山梨県は、富士山の「オーバーツーリズム」対策として、富士山五合目登山道で歴史上初めてとなる通行料(1人2000円)の徴収、そして1日あたりの登山者数やゲート通行時間を制限する取り組みを7月1日より開始します。
これに先立って6月19日には、富士山五合目ゲート完成のお披露目と現場運営の予行演習を紹介するプレスツアーが開催されました。
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山梨県、富士山のオーバーツーリズム対策開始
近年、富士山では来訪者の増加による「オーバーツーリズム」が顕在化するようになりました。そこで山梨県は、過度な混雑やゴミの不法投棄、さらには「弾丸登山(十分な休息を取らずに登山を続けること)」などを規制し、安全確保に取り組むとしています。
7月1日から行われる対策は以下の3つです。
1. 富士山五合目にゲートを設置、通行規制
- PM4:00 〜 AM3:00の時間規制
- 1日あたり4,000人を超えた場合に規制
2. 通行料1人2,000円の義務化
3. 富士山登山適正化指導員の設置
詳細については以下記事でもまとめておりますのでご覧ください。
関連記事:山梨県、富士山の登山規制・通行料の徴収 7/1から開始 今後は「富士山登山鉄道」構想も
19日に行われた予行演習の様子
19日のプレスツアーでは、実際に富士山五合目で予行演習が行われました。
7月1日以降、山梨県側から富士山五合目以上の登山を行う場合は
- 窓口で事前予約の有無を確認、予約済の登山者はリストバンドを受け取る
- 予約していない登山者にはその場で通行料2,000円を払い、リストバンドを受け取る
- ゲートでリストバンドを警備員に見せ、通行を許可される
の流れが必要となります。予行演習では、最初に山梨県知事の長崎幸太郎氏が実際のオペレーションを再現し、予約者専用窓口にてリストバンドを受け取り、警備員にリストバンドを見せ、ゲートをくぐるまでの流れを実演しました。
また、登山者役を配置しての受け入れ・規制等の実演も実施。外国人登山者の対応や、軽装登山者が現れた際に規制する際の対応など、さまざまなケースを想定した演習が行われました。
県知事は集まった報道陣に対し、実際のオペレーションを体験して「リストバンドをつけるのに少し手こずったが、一連の流れはスムーズ。支障なくできるのではないか」と笑顔を見せました。
また、外国人観光客のマナーについて問われると、「弾丸登山など危険な登山をする方は日本人も外国人もいる」「すべての皆さんの安全の確保のため、国内も国外も区別なくお願いする」と説明。極めて危険な状況にあった登山のあり方を見直すとともに、24時間体制の警備やリストバンドの配布など経費がかかる分について、必要な額を通行料として徴収するとしました。
そして今後は「想像できる限りのシミュレーションをして準備を進めてきたが、やってみて問題も出てくると思われる。リアルタイムでも改善策を講じる」としたほか、「山梨県では(今回のオーバーツーリズム対策のような)新しい取り組みを行っており、全国自治体のモデルケースになると思う」「山梨から、日本の様々な問題のソリューションを提案していきたい」と意気込みました。
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