「ローカルSEO」とは一般的に、Googleマップなどで上位表示されるための施策を打ち、ユーザーの目にとまる機会を増やして店舗集客の向上を目指す施策のことを指して使われることが多くなっています。
近年、訪日外国人の増加に伴い、地域の観光・商業施設でもローカルSEOの活用が求められています。しかし多くの場合、実際にどのような取り組みをすれば集客につながるのか把握していないのが現状です。
本記事では、ローカルSEOのメリットを中心に、SEOとの違いや具体的な活用方法を詳しく解説します。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
ローカルSEOとは
SEOとは「Search Engine Optimization」を略した言葉で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味します。一方、SEOの中でも地域名を含むキーワードによる検索で上位を目指すために行うことを「ローカルSEO」と呼びます。別名「MEO」と呼ばれる場合もあります。
ローカルSEOの具体例には、「渋谷 カレー」や「渋谷 イタリアン」など、「地域名+業種」で検索した場合の検索結果に、店舗や自社の情報が上位に表示されるような対策があります。
SEOとの違い
「SEO」は検索エンジンで検索された際に、検索結果の上位に表示されるような施策を意味します。一方で「ローカルSEO」は、検索エンジンやマップにおいて地域名を含んだキーワードや、ユーザーの位置情報を含む検索(ローカル検索)に対し、上位に表示されることを目指す取り組みを指して使われることが多くなっています。
ただ、ローカルSEO(MEO)の定義は定まっておらず、「Googleマップにおける表示順位を上げること」をローカルSEO(MEO)と定義する業者もいれば、Googleビジネスプロフィールの項目を設定することをローカルSEO(MEO)と定義する業者もいます。
業者によって定義が異なるため、ローカルSEO(MEO)が何を指しているのかしっかり確認するようにしましょう。
ローカルSEOの3つの要素
検索エンジンとしてもっとも有名なGoogleでは、ローカル検索、つまりローカルSEOの掲載順位に関わる要素として「関連性」「距離」「視認性の高さ(知名度)」の3つをあげています。1つ目の「関連性」はビジネスに関する情報を充実させることで、検索する際に用いる語句と自社サイトの情報がより一致し、検索語句との関連性が向上します。
2つ目の「距離」は、検索する際に指定される駅名などの場所からビジネス所在地までの距離を指します。Googleマップでの検索では、検索語句の中に地名などが含まれていない場合、検索しているユーザーの現在地からビジネス所在地までの距離が算出されます。
3つ目は「視認性の高さ(知名度)」で、ビジネスがどの程度広く認知されているかを指します。オフラインにおける知名度だけでなく、外部サイトにおけるリンク設定数や記事などのWeb上に示されている情報、口コミ数などさまざまな要素が知名度を測るものとして、掲載順序に影響するとされています。
<参照>
Googleビジネスプロフィールヘルプ:Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法
ローカルSEOの3つのメリット
続いてはローカルSEOに取り組むメリットを解説します。
1. 掲載料0円(無料)で始められる
ローカルSEOのメリットのひとつは、無料で取り組める点です。SNSも無料で始められますが、集客につなげるにはそれなりの労力と期間が必要です。ローカルSEOであれば無料で始められるだけでなく、ポイントをおさえればすぐに集客効果が期待できることから、集客を強化したい事業者はローカルSEO対策をしたほうがいいといえるでしょう。
2. 来店見込みの高いユーザーに店舗情報を届けられる
ローカルSEOは集客アップが期待できます。
ある特定の地域でサービスの利用を考えているユーザーは「渋谷 ラーメン」など「地域名+業種」で検索する場合が多く、検索結果から気になる店舗を見つけた際は利用する確率が高いといえます。
基本的な情報を入力するほか、最新情報を発信するだけでもある程度は集客につながります。効果的な施策を行うことで、さらなる集客効果が期待できるでしょう。
3. 予約ページに誘導できる
飲食店や美容室であれば、予約ページに誘導できるのもローカルSEOに取り組んだほうがいい理由のひとつといえます。予約ページに誘導する方法は2つあって、1つは予約リンクを貼って遷移させる方法で、もう1つは「Googleで予約」を活用する方法です。
予約リンクは自社サイトのほか、ホットペッパーなど大手グルメサイトなどの予約ページに遷移するリンクの2パターンありますが、自身でどちらの予約リンクを設置するかは選べず、Googleによって自動的に表示される仕様なので注意が必要です。
ローカルSEOでやっておきたいこと4選
ローカルSEOを実践するにあたり、重要なポイントがいくつかあります。とくにGoogleビジネスプロフィールはローカルSEOでは欠かせないサービスであり、積極的に対応していく必要があります。1. Googleビジネスプロフィールに登録する
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップなど、Googleが提供するサービスに表示されるビジネス情報を無料で管理できるツールです。GoogleのサービスはPC、スマホともに広く使われています。新しい情報を取得する際、Google 検索を使う人も少なくないでしょう。
ユーザーの目的が店舗や施設の訪問にあると検索エンジンが判断するとき、Google 検索の上部には店舗や施設の情報が上位に表示されます。この時表示される店舗や施設の情報を編集できる無料ツールがGoogleビジネスプロフィールです。
GoogleビジネスプロフィールはローカルSEOを実施するうえで必要不可欠なツールです。登録方法の詳細は以下の記事で解説しています。
関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?インバウンド客を集客する方法やメリット、注意点など
2. Googleビジネスプロフィールの情報を充実させる
Googleビジネスプロフィールへの登録が完了したら、Googleビジネスプロフィールで入力できる内容を思うままに埋めるようにしましょう。具体的には、住所や電話番号、カテゴリ、属性といった基本情報を正確に、かつ詳細に入力します。他にも口コミの管理やこまめな写真の更新などで、情報を常に最新の状態にするようにしましょう。
3. ユーザーが検索しそうな語句を想定し、その語句を入れて情報を整備
ローカルSEOにおいて重要な要素のひとつがキーワード対策です。たとえばあなたが新宿にいて、近くでおいしいランチのお店を探したい場合、検索窓に「ランチ 新宿」といったキーワードを入力するでしょう。これが「キーワード」の役割です。どんなに魅力的なお店であっても、そもそも検索結果に表示されなければ見つけてもらえません。
ユーザーが検索しそうな語句を選定したら、その語句を入れた形でさらに情報を整備しましょう。そうすることでより検索結果に表示され、露出が増えて集客につながる可能性が高まります。
4. 口コミを集める
口コミを集めることで来店や利用を促進するだけでなく、キーワード対策にもつながります。たとえば美容室に「メンズカットが上手だった」という口コミが寄せられた場合、Google検索やGoogleマップで「メンズカット」と検索されたときに表示されやすくなるのです。
また、口コミが多く寄せられることで、ユーザーから信頼できるビジネスとして認識されることも期待でき、新規顧客の開拓にもつながります。
ローカルSEOで認知度を上げ、集客へつなげる
ローカルSEOとは一般的に、ユーザーが地域名と業種で検索した際に、上位に表示されるように対策を講じることを意味します。ただ、定義が定まっていないため注意が必要であることは覚えておくようにしましょう。ローカルSEOによって認知度の向上や集客効果が期待できるにもかかわらず、無料で取り組める点が大きなメリットといえます。
Googleビジネスプロフィールの詳しい使い方については、口コミアカデミーの「Googleマップの教科書」で紹介しています。
口コミアカデミーは訪日ラボ運営会社の株式会社movが運営するサイトです。ネットでは公開されていない確かな情報が盛り込まれています。簡単な会員登録を済ませるだけでマーケティングに役立つ資料をすべて無料でダウンロード可能です。ぜひご活用ください。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
【7/16開催】【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※
外食店舗、支援サービス、業界のトップ企業が集結!
さらに、有名飲食店や外食産業を牽引する企業による特別基調講演も開催。
成功企業のリアルな戦略や、これからの外食業界を生き抜くヒントがここに詰まっています!
最新のトレンドを知り、トップ企業の成功ノウハウを学びたい方、
業界の最前線で活躍する企業とつながり、新たなビジネスチャンスを掴みたい方にぴったりのイベントです。
今こそ、業界の未来を共に創る一歩を踏み出しませんか?
皆さまのご参加をお待ちしております!
<応募者特典>
-
イベント登壇企業の各種お役立ち資料
※口コミアカデミー内でのアーカイブ配信は予定しておりません -
本イベントのアーカイブ動画(1週間)
<本セミナーのポイント>
- 有名飲食店&業界をけん引する企業の基調講演 - 成功企業の戦略や実例を直接学べる貴重な機会!
- 外食業界の最新トレンド&成功ノウハウが手に入る - 変化の激しい市場で勝ち残るための最前線情報をキャッチ!
- 外食業界を支える最新サービス&ソリューションの紹介 - 飲食業界の課題解決につながるアイデアが満載!
- トップ経営者や専門家が語る「成長の秘訣」と「業界の未来」
- 業界をリードする企業が実践するプロモーション戦略やDX事例を公開!
- 効率化や売上向上につながる最新ツール・サービスを知るチャンス
詳しくはこちらをご覧ください。
→【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※【7/16開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!