韓国のオンライン旅行予約サービス「ヨギオテ」を運営する株式会社ヨギオテカンパニーは、日本でビジネスパートナーとなるホテル・旅館の開拓を開始しました。
韓国から日本への旅行者増大を目指すもので、1月に設立した日本法人の株式会社ヨギオテジャパンを通して、日本の宿泊業界をリードするさまざまな企業とのパートナーシップを強化するとしています。
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【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
3月の訪日韓国人客数は66.3万人、今後も拡大へ
日本政府観光局(JNTO)によると3月の訪日韓国人客数は66.3万人で、2019年の同月と比べると13.2%増加しており、今後も拡大が見込まれています。また3月の国・地域別の訪日外客数を見ると韓国が1位となっており、日本のインバウンド業界で重要な地位を占めていることがわかります。
関連記事:訪日外客数 2024年3月
またヨギオテカンパニーが自社ユーザーを対象に1月に実施したアンケートによると、2023年に訪日した回答者のうち60%以上が「2024年も日本への旅行を計画する」と回答しており、引き続き日本を訪れたい韓国人観光客が多いことがうかがえます。
ヨギオテジャパン、日本の宿泊施設との関係強化へ
1月に設立されたヨギオテジャパンは、主に日本の宿泊施設との関係の強化によって、韓国からのインバウンド誘客を強化します。ヨギオテとは:月間利用者400万人超えのOTA
「ヨギオテ」は、20代・30代を中心に人気を集める、韓国の人気オンライン旅行・レジャー予約サービスです。月間の利用者数は400万人を超え、累計ダウンロード数は4,000万件を突破しています。また2023年の年間取引額は、1兆7,500億ウォン(約2,000億円、前年比16.7%増)となっており、2019年以降は右肩上がりで成長を続けています。
韓国人観光客に質の高い旅行体験を提供
ヨギオテジャパンによると、訪日韓国人観光客の中にはパッケージツアーではなく、自ら宿泊施設やエアラインを選択する自由旅行者が増加傾向にあるといいます。そこでヨギオテジャパンは、日本法人設立による事業推進体制の強化によって、日本の宿泊施設へのマーケティング支援を推し進めていきます。
具体的には、ヨギオテのマーケティング力を活用した支援や、パートナー契約ならではの高品質商品の提供などを進めるとしています。
ヨギオテのアプリからの直接予約を可能にして利便性を高め、韓国における圧倒的な知名度やマーケティング力、独自のプロモーションを通じて発信を強化します。これまで誘客手段が限られていた宿泊施設についても、ヨギオテ内での発信を推し進めることで、インバウンド観光客の受け入れ活性化を支援するとしています。
また宿泊施設との直接契約でマージンをなくし、高品質を保ったまま特別価格で提供するなど、宿泊費用を削減しつつも旅行者の満足度を向上させる取り組みを実施するといいます。

訪日観光人観光客の長期的・安定的な誘客を目指す
韓国は、現在の日本のインバウンド業界において重要な存在です。ヨギオテカンパニーは訪日数1位の韓国を代表するOTAとして、日本の宿泊業界とのパートナーシップを強化し、訪日韓国人観光客の誘客を長期的・安定的に誘客することを目指しています。
日本での事業を推し進めることによって、ヨギオテカンパニーは2028年までに、日本向け事業の年間取引額1兆ウォン(約1100億円)*の達成を目指すといいます。
またヨギオテジャパンは5月30日に、宿泊業界のパートナーを対象に事業を紹介するオープニングイベントをセルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区)にて開催する予定です。
*1ウォン=0.11円で訪日ラボ算出
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株式会社ヨギオテジャパン:韓国で急成長中のユニコーンオンライン旅行予約サービス事業者「ヨギオテカンパニー」が日本の宿泊業界を対象にビジネスパートナー開拓を開始
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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