全国の観光協会、観光地や旅館などの宿泊施設など、情報発信をしたいインバウンドビジネスにとってインバウンド対応の大きな課題の1つであるホームページの外国語対応(多言語対応)です。しかしながら、いきなり始めるにしても何をすれば良いのか、実際にはわからないという担当者の方が多いのが実情ではないでしょうか。今回は訪日外国人観光客に人気の高い観光地である長野県の公式観光サイト「さわやか信州旅.net」の外国語対応を例に見てみましょう。
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長野県に訪れる訪日外国人観光客数
まずは長野県にどの程度の訪日外国人観光客が訪れているのかを見てみましょう。長野県(観光部)が発行している「外国人延宿泊者数」によると、平成26年の外国人延宿泊者数は合計で465,240人となっており、平成25年の360,938人から104,302人の増加、割合にして28.9%増となっています。

国別では台湾が150,816人(32.4%)と最も多く、次いでオーストラリア74,302人(16.0%)、中国34,271人(7.4%)と続いています。
また市町村別で外国人延宿泊者数を見ていくと、白馬村が77,724人と最も多く、次いで松本市、長野市、軽井沢町、大町市の順となっています。
長野で人気の観光名所
それでは実際に長野で人気の高い観光地はどこなでしょうか。前述の長野県(観光部)が発行している「外国人延宿泊者数」から見てみましょう。

訪日外国人観光客延べ宿泊者数が多い地域市町村別に見ると、日本アルプスエリアが最も人気を集めています。日本アルプスエリアの観光名所としては、白馬村の白馬山麓(※特にオーストラリアからの観光客にはウインタースポーツが人気です)、松本市では上高地などがあり、ウィンタースポーツや雪で四季体験することが目的の訪日外国人観光客が多い模様です。
長野県公式観光サイト 日本語ページ/外国語ページの特徴
それではいよいよ長野県公式観光サイト「さわやか信州旅.net」の特徴を外国語サイトとの比較をしながら見ていきましょう。
サイト名が違う

まず一番最初に気がつくのがサイト名の違い。日本語では長野というキーワードは使用せず、【さわやか信州旅.net】という名称で【信州】というキーワードを全面に出しています。これは長野という県単位で説明するよりも、日本人にとっては北信濃、日本アルプス、東信州、諏訪、木曽路、伊那路が集まった信州という名称で呼んだほうが馴染みが深いためでしょう。
一方英語サイトを見ると【Go!NAGANO】というサイト名となっており、細かい地域名称を表示せずに全てのエリアを総称してNAGANOという観光地なのだという事がわかりやすくなっています。
トップページの作りの違い

【さわやか信州旅.net】は画像よりはテキストが多めで「見る、楽しむ」「イベント」「グルメ・ショッピング」「宿と温泉」「山岳」「観光モデルコース」「旅のコースづくり」という観光客の「やりたいこと」目線で選べるメニューがトップにあり、信州はどのようなエリアから成り立っているのかがわかりやすく表示されています。これも長野という単位ではなく、「信州のどのエリアで何をしようか?」という目線から観光地を選ぶ日本人に向けた設計だといえます。

対して【Go!NAGANO】を始めとする外国語ページ(英語、中国 简体中文、中國 繁體中文、ハングル、タイ語、インドネシア語)の場合、宇宙から見た日本から長野県にズームするという演出があり、まず視覚的に長野が日本のどこにあるのかがわかりやすくなっています。演出後のトップページは画像が多く、地獄谷で温泉につかる猿、白馬スキー場、立山黒部ルートなど、長野に何があるかについて詳しくない訪日外国人に向けて、視覚的に何があるのかをわかりやすく伝える作りとなっています。
トップページ直下の作り

【さわやか信州旅.net】の場合は、信州の見どころの紹介、時期ごとのトピックス、近日開催のイベント、観光者に向けた通行止めなどの情報などをわかりやすく表示しています。こうした情報がマウスオン(※クリックをせずマウスのカーソルを画像に載せるだけの動作)だけで切り替わるため、ホームページ閲覧者にストレスを与えない作りになっています。

対して【Go!NAGANO】を始めとする外国語ページの場合、トップページと同様に画像を多様し、スキー、伝統的な観光地、温泉、おすすめの観光コースなどを視覚的にわかりやすく伝えています。こうした工夫も長野には何があるか大体把握している日本人向けではなく、「長野の見どころは何だろう?」という視点からホームページを見ている外国人観光客向けに配慮がされている部分と言えます。
この続きから読める内容
- ページ下部の作り
- まとめ
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