Agoda(アゴダ)はシンガポール発の旅行予約サイトで、特にアジア圏の旅行者に人気があります。
インバウンド需要が高まる中、東南アジアからの訪日客も増加傾向にあります。自社の宿泊施設をAgodaに掲載することで集客が期待できます。
Agodaを効果的に活用するポイントのひとつは、口コミを増やして施設の評価を上げることです。多くの旅行者は宿泊先を選ぶ際にレビューを参考にする傾向にあります。Agodaには多数の口コミが掲載されており、旅行予約サイトの中でもトップクラスの口コミ数を誇るといわれています。
この記事では、Agodaの特徴やサービス内容、さらに口コミを効率的に集める方法について詳しく解説します。
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Agodaとは

まずは、Agodaの特徴を宿泊事業者目線で3つ紹介します。
無料で掲載できる
Agodaに掲載するメリットとして、登録や掲載料が無料という点が挙げられます。
費用はユーザーからの予約が確定した場合にのみ手数料という形でかかります(手数料率は国や都市によって異なります)。成果が発生した時のみ料金が発生する仕組みのため、無駄なコストが発生しません。
アジア圏、特に東南アジアからの集客効果が高い
Agodaはアジアに多くの拠点を持つ企業で、アジア圏における知名度が高いオンライン旅行サイトです。全世界で450万軒以上、日本国内でも5万軒以上の宿泊施設などが登録されているといわれています。
これに加えて登録ユーザー数が多いことも強みで、訪日外国人の多くがアジアからの観光客を占めている昨今において、Agodaの集客力は宿泊施設にとって魅力といえます。
口コミ集客が期待できる
Agodaの大きな特徴のひとつは口コミの充実度です。各宿泊施設の口コミページには、以下の6つの評価項目があります。
- 施設の状態/清潔さ
- サービス
- 施設・設備
- お部屋の快適さ・クオリティ
- ロケーション
- コスパ
多角的な評価が見られるため、利用者は施設の詳細をより具体的に把握できます。
口コミ評価項目が充実していること、宿泊者のリアルな口コミ投稿が多く掲載されていることから、口コミに対するユーザーの信頼度も高く、口コミを多く集めることで集客につながると考えられます。
Agodaで集客するメリット・デメリット
続いてはAgodaで集客するメリットやデメリットについて解説します。
メリット:アジア圏の集客が期待できる
Agodaの最大のメリットはユーザー数、宿泊施設数の多さで、特にアジア圏におけるネットワークでは群を抜いており、宿泊施設やプランが多いだけでなく、他社サイトよりも安価で宿泊できます。
また、海外の旅行予約サイトの中には大手であっても日本語対応はしていないものもあります。一方Agodaでは、日本語対応のカスタマーサポートも用意されているため、宿泊事業者も安心して利用できるでしょう(日本時間での対応は 9:00-21:30)。
アジア圏の集客を検討している宿泊事業者にとっては、重要なチャネルのひとつになりえます。
デメリット・注意点:リピーターの囲い込みが難しい
Agodaについての口コミでは予約のキャンセルが正常に行われなかった、途中から仲介会社が変更になった場合に二重で引き落としがかかってしまった、といったトラブルが報告されています。
ただし、これらの事例は他社サイトの口コミにおいても散見されるため、口コミやレビューの内容をよく確認しつつ比較検討する必要があるでしょう。
またAgodaは、掲載されている宿泊施設が多すぎるため、リピーターの囲い込みが難しいこともデメリットに挙げられます。事業者は、施設利用時の満足度向上を図るとともに、良い口コミを集めたり、施設情報を魅力的に見せたりすることが重要です。
Agodaで口コミを集める方法
Agodaは他社サイトに比べて口コミの数が豊富な点が特徴のひとつです。
口コミをもとに宿泊施設を決定しているユーザーが多く、良い口コミを集められれば、集客力の向上が期待できるといえるでしょう。
まずは施設の満足度向上
近年ではAgodaのみならず、多くの旅行予約サイトが口コミ機能を実装しています。実際に利用した人の感想や印象を知りたいユーザーのニーズを反映したもので、多くの人が宿泊施設を選ぶ際に口コミを参考にしています。
良い口コミを書いてもらうためには施設の満足度向上が必要不可欠です。常に施設の状態や清潔さに気を配ることはもちろん、サービスの質にも徹底的にこだわりましょう。
また、ゲストに対する心配りや宿の雰囲気に重点を置いたサービスも重要な要素のひとつです。ゲストファーストの理念にもとづいた接客や旅行気分を損なわないような雰囲気づくりに努めることが重要です。
「カスタマー・レビュー・アワード」受賞で訴求効果アップ
Agodaでは過去1年間において特に高い評価を得ている宿泊施設に対して「カスタマー・レビュー・アワード」を授与しています。
受賞するためには「清潔さ」「設備」「ロケーション」「部屋の快適さ」「品質」「サービス」「コストパフォーマンス」といった複数の評価項目において高スコアを獲得する必要があります。
アワードを受賞し、受賞した事実を発信することでユーザーからの信頼を得られるでしょう。
口コミを書いてもらうには
宿泊施設を予約する際には口コミを参考にしているユーザーであっても、旅行を終えてしまうと口コミの存在を忘れてしまっているケースが多いため、口コミを集めるためには宿泊客に対して口コミの存在を改めて認識させることが重要です。
口コミの投稿を直接依頼する場合には会計時に、予約サイトのメッセージ機能やDMを利用して依頼する場合には、宿泊日から1週間以内を目安として伝えると良いでしょう。
インバウンドを対象とした口コミ対策については、口コミアカデミーの「今からできるインバウンド×口コミ対策」の資料で詳しく紹介しています。
口コミアカデミーは訪日ラボ運営会社の株式会社movが運営するサイトです。ネットでは公開されていない確かな情報が盛り込まれていて、誰でも無料でダウンロード可能です。ぜひご覧ください。
Agodaで口コミを集めて集客力アップ
Agodaは、アジア圏において最大規模を誇る旅行予約サイトで、アジア圏を中心に世界中の宿泊施設を掲載しています。
Agodaを利用するユーザーの多くは口コミを参考に宿泊施設を決める場合が多いので、宿泊施設を運営する事業者はさまざまな口コミを集めることが大切です。これにより、集客ツールのひとつとして活用できるようになるでしょう。
Agodaをはじめとする旅行予約サイトで口コミを集めるためには、宿泊施設としてのグレードを高めたり、サービスの質を高めたりして、顧客満足度を向上させることが役に立ちます。
また宿泊客に対して、口コミの投稿を促すメッセージを、煩わしく思われない形で伝えることも重要です。
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
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※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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