商務部など、中国政府の6部門は4月27日、海外からの旅行者の出国時の税還付制度の最適化と、インバウンド消費拡大に関する通知を発表しました。
中国国内のインバウンド消費額は、2024年に前年比で77.8%増加した一方、国内GDPに占める割合は約0.5%と、世界の主要国(1~3%)に比べると大きな伸びしろがあると見られています。
今回の通知は、海外からの旅行者の買い物の利便性を高め、中国国内のインバウンド消費を拡大させるための重要な取り組みと位置付けられています。
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対象店舗の拡大や、最低購入金額の引き下げを実施
今回の通知による主な変更点は以下の通りです。
- 大型商業施設、観光地、ホテル、空港など、海外からの旅行者が集まる場所での税還付店増設を奨励
- 海外からの旅行者が同日・同一店舗で購入した還付対象商品の最低金額を200元(約4,000円)に引き下げ
- 上海や北京など一部の地域で行っていた「即時購入・即時還付」を全国的に推進
- 現金での還付上限額を2万元(約40万円)に引き上げ
これまでの還付手続きは、出国時に空港などで行われていましたが、「即時購入・即時還付」の拡大によって還付が店舗で可能となり、旅行客は即時で他の商品の購入などができるようになります。
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<参照>
国家税务总局江苏省税务局:商务部等6部门关于进一步优化离境退税政策扩大入境消费的通知
中国政府网 :多部门详解进一步优化离境退税政策扩大入境消费