トリップアドバイザーは、世界中で毎月4.9億人に利用されている人気の旅行口コミサイトです。
訪日を検討しているユーザーが日本の宿泊施設を予約する際にも参考にしているため、自施設を掲載することでインバウンド対策としても効果が期待できます。
今回は、トリップアドバイザーへの施設の登録方法や、登録することによって得られるメリットなどについて詳しく解説します。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
トリップアドバイザーとは
トリップアドバイザーはTripAdvisor, Inc.が運営する世界最大級の旅行コミュニティサイトです。宿泊施設だけでなく、観光地や航空券、飲食店などさまざまな情報が掲載されています。
本社はアメリカ・マサチューセッツ州にあり、トリップアドバイザーの日本法人は2008年に開設されました。
月間4.9億人にもおよぶユーザーが利用しており、49の国と地域で28の言語に対応しているため、掲載することで国内旅行者だけでなく訪日外国人観光客へのアピールにもつながります。
トリップアドバイザーに登録するメリット
続いてはトリップアドバイザーに登録するメリットについて見ていきます。
1. 施設の情報を多くの人に届けられる
トリップアドバイザーの最大のメリットのひとつは圧倒的なユーザー数です。世界で月に4.9億人ものユーザーが利用していることから、インバウンド集客を実施したい施設にとっては有効といえます。
ユーザーから多く閲覧されて人気の掲載施設となれば、あらゆるメディアで取り上げられる可能性が高まり、さらに多くの人たちに情報を届けられる可能性が生まれます。
2. 無料で登録・利用できる
トリップアドバイザーは基本的な機能を無料で利用できます。
無料で利用できる機能は施設ページへの掲載や口コミ管理ツール、無料マーケティングツールなどです。
一方、さらに多くのユーザーにアピールするために有料ツールも用意されています。おもな有料機能は3つあります。
- ビジネスアドバンテージ:旅行者が直接施設に連絡できるようにしたり、カスタマイズした特典を表示したりさせるなど、見込み客へのアプローチ強化が可能
- インスタント・ブッキング:掲載ページから直接施設への予約が可能
- スポンサー提供枠:検索結果の上部や競合施設の掲載ページなどに施設情報を表示
まずは無料で利用できるところからはじめ、必要に応じて有料ツールを検討してみると良いでしょう。
3. 口コミに返信すれば信頼度のアップに
トリップアドバイザーに自施設を掲載していると、ユーザーから口コミが投稿されることがあります。
口コミに返信することができるため、ユーザーとのコミュニケーションの手段として活用できます。また、掲載された口コミを通じてユーザーの意見を知り、集客や業務改善に役立てることも可能です。
口コミへの返信は任意ですが、誠意あるメッセージを送ることによって、信頼度を高めるなどといった効果が期待できるでしょう。
インバウンドを対象とした口コミ対策については、口コミアカデミーの「今からできるインバウンド×口コミ対策」の資料で詳しく紹介しています。
口コミアカデミーは訪日ラボ運営会社の株式会社movが運営するサイトです。ネットでは公開されていない確かな情報が盛り込まれていて、誰でも無料でダウンロード可能です。ぜひご活用ください。
トリップアドバイザーの登録方法
最後に、トリップアドバイザーの登録方法について解説していきます。

すでに掲載されているか確認
トリップアドバイザーでは一般のユーザーも施設情報を登録できるため、自身で登録していなくてもすでに登録されている場合があります。
まずはトリップアドバイザーに自施設が登録されているか確認してみましょう。調べ方はいたって簡単です。トリップアドバイザーにアクセスし、施設名をボックスに入力して検索すると、施設が登録されているかわかります。
施設が登録されている場合は施設をクリックしてページを開き「ご登録はこちらでどうぞ」ボタンをクリックして、自分自身が関係者であることを登録(オーナー登録)しましょう。
掲載されていない場合は「掲載リクエスト」を送信
施設の情報がまだ登録されていない場合は、新たに登録しましょう。検索ボックスの下にある「今すぐ掲載する」をクリックをして進めます。
施設の掲載をリクエストできるページに移動したら、画面の指示に従って施設の情報を入力しましょう。
掲載リクエストの際に入力する情報
次は、掲載リクエストの際に入力する情報について見ていきます。
まず申請者の情報を入力します。申請者名と掲載施設との関係、メールアドレスを入力します。次に施設の正式名称と住所、Webサイト、電話番号などの基本情報を入力しましょう。
さらに施設の詳細について入力していきます。たとえば宿泊施設などの場合は、客室数や価格帯、最低宿泊日数や常駐スタッフの有無、セキュリティなど、できるだけ詳しく入力していきましょう。
入力がすべて完了したら掲載の申請をします。掲載には審査があり、審査完了までは5営業日ほどが目安になります。
登録後は口コミを集めて集客
ただトリップアドバイザーに登録するだけでは、大幅な集客アップは見込めません。登録後は口コミを集めることが重要となります。
ユーザーから多く閲覧される施設にはいくつかの特徴があります。たとえば口コミを積極的に集めたり、特に悪い評価の口コミに対して返信したりなどです。
トリップアドバイザーで効率的に集客するためには、口コミを上手に活用して積極的にユーザーとコミュニケーションを取ることが重要です。
現在、トリップアドバイザーには10億件もの口コミが投稿されています。トリップアドバイザーが口コミの影響力について調査したところ、ユーザーの4人に3人が旅行について決める際にオンラインの口コミが「きわめて重要」、または「とても重要」と回答しています。
口コミを多く集めることで、集客効果が高まるといえます。
トリップアドバイザーに登録して、世界を舞台に集客を
トリップアドバイザーは、世界中の旅行者が利用する旅行口コミサイトです。
費用がかからず無料で登録できるのも魅力のひとつで、インバウンド集客を考えるのであれば、トリップアドバイザーは効果的なツールといえるでしょう。
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<参照>
トリップアドバイザー:数多くの旅行者にアプローチ
トリップアドバイザー:掲載ページのオーナーとして登録
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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