前回、「訪日外国人観光客の集客に必須!Facebookページの多言語対応の手法・投稿のやり方を解説[前編]」にて、Facebookページを多言語化するにあたって考えられる3つの手法と、そのメリット・デメリットについてご紹介しました。
今回は、その続きとして[前編]での手法3番目、『1つのFacebookページを作成し、Facebookの「複数の言語で投稿する」機能を活用する』について具体的なやり方についてご紹介したいと思います。
<前編はこちら>
訪日外国人観光客の集客に必須!Facebookページの多言語対応の手法・投稿のやり方を解説[前編]
訪日外国人観光客の集客におけるFacebookページの重要性や運用事例については、以前から訪日ラボでも触れてきました。<関連記事>今回は、実際に多言語でFacebookページを運用するにあたって、どうやって多言語対応をしていくべきなのか、その方法をまとめました。前編として、考えられる3つの手法と、そのメリット・デメリット、後編として、実際の設定方法をご紹介します。 目次Facebookページで多言語対応するには3つの手法がある1. ターゲットとなる訪日外国人観光客の言語ごとにFaceboo...
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Facebookページでの投稿を多言語対応するには2つの手法がある
前回ご紹介した『1つのFacebookページを作成し、Facebookの「複数の言語で投稿する」機能を活用』する手法には2通りのパターンがあります。
- 「複数の言語で投稿」をオンにする
- 「ニュースフィードのターゲットと投稿のプライバシー設定」をオンにする
この2つの手法にもメリット・デメリットがあります。その投稿の目的によって使い分けるのがベターです。それでは、それぞれの概要とやり方、メリット・デメリットを解説します。
1. 「複数の言語で投稿」をオンにする
概要
「複数の言語で投稿」をオンにするパターンの場合、1つの投稿に対して複数の言語を入力し、投稿することが出来ます。表示は、アクセスしたユーザーがFacebookで使用している言語によって自動で振り分けられるようになります。
メリット・デメリット
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メリット
- 1つの投稿に対して複数の言語を入力するため、コンテンツやテーマ、内容1つに対し多言語化するという形式で感覚的に管理しやすい
- 修正、削除をする必要があった際には、1つの投稿にたいして修正or削除作業をすれば良い
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デメリット
- 画像を添付して投稿する場合、画像を言語ごとに振り分けることが出来ないため、画像内にテキストを入れたい場合は向かない
- Facebookでの使用言語による振り分けなので、特定の外国人観光客向けに投稿する、といったことが出来ない
設定方法
まずFacebookページの[設定]を開き、[一般]の中にある[複数の言語で投稿]をクリックします。この「このページの管理者による複数の言語での投稿の作成を許可する」にチェックを入れ、変更を保存すると複数の言語で投稿することができるようになります。
設定完了後、投稿画面に行くと「他の言語で投稿する」という表示が出てきます。ここをクリックすることで複数の言語で投稿することができます。
ターゲットとする国にもよりますが、訪日外国人向けに運用するのであればデフォルトを英語に設定、その他の言語を追加していく形式が良いでしょう。
このように設定・投稿すると、アクセスしたユーザーがFacebookで設定している使用言語によって自動的に表示が振り分けられるようになります。
2. 「ニュースフィードのターゲットと投稿のプライバシー設定」をオンにする
概要
「ニュースフィードのターゲットと投稿のプライバシー設定」をオンにするパターンの場合、1つの投稿に対して配信先を絞り込む設定ができます。ユーザーの年齢、使用言語、位置情報で絞ることができるので、例えば「今日本にいる20〜40歳の女性タイ人(タイ語ユーザー)」といったピンポイントでの配信が可能です。
メリット・デメリット
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メリット
- ユーザーの特性(国、使用言語など)で表示を振り分けることができるので、テキストの入った画像でもローカライズが可能
- 特定の外国人観光客に向けた投稿をすることができる
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デメリット
- 1つのコンテンツやテーマ、内容に対して、複数の言語でそれぞれ設定&投稿することになるので、運用上複雑になりがち
- 修正、削除をする必要があった際には、複数の言語分の修正をしなければならない
設定方法
こちらもFacebookページの[設定]から設定することができます。[一般]の中にある[ニュースフィードのターゲットと投稿のプライバシー設定]をクリックします。この「このページのニュースフィードのターゲット設定と投稿のプライバシー設定をオンにします。」にチェックを入れると、投稿にあたって、性別、年齢、場所や言語によって共有範囲を設定して、Facebookページヘの投稿が表示される人を管理することができるようになります。
設定完了後、投稿画面に行くと地球のアイコンが出てきます。ここをクリックすると、投稿の共有範囲を設定することができます。
こちらでは、さらに「ニュースフィードのターゲット設定」または「プライバシー設定」を設定することが出来ます。
それぞれの説明書きにある通りなのですが、それぞれの制限の強さは
-
ニュースフィードのターゲット設定
- 設定に該当する人 向け に投稿を表示させる
-
プライバシー設定
- 設定に該当する人 だけ に投稿を表示させる
といったイメージです。「プライバシー設定」で絞り込みをしてしまうと、投稿に対していいねやコメントをしてくれたユーザーの友達が、この設定の範囲外の場合、その友達のニュースフィードには一切表示されなくなってしまいます。そのため、基本的には「ニュースフィードのターゲット設定」で絞り込むとよいでしょう。
想定される使い分け
通常の投稿の場合、投稿の手間を考えると「1. 「複数の言語で投稿」をオンにする」の設定が最適です。
「2. 「ニュースフィードのターゲットと投稿のプライバシー設定」をオンにする」については、例えば
- アメリカ人限定のキャンペーン投稿をしたい
- 画像内にテキストを入れたい
といったケースに最適です。
ページ名の翻訳はできない
[前編]でも少し触れましたが、残念ながら2016年8月現在のFacebookの仕様では1つのFacebookページのページ名を、アクセスしたユーザーによって翻訳することはできないようです。
Facebookのヘルプでは、
Facebookページ名の翻訳を追加するには:
-
ページの左側にある[基本データ]をクリックします。
-
[ページ情報]をクリックします。
-
[翻訳された名前]セクションをクリックして編集します。
-
追加する言語の横に、Facebookページ名の翻訳を入力します。
-
[変更を保存]をクリックします。
とあるのですが、現在の仕様では「[翻訳された名前]セクション」が存在しません。そのため、訪日外国人観光客の集客のためにFacebookページを運用するのであれば、ページ名は英語表記が無難です。
または、[前編]でご紹介した「ターゲットとなる訪日外国人観光客の言語ごとにFacebookページを作成」で対応する他、今現在では対策がない状況です。
まとめ:Facebookページの機能をしっかり把握して、最適なアプローチを
今回は[前編]でご紹介した『1つのFacebookページを作成し、Facebookの「複数の言語で投稿する」機能を活用する』の具体的な設定、投稿方法についてご紹介しました。
Facebookは各国でのユーザーも多く、現在では生活に密着しているSNSですので、集客ツールとして効果的です。また、ご紹介したとおりFacebookページの投稿一つとっても、非常に多機能ですので、どのような使い方ができるのかを把握して、最適なアプローチ・施策を行ってきましょう。
<前編はこちら>
訪日外国人観光客の集客に必須!Facebookページの多言語対応の手法・投稿のやり方を解説[前編]
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