訪日台湾人は旅行予約にどんな媒体を使っている?【訪日ラボコンサルタントが教える最新台湾トレンド・後編】

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

訪日ラボは1月10日、中華圏の連休「春節」に向けた中国本土・台湾の最新旅行トレンドを解説するオンラインセミナーを開催。セミナーでは、訪日ラボが台湾人旅行者1,500人を対象に実施した「訪日旅行意識調査」の結果をもとに、台湾の最新旅行トレンドについて解説しました。

そこで今回は、株式会社mov 訪日ラボ コンサルティング部部長の川西がセミナーで紹介した内容から、台湾市場の最新旅行トレンドについて3回にわたってお伝えします。

第3回目のテーマは、台湾人の「旅行手配の方法」について。台湾人旅行者の「旅行手配」の実態に焦点を当て、どのような媒体が多く利用されているのかを具体的なデータとともにお届けします。


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。


旅行手配は「自分で予約」が57.3%と最多

訪日旅行に行く予定のある台湾人に対して「どのような方法で旅行を手配しましたか?」と質問した結果、57.3%の方が「自分で予約(個別手配)」と回答しました。このデータからも、近年注目されているFIT化、個人旅行化が確実に進んでいることが見て取れます。

一方で、「パッケージ旅行」が21.2%、「ツアー旅行」が20.1%と、まだ団体旅行を選ぶ層も一定数存在していることが分かります。

台湾人が訪日旅行をする方法
▲台湾人が訪日旅行を手配する方法

Agodaで予約する」が32.4%で1位

次いで「Booking.com」が19.1%、「KKday」が11.1%、「Klook」が10.1%と続きます。そのほか、旅行会社ホテルの公式サイト、じゃらんなども利用されていました。

「自分で予約」と答えた方に絞り、「どの手段・媒体を使って日本への旅行を予約しましたか?」と質問したところ、「Agoda」が32.4%と最も多い結果となりました。

訪日旅行を予約する手段・媒体
▲訪日旅行を予約する手段・媒体

上位2媒体は想定通りの結果

どのオンライン旅行代理店(OTA)が利用されているかは国によって異なる傾向があります。台湾の場合、Googleトレンドで調べても、AgodaBooking.comが同程度の利用率を示すので、これらが上位に来ることは予想通りでした。

一方、ExpediaとそのグループであるHotels.comについては、想定よりも利用率が低い結果となりました。

「じゃらん」と「楽天トラベル」も健闘

意外だったのは「じゃらん」と「楽天トラベル」の健闘です。最近、台湾でもこれらの媒体を利用する人が増えているという話を耳にしたため、アンケートに組み込んでみたところ、「じゃらん」が4.2%、「楽天トラベル」が2.7%と予想以上に高い数字が出ました。

これまで日本での国内利用というイメージが強かった「じゃらん」と「楽天トラベル」ですが、台湾でも利用されはじめていることがわかりました。

台湾人旅行者の動向を把握して効果的な戦略を

台湾人旅行者の予約傾向や媒体の使用状況を知ることは、インバウンド集客戦略を最適化するうえで欠かせません。AgodaBooking.comといった人気媒体はもちろん、近年伸びている「じゃらん」や「楽天トラベル」の利用状況は、プロモーション活動を展開する際の重要な参考情報になります。

セミナーではさらに詳しい情報や、実践的なインバウンド対策について解説しています。ぜひ動画をご覧いただき、訪日台湾人の集客につなげてください。

アーカイブ動画はこちら:春節最前線!中国本土・台湾の最新情報をお届け【訪日ラボトレンドLIVE! Vol.8】

訪日ラボでは、他にもインバウンドに関連したさまざまなセミナーを開催しています。ご興味のある方は、下記のセミナー一覧もご覧ください。

セミナーの一覧はこちら

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

【7/23開催】育成だけではガイドは増えない!地域の魅力を最大化させる『ローカルガイド』を増やす打ち手とは

本セミナーでは、インバウンド観光における地方誘客や地域消費拡大の鍵として、「ローカルガイド」の可能性に焦点を当てます。

観光地では今なお、多言語で地域の歴史や文化を伝えられるガイドが不足しており、「訪日外国人の受け入れ体制が十分とはいえない」と感じている自治体も多いのではないでしょうか。

そこで注目されているのが、地域に根ざした人々が観光客を案内する「ローカルガイド」です。

2018年の法改正により、国家資格がなくても有償でガイドができるようになり、地域住民や移住者など、さまざまな人がローカルガイドとして活躍できる時代となりました

誰もがガイドになれる今だからこそ、地域の魅力を正しく伝え、訪日外国人に満足してもらえるガイド人材がこれまで以上に重要になっています。質の高いローカルガイドを増やせば、インバウンドの消費を促進し、地域経済への波及効果も大きく期待できます。

本セミナーでは、株式会社羅針盤と株式会社movが共催し、インバウンドを地域でどう受け入れ、地域の魅力をどう伝えるか。そのために欠かせないローカルガイドを増やすための具体的な打ち手や、現場での実践例を詳しくご紹介します。

<セミナーのポイント>

  • いま注目のローカルガイドについて学べる!
  • 地域としてインバウンドをどのように受け入れられるのかがわかる!
  • インバウンドの満足度や消費を高めるための地域の魅力の伝え方について学べる!

詳しくはこちらをご覧ください。

育成だけではガイドは増えない!地域の魅力を最大化させる『ローカルガイド』を増やす打ち手とは【7/23開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年7月前編】「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に7月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年7月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる


完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに