Shopifyとは?世界最大のオンラインストア開設・運用ツールを紹介

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【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】

本連載では、国内外問わず通用するマーケティング施策を取り上げ、インバウンド対策にも役立つヒントをお届けします。

ShopifyはECサイトの開発と運営ができる世界最大級のプラットフォームです。

デザイン性の高いECサイトの構築やオンラインストアの運用に必要な商品や情報の管理が簡単にできるのが魅力です。

本記事では、Shopifyの基本情報と、Amazonや楽天といったECプラットフォームとの違い、海外市場に強い理由、プランを紹介します。

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Shopifyとは

Shopifyとは、ECサイト(ネットショップ)を誰でも簡単に構築・運営できる世界最大級のECプラットフォームです。個人事業主から大企業まで、あらゆる規模のオンラインビジネスをサポートするツールとして世界中で利用されています。

本セクションでは、Shopifyがどのようなサービスなのか、その特徴や、Amazonや楽天のようなモール型ECサイトとの違いをわかりやすく解説します。

Shopifyとは世界最大級のECサイト作成サービス

Shopifyは、オンライン上で商品やサービスを販売するためのECプラットフォームを構築できるサービスです。

2025年5月の時点で世界170か国以上、数百万以上のネットショップがShopifyを利用して販売活動を行っており、その信頼性と実績は世界中で高く評価されています。

直感的な操作でプログラミング知識がなくてもデザイン性の高いECサイトを構築でき、商品管理、決済マーケティングなど、ネットショップ運営に必要なあらゆる機能が充実している点が魅力です。

豊富なテンプレートや多様なアプリを活用することで、ビジネスの規模やニーズに合わせた柔軟なカスタマイズも可能です。

ASP型のサービス|Amazon・楽天との違いは?

ECサイトの形態には、大きく分けて「モール型」と「ASP型」があります。

モール型ECサイト(例:Amazon、楽天市場)

多数の店舗が1つの大きなショッピングモールに出店する形式です。すでに高い集客力があるため、新規顧客へのアプローチがしやすい反面、サイトデザインの自由度が低く、競合他社との差別化が難しいという側面があります。

ASP型ECサイト(例:Shopify)

アプリケーションサービスプロバイダの略で、ECサイト構築に必要なシステムをレンタルして、独自のオンラインストアを構築する形式です。ShopifyはこのASP型に分類され、低コストかつ簡単に個性的な自社ECサイトを運用できます。

デザインの自由度が高く、ブランドイメージを最大限に表現できるため、競合との差別化を図りやすい点が大きなメリットです。ただし、モール型のような最初からの集客力は期待できないため、自社でのマーケティングSEO対策が必要となります。

Shopifyの特徴

Shopifyは運営会社があるカナダをはじめ、アメリカや北米、ヨーロッパなどの世界175か国で利用されている人気ECプラットフォームです。

世界中で使われているサービスだからこそ、越境ECとして簡単に海外への商品販売ビジネスをスタートできる特徴があります。

また、運営会社がカナダであることからグローバル対応が充実しており、越境ECに関するノウハウがたくさん詰まっています。

Shopifyの機能

ここでは、Shopifyの基本的な機能や集客力アップに役立つ機能を紹介します。

自社で集客することに不安を感じる方をサポートできる機能もあるので、個人ビジネスとしてはじめる方も安心してスタートを切れるでしょう。

1. ネットショップの開設

ShopifyはECサイトの開設ステップが短く、手軽にネットショップビジネスをはじめられます。

本格的なフォーマットから業種やブランドイメージに合わせてテーマを選択し、色彩やフォント、画像の挿入、ロゴの作成などをカスタマイズできます。

ショップのテーマやターゲットユーザーに合わせて展開することで、ECサイトのデザインが統一されてブランディング向上につながります。デザインスキルがない人でもユーザーの記憶に残るようなECサイトを構築でき、競合他社と差別化を図れるでしょう。

さらに、レスポンシブデザインに対応しており、スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスでの閲覧にも最適化されています。​

2. 商品と在庫の管理

Shopifyでは、商品の登録や編集、在庫数の管理が簡単に行えます。​商品ごとに画像や説明文、価格、バリエーション(サイズや色など)を設定でき、在庫数の自動更新機能も備えています。

​また、在庫が少なくなった際には通知を受け取ることができ、在庫切れを防ぐことができます。​

さらに、API連携による自動化や外部システムと連携することも可能です。複数の販売チャネル(オンラインストア、実店舗、SNSなど)での在庫を一元管理できるため、作業の大幅な効率化を実現できます。

作業効率が向上すると運用の負担が軽減されるため、少人数で運用している個人ビジネスにとって魅力的でしょう。

3. 決済機能

Shopifyは、クレジットカードやApple Pay、Paypalなど、さまざまな決済方法に対応しています。​

特に「Shopify ペイメント」を利用することで、外部の決済サービスを導入することなく、スムーズな決済処理が可能です。​また、チェックアウトページのカスタマイズも柔軟に行え、顧客情報の入力項目や配送方法の選択肢などを調整できます。

​さらに、割引コードやギフトカードの発行、定期購入の設定など、多彩な販売促進機能も備えています。 ​

4. マーケティングとSEO対策

Shopifyは、メールマーケティングSNS連携、ブログ機能など、集客や販促に役立つツールを多数提供しています。​

たとえば、メールキャンペーンを作成して顧客に直接アプローチしたり、FacebookInstagramと連携して商品を宣伝したりすることが可能です。

ネットショップで売り上げを伸ばすためには、より多くのユーザーのもとに情報が届けられるSEO対策が必要です。SEO対策とは、Google検索など検索結果で自社情報が上位表示されるように対策し、アクセス数や売り上げの向上を期待できます。

Shopifyの場合は、ネット販売に必要な商品情報の設定ページに必要な情報を入力すれば、SEO対策に必要なサイトの信頼性を十分に高められるといわれています。

タイトルタグやメタディスクリプションなどを記入する際に、ターゲットとするキーワードを含めることでSEOを意識した情報発信が可能です。

5. 分析とレポート機能

ネットショップの運用において商品や顧客に関する情報の分析は重要です。Shopifyは、売上やアクセス数、顧客の行動など、さまざまなデータを収集・分析する機能を備えています。​

商品の人気度やキャンペーンの効果、リピーターの割合などを把握することで、ターゲットを絞ったり、販売商品を変更したりなど、売り上げアップのヒントとして活用できます。

また、Googleアナリティクスとの連携も可能で、より詳細なデータ分析が行えます。​さらに、リアルタイムでの売上状況や在庫状況の確認もでき、迅速な意思決定をサポートします。 ​

6. 拡張機能とアプリストア

Shopifyのアプリストアには、数千種類のアプリが用意されており、必要に応じて機能を追加できます。

​たとえば、レビュー機能、チャットサポート、定期購入、ポイントプログラムなど、さまざまなニーズに対応したアプリが揃っています。​これらのアプリを活用することで、ストアの機能を拡張し、より魅力的なオンラインショップを構築できるでしょう。​アプリの導入は簡単で、専門的な知識がなくても設定できます。

Shopifyのメリット

ここでは、Shopifyの主なメリットを詳しく解説します。

低コストで導入できる

Shopifyは導入時に大きなコストをかけず、手頃な価格帯から利用を開始できる点が特徴です。

Basicプランは月額3,650円で利用できます。さらに、無料トライアル期間が用意されているため、機能や使い勝手を試してから本格的に導入するかどうかを判断できます。

簡単にECサイトを構築できる

Shopifyの最大の特長の一つは、プログラミングの知識がなくても、簡単な操作だけで洗練されたオンラインショップを作成できる点です。

あらかじめ用意されているテンプレートを選ぶだけで、デザイン性の高いECサイトがすぐに完成します。

また、管理画面も日本語対応しており、商品登録、在庫管理、注文確認なども直感的に操作できる仕様となっています。専門的な知識や外部業者への依頼が不要なため、EC初心者にとっても非常に扱いやすいサービスです。

集客効果が高い

ShopifyはFacebookInstagramなどの主要SNSと簡単に連携でき、商品をSNS上に直接掲載・販売することが可能です。

従来のECサイト単体での集客に比べ、より多くの潜在顧客にリーチできます。特にスマートフォンユーザーが中心となる若年層にとって、SNS上で購入まで完結する導線は非常に効果的です。

Shopifyでは各SNSの広告機能とも連動しているため、広告から商品ページへの誘導もスムーズに行えます。

多言語・多通貨に対応している

Shopifyはグローバル展開を視野に入れた設計がなされており、サイトを多言語化したり、多通貨での決済に対応したりする機能が標準で用意されています。

日本語だけでなく英語中国語など多くの言語に対応できるほか、為替レートの自動計算や地域別の配送設定も簡単に行えます。そのため、海外顧客を対象とした越境ECを無理なく始められる点が大きな強みです。

グローバル市場を目指す事業者にとって、Shopifyは非常に有用なプラットフォームといえるでしょう。

Shopifyの料金プラン

Shopifyには3種類の料金プランがあり、月額料金+クレジットカード決済の手数料を支払います。

事業者が求めるShopifyの機能や販売したい規模、どのレベルでネットショップを運用したいかなどによってプランを選択できます。

1. Basicプラン

Basicプランは、はじめてネットショップを開設する人や個人事業主に最適なプランです。ECサイトの構築に必要な基本機能が十分装備されています。

月額3,650円(年払い)と一番安価であり、カード手数料は3.55%~3.9%で、Shopifyペイメントを使用しない場合の外部サービス取引手数料は2%です。

デメリットとしては、海外ドメインや国際価格の調整が含まれていないので、海外への販路を広げたい場合は物足りないかもしれません。

2. Growプラン

Growプランは、少人数のチーム向けのプランで、月額1万100円(年払い)で利用でき、商品登録数は無制限で、スタッフアカウントは5つまで作成可能です。​

カード手数料は3.4%~3.85%で、Shopifyペイメントを使用しない場合の外部サービス取引手数料は1%です。

Shopify APIを使用してすべてのカスタムアプリを利用できる点もメリットです。

3. Advancedプラン

Advancedプランは、大規模なビジネスや高度な分析が必要な事業者向けのプランです。​

スタッフアカウントは15まで作成可能で、カスタムレポート機能や高度なレポート作成機能が利用できます。​

月額4万4,000円(年払い)で、カード手数料は3.25%~3.8%、Shopifyペイメントを使用しない場合の外部サービス取引手数料は0.5%です。​

また、クレジットカード決済の手数料が他のプランよりも抑えられているので、収益次第ではかなりお得にECサイトを運用できます。

月商1,000万円以上の事業者や、本格的なECサイト運用に慣れている方やマーケティングに注力したい方に適したプランです。

4. Plusプラン

Plusプランは、エンタープライズ向けの最上位プランであり、大規模なビジネスや複数のストアを運営する企業に最適です。月額料金は最低2,300ドルからで、契約期間(1年契約、3年契約など)によって変動します。

また、月間の売上が一定額(約80万ドルが目安)を超過した場合、売上に応じた従量課金制(売上の0.25%など)が適用される場合があります。スタッフアカウント数は無制限で、チェックアウト画面のカスタマイズやワークフローの自動化、複数ストアの一元管理など、高度かつ柔軟な機能が提供されます。

Shopifyペイメント利用時のカード手数料は国内発行カードで2.9%~、海外発行カードで3.75%~と、他のプランよりも低く設定されています。Shopifyペイメントを使用しない場合の外部サービス取引手数料は0.2%です。

このプランは、月商1億円以上の大企業や、急成長中の企業、B2B取引を行う企業、あるいは複数ブランド・複数拠点で事業を展開する企業に適しています。

Shopify Plusでは、一般的なECサイト運営だけでなく、API連携によるシステム連携の強化、専任サポートチームによる支援など、ビジネスの規模拡大に対応するための機能が充実しています。

適切なプラン選択と運用で売り上げアップを図る

Shopifyは世界シェアNo.1のECサイト作成サービスであり、オンライン上に販路を広げるのに有効なサービスです。

はじめてネットショップを開設したい方から本格的に世界規模で商品を販売したい方まで、幅広いプランから求めるレベルに合わせたサービスを選択できます。

また、ASP型のデメリットである集客力は、Shopifyが提供する情報分析やSEO対策を活用することで補填できます。

Shopifyのプランはいつでも変更できるので、ネットショップの成長とともに最適なプランを選択していけば無駄なくECサイトを運用できるでしょう。

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【6/11開催】欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?


本ウェビナーでは、株式会社movと株式会社大阪メトロ アドエラの共催により、欧米豪向けインバウンドをターゲットとした「ローカルイマーシブ “地域にどっぷり浸かる没入体験”の提供」をテーマに最新情報をお届けします。

2025年大阪・関西万博の開催を契機に、欧米豪を中心とした訪日外国人観光客が関西を中心に日本全国に訪れる機会が急増しています。

一方で、地域の受け入れ側には「英語対応が難しい」「どう関わればいいかわからない」「コンテンツや訴求方法がわからない」「対応できる人材がいない」といった課題も多く、せっかく外国人観光客が訪れても、地元に経済的な波及効果が十分届いていないのが現状です。

本セミナーでは、大阪メトロ アドエラが展開する欧米豪向けインバウンド事業「Osaka JOINER」をもとに“まち全体でインバウンド受け入れるスキーム”を通じた、インバウンドに関わる人と経済のパイを増やすための可能性を紹介します。

観光施策、まちづくりに携わる方にとって、明日から活かせるヒントが満載です。

<本セミナーのポイント>

  • 欧米豪インバウンドに刺さる「ローカルイマーシブ観光」の実践例がわかる!
  • 多様な人材や事業者を巻き込む”まち全体”に経済効果を波及させる仕組みがわかる!
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詳しくはこちらをご覧ください。

欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?【6/11開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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詳しくはこちらをご覧ください。

2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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