)の約1.4倍となっています。寄港回数には、港湾法上の港湾に加えて、沖に停泊して乗客が通船で上陸した場合や漁港に寄港した場合なども含まれています。
2025年は「訪日クルーズ客数250万人」「外国クルーズ船の寄港回数2,000回超」目指す
2023年3月に閣議決定された「観光立国推進基本計画」では、日本におけるクルーズ再興に向け2025年の目標として、コロナ前ピーク水準である「訪日クルーズ客数250万人」が掲げられています。
あわせて「外国クルーズ船の寄港回数2,000回超」「外国クルーズ船が寄港する港湾数100港」も掲げており、安心してクルーズを楽しめる環境づくりなど、訪日クルーズ本格回復への取り組みを進めるとしています。
関連記事:観光庁、「観光立国推進基本計画」を決定
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<参照>
農林水産省:訪日クルーズ旅客数及びクルーズ船の寄港回数(2023 年速報値)
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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