訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に4月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。
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知っておきたい!インバウンドニュース
大阪万博「初動」はどうだった? ドバイ万博・愛知万博と比較
4月13日に開幕した大阪・関西万博。初日には14万6,426人が来場し、目標とする総来場者数2,820万人に向けて幸先の良いスタートを切りました。しかし、平日を迎えた2日目には7万488人、3日目には6万3,719人と、来場者数は大きく減少します。このような落ち込みには、開幕日の高い期待感の反動や週末・平日の集客力の違いといった要因があると考えられます。
好調なペースに見える大阪万博ですが、過去の万博の初動と比べるとどうなるのでしょうか。
2021年~2022年に開催されたドバイ万博では、コロナ禍という状況でありながら、最終的に目標の96%に当たる約2,410万人の来場者を記録。開幕初期の来場者は不明ですが、開幕後約5.5週間で約294万人が来場したとされ、大阪万博の最初の1週間の累計はドバイ万博より好調なペースとなっています。
2005年に開催された愛知万博では、開幕当初、来場者数が伸び悩み、開幕初日は4万3,023人と会期中最低来場者数を記録。その後、運営を改善し、最終的には目標を大きく上回る約2,205万人が来場しました。
今回の大阪万博は、過去の万博と比べて、好調なスタートと切ったといえます。今後も来場者数の増加に向けて、来場者からの声を反映した運営の改善や万博ならではのコンテンツを発信していくことが求められます。
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イブやロキソニンなど、一部鎮痛薬が韓国持ち込み禁止に 関税庁が取り締まり
韓国現地メディアによると、韓国関税庁は2025年3月、「麻薬成分」を含む風邪薬や睡眠薬など違法医薬品の国内搬入が急増していることを受けて、海外で販売されている麻薬成分を含む医薬品が、違法に国内に持ち込まれる行為を厳しく取り締まると明らかにしました。
一般市民が「麻薬成分が含まれている」と認識しないまま鎮痛効果を理由に購入している、または麻薬中毒者が比較的簡単に入手できる「代替麻薬」として悪用されるケースが増えており、こうした医薬品に含まれる麻薬成分に依存するという問題も発生しているということです。
法律で定める麻薬成分の中には、日本の鎮痛薬にも使われる「アリルイソプロピルアセチル尿素」が含まれています。これは、「イブクイック頭痛薬」や「イブA錠」、「バファリンプレミアム」「ロキソニンSプレミアム」などに含まれており、韓国への持ち込み禁止の対象となっています。
買い物客は自国のこうした情報を知らない可能性もあり、企業はこうした事例にどう対応していくか、方針を定める必要があります。
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GWのインバウンド旅行予約、那覇・箱根・広島に注目集まる (ブッキング・ドットコム)
ブッキング・ドットコムが4月16日に発表した2025年ゴールデンウィーク(GW)における国内・インバウンド旅行動向予測によると、同社での予約は国内旅行者20%、インバウンド80%と前年を大きく上回っています。インバウンドに人気の地域トップ10のうち、那覇、箱根、広島が上位3位を占め、国・地域別の予約動向としては、従来の台湾・韓国・米国・中国に加え、イタリアからの予約も急増しています。
また、今年のトレンドキーワードとして「没入型リトリート+温泉」が挙げられました。世界的に注目される「ウェルネスツーリズム」の流れを受け、単なる疲労回復だけでなく長期的な健康を追求する旅行者が増加。特に日本の温泉は季節による繁閑差が大きいため、オフシーズンの温泉地への誘客策としても期待されています。
温泉療法に詳しい東京都市大学教授 早坂氏からは「温泉だけでなく温泉地全体を楽しむことでリフレッシュ効果が高まる」との見解が示され、インバウンド対応には「温泉の効能に関する正確な情報発信」「外国人目線での入りやすい環境づくり」が重要だと指摘されています。
関連記事:GWのインバウンド旅行予約、那覇・箱根・広島に注目集まる トレンドキーワードは「没入型リトリート+温泉」(ブッキング・ドットコム)
訪日ラボおすすめ記事・レポート
訪日旅行のキーワードは「体験重視・少人数・地方志向」(JNTO取材)
日本政府観光局(JNTO)は4月23日、メディアブリーフィング(メディア向けの報告会)を開催。
インバウンド観光をめぐる最近の動向や地方誘客の強化に向けたJNTOの取り組みについて、日本政府観光局(JNTO)理事 出口まきゆ氏より説明がありました。
3月の訪日外客数について、東アジア・東南アジアで2019年を上回る水準で推移しており、欧米市場も2019年を大きく上回っていて、特に米国が好調としました。
また、最新の訪日インバウンドのキーワードとして、「体験重視」「少人数」「地方志向」だとして、JNTOでは海外の旅行会社やメディアを招請した際、地方体験コンテンツを実施しています。
関連記事:訪日旅行のキーワードは「体験重視・少人数・地方志向」 安比高原や島原など地方のコンテンツ発信にも注力(JNTO取材)ーーーーーー
そのほかにも、レポートでは
- 知っておきたい!インバウンドニュース
- ここに注目!インバウンド関連データ
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