インバウンドビジネスやインバウンド関連サービスで成功を収めている企業はどのような対策をし、どのような成功・失敗例があるのでしょうか。シリーズ「インバウンドの中の人」は、まさしくインバウンド業界の渦中にいるキーパーソンを対象にお話を伺います。
今回は、訪日外国人旅行者の行動解析ツール「inbound insight(インバウンドインサイト)」を提供する株式会社ナイトレイの代表取締役 石川 豊氏にお話を伺いました。
「inboundinsight」の資料をDLして詳しく見てみる
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)- inbound insight(インバウンドインサイト)のナイトレイ、1.3億の資金調達
- ――今回の出資の経緯や、その目的を教えてください。
- ――現在までのinbound insightの利用企業数はどのような推移をたどっていますか。
- ――たった1年半でinbound insight利用企業数4,500社にのぼったとのことですが、その推移の転換点はいつでしょうか。
- ――やはりインバウンド関連企業が多いと思いますが、どのような業種の企業がinbound insightを利用していますか。
- ――少々質問の視点を変えて、ナイトレイ社内に外国人スタッフは居ますか。
- ――そのスタッフの「外国人ならでは」の取り組みなどはありますか。
- ――ナイトレイは以前からロケーション分析を扱っていましたが、「インバウンド」に目を付けたのはいつごろなのか、またその理由を教えてください。
- ――なるほど、クライアントの要望からスタートした事業なのですね。その「インバウンド市場」ですが、今後どのような動きになると見ていますか。
- ――ありがとうございました。最後に、使用を検討している企業・団体に向けて「inbound insightをこのように活用してみては?」という中の人からのアドバイスはありますか。
- インタビュイープロフィール
目次
inbound insight(インバウンドインサイト)のナイトレイ、1.3億の資金調達
SNSの投稿などを切り口に、インバウンドの行動解析ができるツール「inbound insight(インバウンドインサイト)」などを運営する株式会社ナイトレイ(以下、ナイトレイ)が、ニッセイ・キャピタル株式会社・SMBCベンチャーキャピタル株式会社・株式会社レジェンド・パートナーズを引受先とした第三者割当増資を実施し、総額1.3億円の資金調達を実施しました。
これをうけて訪日ラボでは「インバウンドの中の人」シリーズとしてナイトレイの代表取締役 石川 豊氏(以下敬称略)にインタビューを実施。今回の資金調達の目的や、ナイトレイの考える今後のインバウンドについて聞いてみました。
<inbound insight(インバウンドインサイト)関連記事>
訪日外国人がどこで何をしているのかが丸わかり!SNS分析でインバウンド観光行動を浮き彫りにするinbound
国内で話題のキーワードになっている「インバウンド」。しかし、いざ訪日外国人観光客を誘致・集客しようとしても、ノウハウの不足やインバウンドに関連する知識不足から何から始めていいかわからない。そのようなインバウンド担当者は多いのではないでしょうか。今回は、初心者にとっても効率的にインバウンドにアプローチすることが可能になるサービス「inbound insight(インバウンドインサイト)」をご紹介します。inbound insight(インバウンドインサイト)についてより詳しい資料のダウンロー...
訪日香港人は和歌山県白浜町で320億円消費してる!?inbound insightでわかる本当のインバウンド消費
観光庁より発表される訪日外国人消費動向調査。これにより、訪日外国人観光客の消費額や訪問率などから、どの地域にどれくらいのインバウンド消費が落ちているのかをある程度推定することができます。訪日ラボでも、これらの調査をもとにして各都道府県別でインバウンド消費を算出してみました。しかしながら、これらの調査では県単位レベルでしか把握できず、市町村レベルや観光スポットレベルで、どれくらいのインバウンド消費があるのかを算出するのは難しいものです。そこで役に立つのが、株式会社ナイトレイが提供するinbo...
ディズニーよりUSJのほうが人気!SNS分析でわかったインバウンドの人気観光スポット
先日訪日ラボでもご紹介したナイトレイの「inbound insight(インバウンドインサイト)」を活用した「インバウンドレポート2016 2016年1月〜12月」が、ナイトレイとRJCリサーチの共同調査で発表されました。SNSを活用した位置・移動情報のビッグデータを収集・解析する「inbound insight(インバウンドインサイト)」で見る昨年2016年のインバウンド、つまり「訪日外国人観光客はどこにいっていたの?」はどのようなものだったのでしょうか。インバウンドの中心が関東から関西...
季節によって2倍以上の差が SNS分析でわかったインバウンド集客力が季節で変わる観光地・変わらない観光地
先日訪日ラボでもご紹介した「インバウンドレポート2016 2016年1月〜12月」。ナイトレイの「inbound insight(インバウンドインサイト)」を活用し、ナイトレイとRJCリサーチの共同調査で発表されました。前回はサマリーとして「2016年訪日外国人観光客はどこにいっていたのか」という視点で、SNS投稿データの多かったインバウンドの人気観光スポットTOP100についてご紹介しましたが、今回はその詳細について見ていきましょう。「inboundinsight」の資料をDLして詳しく...
――今回の出資の経緯や、その目的を教えてください。
石川:
「inbound insight」はサービス開始から1年半で4,300社を超える企業や自治体に利用いただくなど際立った成長を遂げており、具体的には「自社で訪日外国人対策を推進する企業(小売業、メーカー、自治体等)」や「インバウンド対策ソリューション提供企業(広告、決済、リサーチ等)」向けのサービス提供を中心に、新機能の開発・サービス改善、人員増強を行なっていく予定です。
また、inbound insight事業と並行展開してるロケーションインテリジェンス事業(B2B)・アプリ事業(B2C)も含めた3つの事業で事業拡大を目指していきます。
――現在までのinbound insightの利用企業数はどのような推移をたどっていますか。
石川:
inbound insightは2015年7月のリリースから1年間で約3,000社、現在は約4,500社が利用いただいています。
――たった1年半でinbound insight利用企業数4,500社にのぼったとのことですが、その推移の転換点はいつでしょうか。
石川:
明確な転換点はないですが、ガイアの夜明けやWBSなどマスメディア(特にTV)に取り上げられたタイミングで大きく伸びました。
――やはりインバウンド関連企業が多いと思いますが、どのような業種の企業がinbound insightを利用していますか。
石川:
小売、メーカー、観光関連、広告代理店、インバウンドソリューション企業、鉄道関連企業、自治体等の幅広い業種で利用いただいています。
――少々質問の視点を変えて、ナイトレイ社内に外国人スタッフは居ますか。
石川:
現在、海外出身のメンバーが2名います。中国出身のエンジニアと、フランス出身です。今後も日本に限定せず、グローバルにナイトレイにジョインしてくれる人を探していきたいです。
――そのスタッフの「外国人ならでは」の取り組みなどはありますか。
石川:
基本的には日本人と同様にそれぞれの得意とする分野で活躍してもらっていますが、中国語などの外国語の解釈や現地の文化を理解する上でサポートしてもらうこともあります。
――ナイトレイは以前からロケーション分析を扱っていましたが、「インバウンド」に目を付けたのはいつごろなのか、またその理由を教えてください。
石川:
2014年後半です。当時から日本人や日本語を中心にロケーションデータ解析を提供している中で、クライアントから「訪日外国人が日本のどこで何をしているのかがわからず困っている」「訪日外国人の動向データも解析してほしい」といったニーズが多くなってきたためです。
――なるほど、クライアントの要望からスタートした事業なのですね。その「インバウンド市場」ですが、今後どのような動きになると見ていますか。
石川:
今後も東京オリンピックやその先にかけて訪日客数は増加していくでしょう。特に中国や東南アジアなど、所得上昇やビザの緩和等で日本へ旅行できる潜在層が増えていますし、初めての訪日外国人に関しては東京、京都、大阪等のゴールデンルートへの訪問が多くなるのは仕方ないとして、FITやリピーターは地方都市やディープなスポットへと分散する動きが目立ってくると思います。
――ありがとうございました。最後に、使用を検討している企業・団体に向けて「inbound insightをこのように活用してみては?」という中の人からのアドバイスはありますか。
石川:
統計データプランや訪日消費データプランを活用して訪日外国人についての定量データを把握していただいた上で、
更にSNS解析プランを使って詳細かつタイムリーな定性データ(クチコミ、写真、興味関心)を分析する使い方がオススメです。
「inboundinsight」の資料をDLして詳しく見てみる
インタビュイープロフィール
会社名:株式会社ナイトレイ
代表者:代表取締役 石川 豊
創業:2011年1月
本社所在地:東京都渋谷区南平台町15-11 南平台野坂ビル4F
URL:http://nightley.jp/
【9/18開催】ホテルトレンドLIVE! Vol.3 〜ホテル内レストランのお悩み解決編〜
今回は「ホテル内レストランのお悩み解決編」として、レストランの認知向上と衝動来店につなげるためのGoogleマップ活用法を解説します。
ホテル内レストランでは、
- 「宿泊者以外の集客が難しい」
- 「メディアや広告に頼らざるを得ない」
といった課題の声を多く耳にします。
宿泊者以外の利用を広げていくためには、レストランを利用者が見つけやすくし、検索から来店までの導線を整えることが重要です。
本セミナーでは、宿泊業界のデジタルマーケティングに特化したキャリアを持つエキスパートの徳永が、Googleマップを活用してお客様の衝動来店を促すための実践的なポイントをわかりやすくご紹介します。
<セミナーのポイント>
- ホテル内レストランが取り組むべき課題を整理できる!
- “衝動来店”を促すGoogleマップの実践的な工夫が学べる!
-
宿泊業界のデジタルマーケティングに精通したエキスパートに直接質問できる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→【9/18開催】ホテルトレンドLIVE! Vol.3 〜ホテル内レストランのお悩み解決編〜
訪日ラボ主催「THE INBOUND DAY 2025」アーカイブ配信中!
訪日ラボを運営する株式会社movが8月5日に開催した、日本最大級のインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」のアーカイブ動画が公開中です。
アーカイブ配信では、元大阪府知事の橋下 徹氏と大阪観光局理事長の溝畑 宏氏による基調講演のほか、脳科学者の茂木 健一郎氏、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏、アパグループ 社長兼CEOの元谷 一志氏などの貴重な講演の様子を一挙公開(一部を除く)。
参加できなかった方はもちろん、もう一度議論を見直したい方も、ぜひご覧ください。
【インバウンド情報まとめ 2025年9月前編】PayPayが中国「WeChat Pay」と連携 / 観光庁予算要求814億円、人手不足対策などの予算増 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に9月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→PayPayが中国「WeChat Pay」と連携 / 観光庁予算要求814億円、人手不足対策などの予算増 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年9月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!