訪日台湾人は旅行予約にどんな媒体を使っている?【訪日ラボコンサルタントが教える最新台湾トレンド・後編】

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訪日ラボは1月10日、中華圏の連休「春節」に向けた中国本土・台湾の最新旅行トレンドを解説するオンラインセミナーを開催。セミナーでは、訪日ラボが台湾人旅行者1,500人を対象に実施した「訪日旅行意識調査」の結果をもとに、台湾の最新旅行トレンドについて解説しました。

そこで今回は、株式会社mov 訪日ラボ コンサルティング部部長の川西がセミナーで紹介した内容から、台湾市場の最新旅行トレンドについて3回にわたってお伝えします。

第3回目のテーマは、台湾人の「旅行手配の方法」について。台湾人旅行者の「旅行手配」の実態に焦点を当て、どのような媒体が多く利用されているのかを具体的なデータとともにお届けします。


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旅行手配は「自分で予約」が57.3%と最多

訪日旅行に行く予定のある台湾人に対して「どのような方法で旅行を手配しましたか?」と質問した結果、57.3%の方が「自分で予約(個別手配)」と回答しました。このデータからも、近年注目されているFIT化、個人旅行化が確実に進んでいることが見て取れます。

一方で、「パッケージ旅行」が21.2%、「ツアー旅行」が20.1%と、まだ団体旅行を選ぶ層も一定数存在していることが分かります。

台湾人が訪日旅行をする方法
▲台湾人が訪日旅行を手配する方法

Agodaで予約する」が32.4%で1位

次いで「Booking.com」が19.1%、「KKday」が11.1%、「Klook」が10.1%と続きます。そのほか、旅行会社ホテルの公式サイト、じゃらんなども利用されていました。

「自分で予約」と答えた方に絞り、「どの手段・媒体を使って日本への旅行を予約しましたか?」と質問したところ、「Agoda」が32.4%と最も多い結果となりました。

訪日旅行を予約する手段・媒体
▲訪日旅行を予約する手段・媒体

上位2媒体は想定通りの結果

どのオンライン旅行代理店(OTA)が利用されているかは国によって異なる傾向があります。台湾の場合、Googleトレンドで調べても、AgodaBooking.comが同程度の利用率を示すので、これらが上位に来ることは予想通りでした。

一方、ExpediaとそのグループであるHotels.comについては、想定よりも利用率が低い結果となりました。

「じゃらん」と「楽天トラベル」も健闘

意外だったのは「じゃらん」と「楽天トラベル」の健闘です。最近、台湾でもこれらの媒体を利用する人が増えているという話を耳にしたため、アンケートに組み込んでみたところ、「じゃらん」が4.2%、「楽天トラベル」が2.7%と予想以上に高い数字が出ました。

これまで日本での国内利用というイメージが強かった「じゃらん」と「楽天トラベル」ですが、台湾でも利用されはじめていることがわかりました。

台湾人旅行者の動向を把握して効果的な戦略を

台湾人旅行者の予約傾向や媒体の使用状況を知ることは、インバウンド集客戦略を最適化するうえで欠かせません。AgodaBooking.comといった人気媒体はもちろん、近年伸びている「じゃらん」や「楽天トラベル」の利用状況は、プロモーション活動を展開する際の重要な参考情報になります。

セミナーではさらに詳しい情報や、実践的なインバウンド対策について解説しています。ぜひ動画をご覧いただき、訪日台湾人の集客につなげてください。

アーカイブ動画はこちら:春節最前線!中国本土・台湾の最新情報をお届け【訪日ラボトレンドLIVE! Vol.8】

訪日ラボでは、他にもインバウンドに関連したさまざまなセミナーを開催しています。ご興味のある方は、下記のセミナー一覧もご覧ください。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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