インバウンドの来店が回復し、再び活況となっている小売業界。来店動向と人気商品はどういった状況になっているのでしょうか。
そこで今回は、株式会社ラクーンコマースが小売店運営者を対象に行ったインバウンド購買実態調査の結果をご紹介します。
インバウンドが急速に回復するなか、訪日外国人旅行者の来店動向や人気商品の特徴などについてまとめられています。
関連記事:今注目のビジネストレンド「越境EC」「インバウンド消費」がランクイン(日経クロストレンド)
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
ラクーンコマース、小売店運営者を対象にインバウンド購買実態調査を実施
インバウンド需要が急速に回復するなかで、ラクーンコマースは4月15日から21日にかけて、インバウンドの購買実態に関するインターネット調査を実施しました。
本調査は、ラクーンコマースが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」で仕入れをする実店舗運営者147名を対象に、訪日外国人旅行者の来店動向や人気商品の特徴などについて調査したものです。業種は雑貨やアパレル・食品飲料・日用品・家具インテリアなどで、小規模店舗を中心に所在地は28都道府県にまたがっています。
約半数の店舗でインバウンドによる買い物、うち半数がニーズを意識して仕入れ
アンケートでは半数以上(51.9%)の店舗が、外国人旅行者の来店や購入が「ある」と回答しました。前回2023年10月の調査結果(46.3%)から約5ポイント増えており、地域の小規模店でもインバウンドの増加を体感していることがうかがえます。
![▲訪日外国人が自社店舗で買い物することはあるか:ラクーンホールディングスプレスリリースより ▲訪日外国人が自社店舗で買い物することはあるか:ラクーンホールディングスプレスリリースより](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/16201/main_sub1.png?auto=format)
なお「ある」と回答したのは特に雑貨をメインに販売する店舗が多く、全体の47.8%を占めています。
さらに「ある」と回答した事業者のうち、半数近く(49.3%)が外国人旅行者のニーズを意識して仕入れていると回答しました。
![▲仕入れの際に訪日外国人旅行者のニーズを意識するかどうか:ラクーンホールディングスプレスリリースより ▲仕入れの際に訪日外国人旅行者のニーズを意識するかどうか:ラクーンホールディングスプレスリリースより](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/16197/main_sub2.png?auto=format)
人気は雑貨、「日本らしさ」「リーズナブル」が重要に
人気ジャンルは「雑貨」(47.8%)がトップで、「アパレル」(34.3%)、「服飾雑貨」(23.9%)、「食品・飲料」(22.4%)と続いています。筆記具などの文房具をはじめ、扇子やお箸、キャラクターグッズなどが人気を集めています。
![▲人気の商品ジャンル:ラクーンホールディングスプレスリリースより ▲人気の商品ジャンル:ラクーンホールディングスプレスリリースより](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/16200/main_sub3.png?auto=format)
人気商品の特徴は富士山や桜、和柄や日本語などの「伝統的な日本らしさ」が最多で37.3%となっており、「品質の良さ」「デザイン性」がともに32.8%、「リーズナブルな価格」(22.4%)と続きました。
よく売れる価格帯は「~1,000円」が26.9%で、5,000円以下が約8割を占め、お土産として気軽に購入しやすい価格帯の商品が人気を集めているということです。
![▲人気商品の特徴:ラクーンホールディングスプレスリリースより ▲人気商品の特徴:ラクーンホールディングスプレスリリースより](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/16199/main_sub4.png?auto=format)
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
ラクーンホールディングス:【インバウンド購買実態調査】訪日外客数が過去最多を更新するなか、地方の小規模店でも来店増加を実感 来店経験がある店舗の5割が「インバウンド向け商品」を意識して揃える
訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ
訪日ラボおすすめのセミナーや記事をご紹介します。
KKdayから学ぶ、アジアのインバウンド動向最前線!
2024年5月に日本政府観光局(JNTO)から発表された訪日外客数推計値は304万人100人となり、引き続き訪日外客数は伸びる傾向にあります。
また、訪日外客数を国別で見ると韓国が多く、次いで中国、台湾となっており、アジア圏で見ると全体の78%を占めています。
そこで今回は、アジア最大級のオプショナルツアー予約サイト「KKday」とともに、アジア圏からの観光客の現在の動向と今後の見通しについて、最新のデータと共に詳しく解説します!
詳しくはこちらをご覧ください。
→ KKdayから学ぶ、アジアのインバウンド動向最前線!観光タイプからみる人気の秘訣を徹底解剖
【インバウンド情報まとめ 2024年6月前編】日中韓サミット開催、2025〜26年が「日中韓文化交流年」に 他
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、2024年6月前半版レポートから、5月後半~6月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。
最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!
本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→日中韓サミット開催、2025〜26年が「日中韓文化交流年」に / 4月外国人宿泊数は1,315万人泊、国籍別「台湾」が1位に【インバウンドまとめ 2024年6月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
![](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/12427/main_kAca-bnr.png?auto=format)
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!