訪日ラボは1月10日、中華圏の連休「春節」に向けた中国本土・台湾の最新旅行トレンドを解説するオンラインセミナーを開催。セミナーでは、訪日ラボが台湾人旅行者1,500人を対象に実施した「訪日旅行意識調査」の結果をもとに、台湾の最新旅行トレンドについて解説しました。
そこで今回は、株式会社mov 訪日ラボ コンサルティング部部長の川西がセミナーで紹介した内容から、台湾市場の最新旅行トレンドについて3回にわたってお伝えします。
第3回目のテーマは、台湾人の「旅行手配の方法」について。台湾人旅行者の「旅行手配」の実態に焦点を当て、どのような媒体が多く利用されているのかを具体的なデータとともにお届けします。
- 前編:台湾人向け「旅マエ」プロモーションのポイントは?71.3%が使う「Googleマップ」など解説【訪日ラボコンサルタントが教える最新台湾トレンド・前編】
- 中編:64%の訪日台湾人が“旅マエ”に飲食店を予約、どう集客すればいい?【訪日ラボコンサルタントが教える最新台湾トレンド・中編】
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
旅行手配は「自分で予約」が57.3%と最多
訪日旅行に行く予定のある台湾人に対して「どのような方法で旅行を手配しましたか?」と質問した結果、57.3%の方が「自分で予約(個別手配)」と回答しました。このデータからも、近年注目されているFIT化、個人旅行化が確実に進んでいることが見て取れます。
一方で、「パッケージ旅行」が21.2%、「ツアー旅行」が20.1%と、まだ団体旅行を選ぶ層も一定数存在していることが分かります。

「Agodaで予約する」が32.4%で1位
次いで「Booking.com」が19.1%、「KKday」が11.1%、「Klook」が10.1%と続きます。そのほか、旅行会社やホテルの公式サイト、じゃらんなども利用されていました。
「自分で予約」と答えた方に絞り、「どの手段・媒体を使って日本への旅行を予約しましたか?」と質問したところ、「Agoda」が32.4%と最も多い結果となりました。

上位2媒体は想定通りの結果
どのオンライン旅行代理店(OTA)が利用されているかは国によって異なる傾向があります。台湾の場合、Googleトレンドで調べても、AgodaとBooking.comが同程度の利用率を示すので、これらが上位に来ることは予想通りでした。
一方、ExpediaとそのグループであるHotels.comについては、想定よりも利用率が低い結果となりました。
「じゃらん」と「楽天トラベル」も健闘
意外だったのは「じゃらん」と「楽天トラベル」の健闘です。最近、台湾でもこれらの媒体を利用する人が増えているという話を耳にしたため、アンケートに組み込んでみたところ、「じゃらん」が4.2%、「楽天トラベル」が2.7%と予想以上に高い数字が出ました。
これまで日本での国内利用というイメージが強かった「じゃらん」と「楽天トラベル」ですが、台湾でも利用されはじめていることがわかりました。
台湾人旅行者の動向を把握して効果的な戦略を
台湾人旅行者の予約傾向や媒体の使用状況を知ることは、インバウンド集客戦略を最適化するうえで欠かせません。AgodaやBooking.comといった人気媒体はもちろん、近年伸びている「じゃらん」や「楽天トラベル」の利用状況は、プロモーション活動を展開する際の重要な参考情報になります。
セミナーではさらに詳しい情報や、実践的なインバウンド対策について解説しています。ぜひ動画をご覧いただき、訪日台湾人の集客につなげてください。
→ アーカイブ動画はこちら:春節最前線!中国本土・台湾の最新情報をお届け【訪日ラボトレンドLIVE! Vol.8】
訪日ラボでは、他にもインバウンドに関連したさまざまなセミナーを開催しています。ご興味のある方は、下記のセミナー一覧もご覧ください。
- 前編:台湾人向け「旅マエ」プロモーションのポイントは?71.3%が使う「Googleマップ」など解説【訪日ラボコンサルタントが教える最新台湾トレンド・前編】
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中編:64%の訪日台湾人が“旅マエ”に飲食店を予約、どう集客すればいい?【訪日ラボコンサルタントが教える最新台湾トレンド・中編】
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
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- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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