2025年の端午節はいつ?中国の祝日とインバウンド動向を紹介

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端午節(たんごせつ)は、旧暦の5月5日に設定される中国の祝日です。2025年は5月31日〜6月2日が端午節の連休となることが発表されています。

今回は、端午節インバウンド動向や2025年の情報について解説します。

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端午節とは

端午節は、古代中国の政治家である屈原(くつげん)の供養祭であるとされています。

屈原は、紀元前4世紀頃に楚の国で人々に支持されていた政治家、詩人でしたが、陰謀によって国外追放され、最期には川に身投げをして生涯を終えてしまいます。この身投げをした日である旧暦の5月5日に、屈原を供養する目的で祝日が制定されました。

現在は屈原に関連する風習として、ボートレースやちまき食、厄除けなどが中国各地で行われています。

2025年の端午節はいつ?

中国国務院の発表によると、2025年の端午節は5月31日であり、6月2日までが端午節連休となります。

端午節のインバウンド動向は?

2019年は6月7日〜9日、2024年は6月8日〜10日と、どちらも6月が端午節連休となっていました。

この連休を含む6月のインバウンド動向は、例年どのようになっていたのでしょうか。

【コロナ前】2019年6月の中国インバウンド動向

2019年6月の訪日中国人客数は、88万0,651人でした。

これは例年のピークである7〜8月と比較して20万人程度少ない数字で、3連休という短い期間であることも踏まえると、端午節をきっかけに訪日旅行に出かける中国人の数はそこまで大きな規模ではないと考えられます。

【コロナ後】2024年6月の中国インバウンド動向

2024年6月の訪日中国人客数は66万5,617人でした。2019年同月比で75.6%にとどまっており、コロナ禍からの回復が遅れています。

一方で中国メディア・人民網は、2024年の端午節には「消費者の間では依然として海外旅行が人気となっている」「日本やタイ香港特別行政区、マレーシア韓国シンガポール米国フランス、澳門(マカオ)特別行政区、オーストラリアなどが人気の海外旅行先となっている」と報告しており、日本も人気の旅行先に挙げられていることがわかりました。2025年の端午節の旅行需要はどうなるのかが注目されます。

中国人を端午節に集客したい場合、いつから何をするべき?

これまで述べてきた通り、端午節訪日客数が大幅に増える期間というわけではありません。そのため夏季休暇の期間や春節国慶節といった季節行事ほど優先度は高くありませんが、もし仮に端午節の期間に集客したいという場合、どう進めるべきなのでしょうか。

中国人向けのプロモーションでは、訪日するまでのリードタイムを考慮し、1~2か月先を見越してプロモーションの準備を始めることが肝要です。端午節の日程から逆算してプロモーションするとすれば、3月後半〜5月前半には情報発信ができるようにしておく必要があるでしょう。

端午節以外にもある中国の祝日

ここまで端午節について解説してきましたが、中国ではほかにもいくつかの祝日が制定されています。

それぞれの特徴について見ていきましょう。

1〜2月:春節

春節」は中国において旧暦の正月(旧正月)を指し、新暦の正月よりも重視されています。

大型連休となるこの期間には、国外旅行を計画する人も多く、日本にも毎年多くの中国人観光客が訪れています。

4月:清明節

清明節(せいめいせつ)」は旧暦の春分の日から15日目にあたる日を指し、例年4月5日前後の日程で3連休となります。

当日には家族でお墓参りをする習慣があり、日本のお盆に似た祝日です。

5〜6月:労働節

労働節」は労働者の権利を祝う日として制定された中国の祝日です。

5月1日は世界各国で「労働者の祭典」として祝日となっていますが、中国でも労働者の貢献を讃えるイベントが開催されるほか、この期間の連休を利用して多くの方が旅行を楽しみます。

9月:中秋節

中秋節(ちゅうしゅうせつ)」は、中国を起源としてアジア各国に伝わる、五穀豊穣を祈る日です。

中国では家族団らんの日として知られ、月餅をお供えして満月を鑑賞しながら過ごすのが慣習となっています。

国慶節」と日程が近く、年によっては2つが合体して大型連休となることもあります。2025年は、国慶節中秋節合わせて8連休が設定されます。

10月:国慶節

国慶節」は中華人民共和国の成立が宣言された10月1日に制定されており、前後の土日で振替出勤日を設定し、大型連休を設定するのが恒例となっています。

香港台湾にも国慶節(国慶日)がありますが、中国本土とは祝日事情が大きく異なるため注意しましょう。

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<参照>

中国政府网:

日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計

人民網日本語版:端午節3連休も旅行が大人気 国民一人当たりの予約数が昨年上回る

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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