インバウンドの来店が回復し、再び活況となっている小売業界。来店動向と人気商品はどういった状況になっているのでしょうか。
そこで今回は、株式会社ラクーンコマースが小売店運営者を対象に行ったインバウンド購買実態調査の結果をご紹介します。
インバウンドが急速に回復するなか、訪日外国人旅行者の来店動向や人気商品の特徴などについてまとめられています。
関連記事:今注目のビジネストレンド「越境EC」「インバウンド消費」がランクイン(日経クロストレンド)
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
ラクーンコマース、小売店運営者を対象にインバウンド購買実態調査を実施
インバウンド需要が急速に回復するなかで、ラクーンコマースは4月15日から21日にかけて、インバウンドの購買実態に関するインターネット調査を実施しました。
本調査は、ラクーンコマースが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」で仕入れをする実店舗運営者147名を対象に、訪日外国人旅行者の来店動向や人気商品の特徴などについて調査したものです。業種は雑貨やアパレル・食品飲料・日用品・家具インテリアなどで、小規模店舗を中心に所在地は28都道府県にまたがっています。
約半数の店舗でインバウンドによる買い物、うち半数がニーズを意識して仕入れ
アンケートでは半数以上(51.9%)の店舗が、外国人旅行者の来店や購入が「ある」と回答しました。前回2023年10月の調査結果(46.3%)から約5ポイント増えており、地域の小規模店でもインバウンドの増加を体感していることがうかがえます。

なお「ある」と回答したのは特に雑貨をメインに販売する店舗が多く、全体の47.8%を占めています。
さらに「ある」と回答した事業者のうち、半数近く(49.3%)が外国人旅行者のニーズを意識して仕入れていると回答しました。

人気は雑貨、「日本らしさ」「リーズナブル」が重要に
人気ジャンルは「雑貨」(47.8%)がトップで、「アパレル」(34.3%)、「服飾雑貨」(23.9%)、「食品・飲料」(22.4%)と続いています。筆記具などの文房具をはじめ、扇子やお箸、キャラクターグッズなどが人気を集めています。

人気商品の特徴は富士山や桜、和柄や日本語などの「伝統的な日本らしさ」が最多で37.3%となっており、「品質の良さ」「デザイン性」がともに32.8%、「リーズナブルな価格」(22.4%)と続きました。
よく売れる価格帯は「~1,000円」が26.9%で、5,000円以下が約8割を占め、お土産として気軽に購入しやすい価格帯の商品が人気を集めているということです。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
ラクーンホールディングス:【インバウンド購買実態調査】訪日外客数が過去最多を更新するなか、地方の小規模店でも来店増加を実感 来店経験がある店舗の5割が「インバウンド向け商品」を意識して揃える
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!