【旅アト編】インバウンドで話題の旅マエ・旅ナカ・旅アトを徹底解説

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年々、訪日外国人観光客が増えるにつれて、インバウンドビジネスに参画する企業も増えつつあり、それにともない、インバウンド業界におけるマーケティング手法が確立しつつあります。

現在、インバウンドマーケティングにおいては、訪日外国人観光客の行動について「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」、すなわち訪日旅行前、訪日旅行中、訪日旅行後にフェーズわけをした上で、それぞれの段階ごとに適切なアプローチをすることが重要となってきています。

今回は、その「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」のうち、「 旅アト 」について徹底解説していきます。


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旅アトとは?

旅アト とは、インバウンドマーケティングにおいては、母国に帰国し、訪日旅行の余韻にひたる期間です。お土産を配ったり、旅行の様子や感想をまとめてSNSなどに投稿したりする段階です。期間としてはおおよそ 訪日旅行後1ヶ月間程度 になります。

旅マエ・旅ナカ・旅アトの各フェーズ解説一覧/旅アトについて

旅マエ・旅ナカ・旅アトの各フェーズ解説一覧/旅アトについて

旅アト は、訪日旅行後に旅行の思い出を整理していきます。インバウンドマーケティングにおいては、訪日した外国人観光客の リピーター 、またはその訪日外国人観光客SNS などで友達に旅行の様子を シェア することで、 新たな訪日客の創出 をするのに大事な期間になります。

旅アトでの訪日外国人観光客の行動

旅アト訪日外国人観光客の行動は、 旅ナカで購入したもの、経験したものの整理 をしていきます。自分向けのお土産を使ってみたり、友人・知人向けの訪日土産を配りながら、旅行の感想などを話したり、または写真などを整理しながら旅行の様子をSNSでシェアします。

 

旅アトを狙ったプロモーション戦略

旅アト は、 母国に帰国したあとの期間 です。この概念がうまれるまでは、インバウンドプロモーションは「いかに集客するか」「いかにもてなすか」、つまり旅マエ旅ナカの施策に終始していました。

しかしながら、 SNSでのシェアによる集客訪日経験者のリピーター の重要性のピックアップ、そしてさらに 越境ECの登場 により、 旅アトプロモーション施策の重要性が高まってきています。

旅アトにインバウンドプロモーションをすべき業種とは

旅アトプロモーションをすべきは、SNSなどでの口コミ拡散による新規訪日外国人顧客(次の旅マエ)の創出、およびリピーター化が重要になるようなもの、または越境ECで帰国後の訪日外国人観光客にアクセスできるようなインバウンドビジネスです。

具体的には

  • 小売店(越境EC)
  • 宿泊施設
  • 旅行代理店

などが対象となります。それぞれ、

  • 小売店越境EC

    • 旅ナカで手に入れそびれたものの購入や、旅アトで改めて行ったところを整理したり調べたりしたうちに知った商品の購入
  • 宿泊施設

    • 訪日旅行の満足度を左右する宿泊施設での体験は、口コミやSNS上でのシェアの対象になりやすい
  • 旅行代理店

    • 訪日旅行の満足度を口コミやSNS上でのシェアをしてもらうことで、新規顧客の創出、およびリピーター化

といった背景があります。 キーポイントは、SNS拡散、リピート化による、次の訪日外国人観光客の創出 です。

旅アトを狙ったプロモーションの効果的な時期とは

旅アト 期間は、 訪日旅行の思い出が色濃く残っている、帰国後1ヶ月程度 です。そのため、前述であげたような業種は、ターゲットとなる国や地域の訪日客ピーク後10ヶ月に合わせて積極的なプロモーションを仕掛けることが効果的です。

また、旅マエ期間の旅行前1ヶ月〜4ヶ月以上前に リターゲティング をすることも旅アトプロモーションとしては効果的です。

リターゲティング とは、もともとWEB広告用語で、検索サイトやバナー広告などから訪れた訪問者のその後の行動を追跡し、再度広告を表示させる広告のことです。インバウンドマーケティングにおいても同様に、旅マエ期間において訪日旅行経験者向けのプロモーション施策はリピーターの創出に効果的です。

それぞれの国の訪日客のピークについては、以下の記事でインバウンドカレンダーとして詳細に解説しているので、参照下さい。

インバウンド・外国人観光客が多い時期がひと目でわかる「インバウンドカレンダー」:全国籍&アジア(中国、台湾、香港、韓国、タイ)編

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あの国の訪日外国人が増えるのはいつ?インバウンドカレンダー:欧米(英語圏)編

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旅アト向けに効果的なプロモーション手法とは

プロモーションのうち、広告においては、ターゲットがどのようなかたちで情報に接触しているかを分析し、そこにアプローチをすることが効果的な戦略となります。

旅アト は、帰国後1ヶ月程度の訪日旅行の印象が色濃く残っている期間です。そして、SNSなどで訪日旅行の写真や感想をシェアしたり、旅ナカで買いそびれたもの、旅アトに発見した日本の製品を越境ECで購入したりします。そのため、ターゲットとなる訪日外国人観光客が接触するメディアなどの情報源は

  • SNS
  • 口コミサイト
  • 越境ECサイト
  • 旅行番組

などが主だったものとなります。それぞれ、どのような目的で接触するかについては、

  • SNS

    • 訪日旅行の感想や写真をまとめてSNSに投稿・シェアをする、またその投稿を見た友人の訪日旅行需要の喚起
  • 口コミサイト

    • 旅ナカで訪問した小売店、飲食店、観光地の口コミ情報の投稿
  • 越境ECサイト

    • 旅ナカで買いそびれたもの、旅アトに発見した日本の製品を越境ECで購入
  • 旅行番組

    • 自分が訪問したところを振り返るべく、追って旅行番組をみることもある

などが考えられます。

これらの媒体への接触目的と自社のビジネスを照らし合わせて、どの媒体に広告を出すべきかを判断することが重要です。また、広告などのプロモーションの目的は、次の訪日客の創出、つまりまだ日本に来たことのない外国人、そして訪日旅行経験者のリピーター化にあります。

そのため、いかに訪日旅行が楽しかったか、満足したかを振り返って 口コミ情報を拡散 してもらうこと、またその 口コミ情報をどうやってまだ日本に来たことのない外国人に触れてもらうか が、 旅アト プロモーションのキーポイントとなります。

 

まとめ:次の訪日需要を換気するべく、旅アトプロモーションにも注力すべき

インバウンドにおける旅アトとは、訪日旅行の余韻にひたる帰国後およそ1ヶ月程度の期間であり、訪日旅行の感想や写真をSNSなどに投稿・シェアしたり、旅ナカで買いそびれたもの、旅アトに発見した日本の製品を越境ECで購入したりします。

そのため、越境ECサイトを始めとした旅アトプロモーションが直接売上につながるインバウンドビジネスや、リピーター化や次のインバウンド需要を換気することで売上につながるインバウンドビジネスにおいては、この期間にあたる帰国後の1ヶ月間に重点的にプロモーションを仕掛けることが効果的となります。


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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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