ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営する、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)は8月18日、2025年6月期決算業績を発表しました。
資料によると、売上高は2兆2,468億円、営業利益は1,623億円となり、増収増益を記録しました。
増収増益の背景として、アミューズメント体験の広がりや訪日客のニーズを捉えた免税売上高の伸長などが挙げられています。
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ディスカウントストア事業、免税売上が過去最高に
PPIHが発表した資料によると、2025年6月期上期の売上高は2兆2,468億円(前期比7.2%増)、営業利益は1,623億円(同15.8%増)でした。
「ドン・キホーテ」などの運営を行うディスカウントストア事業では、売上高1兆4,453億円(同1,267億円増)、営業利益1,038億円(同178億円増)と伸長し、同事業単体で初の営業利益1,000億円を達成しました。
既存店売上は前期比107.1%で、37か月連続で前年を上回る結果となっています。
免税売上は、通期累計1,742億円(同48.6%増)で過去最高を記録しました。また、客数シェア率は24.7%で前期から2.3ポイント増加しました。
国籍別の売上高構成比では、韓国(22.6%)が最も多く、次いで中国(19.7%)、ASEAN(17.5%)、台湾(15.7%)と、前期に引き続きアジア圏が多くを占めています。アメリカは9.3%でアジア圏と比較すると低くなりましたが、前期(6.6%)から割合が増加しました。
同社は同事業におけるインバウンド戦略として、名実ともに「絶対王者」へ歩みを進め、中核の事業戦略としてさらなる成長を図るとしています。
インバウンド対策でプロモーション強化・新システム導入を実施
ディスカウント事業が過去最高の免税売上を記録した背景として、豊富な品揃えやアミューズメント性といった強みが発揮されたほかに、SNSや口コミを通じて多くの国籍需要を捉えたことが挙げられています。
加えて、インバウンド集客に向けた様々な施策が、免税売上の増加につながったとしています。
その1つがプロモーションの強化で、旅行会社や航空会社と連携して、各国に合わせた施策を実施しました。さらに、店頭での問い合わせ増加への対応として、一部の旗艦店でAI商品検索システムを導入し、結果として利便性の向上と生産性の改善につながったとしています。
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<参照>
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス:2025年6月期 決算業績説明資料
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