インバウンドが食いつく“奇抜な”体験の作り方とは?「爆破体験ツアー」企画・運営の佐山氏に聞く

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訪日ラボでは5/31、「地域に眠る観光資源の『磨き上げ』、結局何をしたらいいの?インバウンド向け観光コンテンツの専門家5名が徹底議論!」と題したセミナーを開催します。

観光・インバウンド領域のレジェンドが集まる本セミナーには、すでに過去最高水準の申込者が集まっております。そこで今回、セミナーの見どころも含め、登壇者の方々に事前インタビューした特別企画をお届けすることにいたしました。ぜひセミナー開催まで本記事をお読みいただきながら、楽しみにお待ちいただければと考えております。

第二弾は、「爆破体験ツアー」などの奇抜な体験を企画し、インバウンドをはじめ観光客から人気を集める、株式会社SET UP JAPAN 代表取締役の佐山輝氏にインタビューいたしました。

SET UP JAPAN 代表取締役 佐山氏が手がける「爆破体験ツアー」の様子
▲SET UP JAPAN 代表取締役 佐山氏が手がける「爆破体験ツアー」の様子

<プロフィール>

株式会社SET UP JAPAN 代表取締役 佐山 輝


栃木県栃木市出身。埼玉大学教育学部卒業。
県内で特別支援学校の学校教員を10年ほど勤務。教員の傍ら、国際交流イベントの主催等を行い、大手観光サービス会社でキャリアを積み、2021年6月「聖地・岩船山爆破体験ツアー」の実証実験を行い、定期イベントとして継続開催を行う。2022年栃木県にて株式会社SET UP JAPANを設立。
栃木県内を主とし、国内の企業と連携し、観光企画提案を毎年複数件実施。
栃木県での観光人材としてのスキルアップを図るため、日本ソムリエ協会主催「いちごソムリエ」の資格を取得。


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。


「インバウンド観光を盛り上げたい!」地元との協力とSNSで急拡大

ーー今回のセミナーでは「インバウンド向けの観光コンテンツ」を大きなテーマとしていますが、佐山さんの場合、「爆破体験ツアー」のような変わったプログラムはどのように考えついて、実行まで移していったのでしょうか。

本ツアーは、冒頭栃木県南部(岩船山がある場所)をインバウンド観光で盛り上げたい!という想いから始まりました。

今回一緒に登壇する櫻井氏と、特撮の聖地で爆破を写真、動画とか撮れたら面白いよね!という話でまとまったものです。

私の方ではイベントノウハウと地元人脈と前職での観光人脈の連結・取りまとめ、櫻井氏がインバウンド観光人脈を集めてくださいました。今考えるとあり得ないくらい贅沢な人が集まって実証実験を行い、そこで撮った写真がメディアSNSを通して急拡大したことが発端です。

その後、HP、予約決済システムの導入、OTA掲載などを準備し、PRから予約、実施までを繰り返すことで磨き上げて現在に至っております。

体験の販売は、「何を売っているのか」を可視化できるかがポイント

ーー"奇抜なだけ"では、一時的に注目されるだけで長く続かずに終わってしまうかもしれません。しっかりと売れるようにするための売り出し方や、地域にお金が落ちるようにするための取り組みなど、何か工夫されていることはありますか。

まず売り出し方については、「売るものを可視化できる素材」を多く集めることを念頭に置いています。

ーー「売るものを可視化できる素材」とは、どういったものでしょうか。

たとえば体験いただいたお客様の写真や動画を撮影させていただいて、素材として持っておいたり、「何を売っているのか」を可視化するようなものですね。お客様向けにも、体験の販売のほかに追加オプションとして、弊社側でPRとして使用できる動画、静止画の割引オプションプランを作り販売しています。

お客様側は個人SNSでの発信、我々はメディアへの提供や、自社SNSの発信など相互に発信し、多くの方の目に留まる形が取れています。これが相乗効果を生み出し、継続に繋がっていると感じています。

ーー確かに、「爆破体験ツアー」のような目をひく写真・動画は、SNSで"映える"コンテンツになりそうです。それらを相互に発信していくことで、SNS上で効果的に広まっているということですね。

そうですね。また、地域の方との連携も重要だと考えています。情報交換は都度行い、見学受け入れや地域飲食店(キッチンカーなど)の出店なども行っています。

将来的には本体験の前後の時間を利用して、県南の立ち寄りスポットへの誘導ができる仕組み作りも考えているところです。

【5/31開催】「地域の観光資源の磨き上げ」セミナーに佐山氏も登壇。見どころは?

ーー訪日ラボでは5/31、インバウンド地方誘客に向けた「観光資源の磨き上げ方」がわかるセミナーを開催いたします。佐山さんにも登壇いただきますが、本セミナーではどういったことを解説いただけるのでしょうか。

スタートから現在に至るまでの経験をもとに、前年度のインバウンド参加データ、実施した内容のフローも細分化した上で、何がポイントだったのか、どこに注力したことが良かったかを結果から考察し、お伝えしていきます。

また、本体験に限らず、新たに自分がゼロから体験造成・実施をする中で、「まず何をすべきか」などの考えを皆様にお話しできればと思います。

ーーーーー

31日開催の本セミナーでは、食体験やツアー造成、アクティビティ、アドベンチャートラベルなどを専門とし、第一線で活躍するスペシャリストたちが登壇します。

参加をご希望の方は、こちらからお申し込みください。


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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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