居酒屋のGoogleビジネスプロフィール対策・前編【エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座 vol.2】

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※本記事は、2021年11月29日に掲載した記事を一部修正の上、再掲しています。

各業種におけるGoogleビジネスプロフィールの活用方法について、Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパートの永山卓也氏とざっくばらんに語る連載企画「エキスパートに聞く!業種別GMB活用講座」。

今回は、前編・後編に分けて「居酒屋Googleビジネスプロフィール活用」をお届け。

前編では、年末年始の時期に忘年会や新年会など需要が急増する居酒屋の有効活用をメインに、インバウンド集客につなげる方法もあわせて紹介していきます!

<プロフィール>

永山卓也 - Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート/「訪日ラボ」アドバイザー&口コミコム」テクニカルアドバイザー


ローカルビジネスのマーケティング支援に豊富な経験を持ち、企業、自治体、地域団体を問わず実績は多数。株式会社ユニットティ代表取締役。Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート。インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」アドバイザー&「口コミコム 」テクニカルアドバイザー。

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業種別Googleビジネスプロフィール対策「居酒屋」編

編集部:
今回も業種別のGoogleビジネスプロフィール活用について、永山さんとざっくばらんにお話ししていきます。よろしくお願いします。

永山:
よろしくお願いします。

編集部:
気軽に日本食を楽しめるということで、居酒屋がインバウンド客から人気のようです。居酒屋のGoogleビジネスプロフィール活用について伺いたいです。

永山:
はい。居酒屋におけるGoogleビジネスプロフィールの活用方法は少し長くなりそうなので、前編・後編に分けて述べていきたいなと。

前編は、「年末年始のGoogleビジネスプロフィール対策」を、3つのポイントに分けてお話していきます。居酒屋以外でも比較的参考にできる方法です。

たとえば他の飲食店はもちろん、美容室や観光、小売店の方などにも参考になる内容だと思います。

編集部:
楽しみです。お願いします。

営業時間情報を発信しよう。変わらない場合も「変わらない」と発信を

永山:

年末年始に営業時間を変更する場合、検索結果や地図に表示されるローカル情報の営業時間を更新できていない場合がよくみられます。

編集部:
年末年始は特に休業・時短するお店も多いので、利用者としては営業しているのかしていないのか不安になったりしますね。

とくに居酒屋は、夜遅い時間に行ったりする方もいるでしょうし。

永山:
そうなんですよね。なので、年末年始で営業時間が変則的になる場合には、必ず営業時間情報を変更しましょう。

まず特別営業時間を設定し、そのあと投稿、ビジネスの説明文でも発信します。ユーザーがどこを見て判断するかわからないので、いろいろな箇所で言及しておきましょう。

そして、ここからが重要なんですが、いつも通りの営業を行っている場合でも、変わらないことを発信しましょう。

理由としては、営業時間をそのままにしておくと「変わっていない」こと、そのものが分からないからですね。「営業時間はそのままですよ」とプロフィール上に表示されるわけではないので、投稿やビジネスの説明文での発信が重要になります。

編集部:
なるほど。「営業時間は変わっているけど、更新できていない(間違っている)」のか、「変わっていないから、変えていない(営業時間は合っている)」のかがわからないわけですね。

変わっていないことが発信できていれば、お客様も「この営業時間、合っているのかな…」と不安にならずにすみますし、せっかく営業しているのに来るのを諦められ、機会損失を生んでしまうのも防げますね。

永山:
はい。あとは、年末年始の営業時間や休業日が決まったら、特別営業時間を早めに設定しておくと安心です。

直前に設定すると反映まで時間がかかったり、「審査中」と表示されたままになり反映されなかったりするためです。

編集部:
反映できなかったり時間がかかったりしてしまうんですか。それはまずいですね。早め早めの行動が肝心ですね。

「年末年始」関係のキーワードとの関連性を高めよう

永山:
2つ目のポイントは、「年末年始」関係のキーワードとの関連性を高めようという話です。

年末年始は通常の検索語句に加え、「忘年会」「新年会」「元旦営業」といった、この時期特有のさまざまなキーワードでも検索されます。

引っかからないのであればGoogleにもちゃんと認識してもらえるように、投稿機能や自社他社問わず掲載サイトで情報発信しましょう。

今、年末年始の約1か月前なので、現在引っかかっていないのであれば、これらの語句が引っ掛かるかのタイミングとしては本当にギリギリです。一刻も早く情報掲載を開始したいところです。

編集部:
なるほど。通年で情報発信していないからこそ、紐付いていない可能性は高いですもんね。

他にどんなキーワードがあるでしょうか?

永山:
先ほどの「忘年会」「新年会」もそうですし、「クリスマスケーキ」や「クリスマスディナー」「おせち」なんかもそうですね。

また、その季節限定の食材・旬の魚や野菜を使っているメニューがあるのであれば、それらも発信して関連性を高めていくといいでしょう。

編集部:
なるほど。

ただ、「早めに発信しておこう」というのはわかるんですが、まだ食べられないメニューを発信することに少し違和感があったりします。その辺はいかがでしょうか?

永山:
確かに、「季節限定の商品・メニューが始まってもいないのに情報発信しても来店に結びつかないのでは」という疑問はもっともです。

こういった商品・メニューの発信は、戦略や意図によっていくつかの要素に分けられます。

1. 「すぐ利用したい人に魅力を伝え、来店に結びつける」要素。
これは今やっている事が大前提になるので、この意図だけだと事前に発信する意味は薄いわけです。

しかし商品やサービスによっては

2. 「それを見た人が事前に知ることで予約に結びつけたり今後の利用に結びつける」という要素が大事な場合もあります。

さらに
3. 「その季節メニューが始まる前にあらかじめGoogleにメニューをきちんと認識してもらい検索に関連づけてもらう」というSEO的な要素もあります。

編集部:
なるほど。すべての人が、調べてからすぐに来店するわけではないですもんね。

永山:
はい。検索でひっかからなければ機会そのものが失われるとも言えるわけですから、引っかからない場合にはとくに注意ですね。

Googleに関連性を認識してもらうためには、そのメニューが始まってから発信するのでは間に合わなかったりするので、「告知として発信」という意味合いも込めて発信するといいですね。

居酒屋でもそれ以外の業種でもいいんですが、年始におせちを販売する場合、おせちは11月くらいから予約受付が始まりますから、早めに告知していたりしますよね。

年末年始のメニューも、「告知」として早めに発信していけばいいんです。

編集部:
確かに、言われてみればそうですね。

永山:
あとは仮に検索で、目的の季節語句が引っかかっていない場合は関連付けられるまでの時間も考慮すると、少しでも早く発信していただいたほうがいいでしょう。

スケジュール感で言えば、1月ごろから、春先に向けて歓送迎会などの発信も織り交ぜながら発信するくらいの感じがいいですね。

3. メニュー・コースを明確に&魅力を伝えよう

永山:
メニューやコースの内容を明確に伝えることは、日本人のお客様はもちろん訪日客にとっても重要です。とくに年末年始は、特別メニューの情報など定期的に更新をして、最新の情報を発信しましょう。

編集部:
そうですよね。

忘年会、新年会だったら、食べ放題、飲み放題も多そうですね。

永山:
そうですね。まず、年末年始でコースや食べ飲み放題に変更があったり、限定のメニューがあったりするのであれば、それを発信しましょう、メニュー機能も使って情報を入れましょう、ということです。

先述したようにキーワードとの関連性を高めることもできますし、いつもとの違いを明確にしておくことで問い合わせの手間を省いたり、クレームを防ぐことにもつながったりします。

編集部:
居酒屋では飲み放題を提供しているお店も多そうですね。

たとえば飲み放題ならではの特徴ってありますか?

永山:
まず、飲み放題の対象になっているドリンクがどれかですね。飲み放題の中身を重要視している人もいるので、それを発信します。

たとえば生ビールは飲み放題に入っていない場合、生ビールが好きで、飲み放題だと思っていた人にはちょっとショックですよね。

食べ放題の場合はお店によって料理がまったく異なりますが、飲み放題はお客様側で「これは共通だろう」と思っている部分があるので、誤解を生まないように発信しておくのはあると思います。

編集部:
それもクレームを防ぐことにつながりそうですね。

永山:
つまりは「ビールが飲み放題になっているお店」という前提で選ぶ人もいるかもしれませんから、提供しているならそれを伝えた方がいいわけです。

他にとくに力を入れて揃えているお酒があるなら、それも伝えたほうがいいですね。「〇〇も飲み放題ですよ」「梅酒の種類がたくさんありますよ」「地酒もありますよ」とか。

せっかくの魅力も発信しなければ伝わらないので、それを伝えることで選んでもらえる理由になるわけです。

編集部:
そういった特徴があるんですね。

永山:
はい。ぜひGoogleビジネスプロフィールやホームページなどを通して魅力を発信しましょう。

写真しか発信していなかったり、投稿しかしていなかったり、メニューにしか載せていなかったりすることもありますが、できる限りすべての機能で発信したいですね。どこを見てくれるかはわからないので。


編集部:
今回は少し毛色を変えて、季節行事と結びつけた話でしたね。おもしろかったです。

永山:
業種を限定した話でもかなり盛りだくさんだったりするので、さらに「季節」「イベント」などの条件を加えたうえで話すと、より深い話ができるのでいいですね。

編集部:

そうですね。居酒屋以外でも参考になる情報でした。

次回は年末年始に限らず、基本的な居酒屋のGoogleビジネスプロフィール活用について伺います。よろしくお願いします!


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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